■マリッジサーティフィケート(アメリカ)
日本では婚姻届を出すだけで公的に夫婦として認められますが、アメリカでは以下の手順をふんでマリッジサーティフィケートを発行してもらうことで婚姻した事実を証明することができます。
1.マリッジライセンス(婚姻許可書)の申請&取得
お住まいのカウンティークラークのオフィスへ出向き、マリッジライセンスの申請をします。その際に必要な条件や提出物は、お住まいのカウンティー・クラーク・オフィスによって異なりますが、主に年齢を証明する証明書(パスポートやドライバーズライセンスなど)と申請料が必要です。またマリッジライセンスの申請書を書き込む際、必ず夫婦となる二人が一緒に出向くことが原則となっています。
注意:この情報は2022年8月現在確認のものです。最新の情報については必ず管轄カウンティーのクラークオフィスのウェブサイトにてご確認ください。
住むトコアドバイス)
ライセンスを申請する際に婚姻登録するため、当事者双方の出生に関する個人情報の提供が求められます。当事者本人の名前から住所、そして出身地はもちろんのことですが親の出生場所や生年月日や母親の旧姓なども聞かれますので前もって確認しておくとよいでしょう。
2.結婚式をあげ、ライセンスに署名をもらう
イリノイ州で発行されたマリッジライセンスは発行24時間後から有効となり、60日間の有効期限があります。その期限内に当事者双方がそろって裁判所や教会で結婚の誓いを交わし、司式者となった裁判官や牧師にマリッジライセンスの署名欄にサインをしてもらいます。ほとんどのカウンティー・クラーク・オフィスが、牧師や裁判官によるサービスを提供しています。
※ここでの結婚式というのはマリッジライセンスを取得する流れの一部と考えられているので、服装はカジュアルでもいいですが、けじめとして正装するに越したことはないでしょう。
※婚姻日はマリッジライセンスに署名をいれてもらった日になります。
※カウンティーにもよりますが、原則としてマリッジライセンスは発行されたカウンティーのみ有効になりますので、他州で上げる方は先にお住まいのカウンティーでサーティフィケートを取得した後に挙式を行うか、挙式予定の管轄カウンティーにお問いあわせください。
住むトコアドバイス)
式には夫婦二人だけで行えますが大切な婚姻日となりますので、できれば友人や家族の方に出席してもらい、一緒に祝福してもらったほうがより思い出深いものとなります。
また婚姻によるグリーンカードの取得を予定している人は、婚姻した事実を証明する書類として式司者や出席者と一緒にとった写真をとっておくことをお勧めします。
3.マリッジサーティフィケート(結婚証明書)の取得
有効期限内の署名入りのマリッジライセンスを取得したカウンティー・クラーク・オフィスへ提出し、マリッジライセンスを発行してもらいます。日本の婚姻届などや結婚した証明書として必要な方は、多めに発行してもらいましょう。
4.婚姻届を提出する
アメリカで結婚した日本国籍の方は婚姻日の3ヶ月以内に、最寄の日本大使館・総領事館で婚姻届けを提出しましょう。
■婚姻届(日本)
注意:この情報は2022年8月現在確認のものです。最新の情報については必ず在シカゴ日本国総領事館のウェブサイトにてご確認ください。
<日本国籍をもつカップルが日本の方式で婚姻する場合>
最寄の在米日本大使館・総領事館に当事者双方がそろって婚姻届をだします。届出には当事者本人それぞれの戸籍(抄)謄本(発行後6ヶ月以内のもの)が必要です。詳しくは在シカゴ日本国総領事館のホームページにてご確認ください。
<日本国籍をもつカップルがアメリカの方式によって婚姻する場合>
アメリカで婚姻した事実を戸籍に記載するために、最寄の在米日本大使館・総領事館に婚姻届をだします。カウンティー・オフィスから発行されたアメリカのマリッジ・サーティフィケート(発行3ヶ月以内のもの)、そして当事者本人それぞれの戸籍(抄)謄本(発行後6ヶ月以内のもの)が必要です。詳しくは在シカゴ日本国総領事館のホームページにてご確認ください。
<日本国籍をもつ者と外国人がアメリカの方式によって婚姻した場合>
アメリカで婚姻した事実を戸籍に記載するために、アメリカのマリッジ・サーティフィケート(発行3ヶ月以内のもの)をもって、日本人当事者が最寄の在米日本大使館・総領事館に婚姻届をだします。カウンティー・オフィスから発行されたマリッジ・サーティフィケートのコピー、外国人当事者の国籍を証明するBirth
Certificateやパスポート、そして日本人当事者の戸籍(抄)謄本(発行後6ヶ月以内のもの)が必要です。詳しくは在シカゴ日本国総領事館のホームページにてご確認ください。日本の戸籍上の姓を外国人配偶者の姓に変更したい場合は、あわせて「外国人との婚姻による氏の変更届」を提出します。
※ 外国の公的機関から発行された証明書はすべて同和訳文が必要です(フォームは総領事館に備え付けてあります)。またそれぞれの必要な提出物の枚数や姓の改名については必ず在シカゴ日本国総領事館にお問い合わせ下さい。
■アメリカの結婚式
やはり結婚式は人生の中で重要なイベントです。個人の自由が尊重されるアメリカでは結婚式のスタイルや規模、予算も新郎新婦しだいなので枠にとらわれずに理想の式をあげることが可能です。そのかわり日本のようにパッケージ化されたプランが用意されていないため、アメリカではウェディングプランナーを雇わない限り、情報収集から計画まですべて自分たちで準備するため思いのほか時間もかかり大変なようです。
▼準備期間
アメリカでは一般的に結婚式までの準備期間として半年から1年を要するといわれています。上記で述べたようにウェディング・コーディネータに頼まない限り、必要となるサービスから備品にいたるまで自分たちで調べて用意するため、想像以上に時間がかかるということを念頭においておきましょう。まずは予想されるゲストの人数や目標とするウェディングのスタイルや規模(こじんまりVS派手)などを設定しそれに応じた準備期間を設けましょう。
▼式場&披露宴
アメリカの結婚式は主に教会やホテルで行われますが、ガーデンやパブリックパーク、ゴルフ場などでの屋外ウェディングも人気です。また大学やアートギャラリーでのウェディング、ロマンチックなビーチ・ウェディング、アットホームな自宅でのウェディングもアメリカらしくていいですね。ホテルだけをとっても高級ホテルからこじんんまりとしたInn、やB&Bまであり雰囲気もさまざまです。披露宴は式場と同じ場所で行うこともできますし、別の場所(レストランなど)で行うこともできます。会場の収容可能な人数や利用可能なケータリングカンパニーなどを考慮した上できめましょう。人気のある会場はすぐに予約が一杯になるので、早めに手配しておいたほうがよさそうです。
<シカゴでお勧めの式場&披露宴会場が検索できるサイト>
Brides
Chicago
Wedding
rule.com
Chicago
Style Wedding
▼招待状
式場と日程がきまったら、ゲストの人数を確認するためにR.S.V.P(Repondez s'il
vous plait フランス語で返信くださいというフレーズの略)という返信用切手つきの出欠カードを同封した招待状を郵送します。このカードをもらった方は、出席者名や人数を記入の上、指定された期日までに返信しましょう。
インターネットで結婚式、ウェディング・シャワーの招待状を簡単に作成してくれる専門のお店もたくさんあります。
<招待状を作成してくれる専門店>
The
American Wedding
Wadding
Paper Divas
Invitaions
By Dawn
▼ウェディングドレス・タキシード
花嫁にとって一番の楽しみは、ウェディングドレスを選ぶことではないでしょうか。日本ではレンタルする率が圧倒的ですが、アメリカではウェディングドレスだけは自分にあったものを購入するという方が圧倒的に多いようです。ウェディングドレス専門店も数多く値段もデザインも豊富に用意されていますので、自分のスタイルにあったものをじっくり選んでください。気に入ったドレスが見つかったら、自分の体にきちんとフィットするように仕立てる必要があります。ドレスによっては時間がかかるため挙式日の最低3ヶ月前にはドレスをきめておくほうが無難です。同時にベールやバッグ、アクセサリー、靴、手袋などの小物も合わせて用意しておきます。男性のタキシードはデパートなどで購入できますがレンタル会社もあります。こちらも1ヶ月前には手配しておきましょう。
▼その他、アメリカの結婚式で必要となるサービスの一例
もちろんこれら全てのサービスが必要とは限りませんし、これ以上に必要なものもあるでしょう。ここではアメリカの式や披露宴で一般的に使われているサービスを上げています。会場によってはこれらのサービス業者を紹介してくれることもあるので、まずは会場にたずねてみましょう。口コミの情報があれば安心ですので結婚式を体験した友人や家族におすすめの業者をたずねてみるのも1つの手です。
式司者 |
Wedding
officiateやWedding Ministerと呼ばれる式をつかさどる人。主に弁護士や牧師が行います。 |
カメラマン・ビデオマン |
人生の中でもっとも輝かしいときをデジタルにも収めておきたいですね。 |
DJ・演奏家 |
式や披露宴を盛り上げるのに音楽はつきもの。ウェディング専門のDJがアメリカにはたくさんいます。しっとりと行いたい方はピアノ演奏者やハーブ演奏者もおすすめ。 |
ケータリング会社 |
会場によってはケータリング会社が指定されていますので問い合わせてみましょう。 |
リムジン会社 |
式場と披露宴会場が異なる場合の移動や、新郎新婦の送迎などに利用します。 |
ウェディングケーキ
|
好みのデザインを選んで自分たちのオリジナルケーキをベーカリーに頼みましょう。 |
フラワーアレンジメント |
花嫁を盛り立てるブーケ、披露宴会場を華やかにする花も必須です。 |
会場のデコレーションサービス・レンタル会社 |
会場の飾りつけも自分たちでする場合、レンタル会社やデコレーション専門のお店に委託、または必要なものを手配します。 |
▼結婚式の付添い人
アメリカの結婚式で重要な役割を果たすのが、新郎新婦のお世話役となるブライズメイドとグルームズマンです。式の規模やゲストの人数にもよりますが、それぞれ2〜5名いて花嫁や花婿の友人や姉妹から選ばれます。ブライズメイドのリーダはメイド・オブ・オーナー、グルームズマンのリーダーはベストマンとよばれ、披露宴でスピーチを行ったりします。そのほか花嫁の入場を促すフラワーガールや結婚指輪を運ぶリング・ベアラーがいます。
▼ギフトレジストリー
アメリカではご祝儀として現金を送る習慣はなく、たいていカードにギフトカードやチェックを同封したり、プレゼントを贈ることが多いようです。新郎新婦が特定したお店からあらかじめほしいものをリストアップしたブライダルレジストリーは、無駄なくギフトを選ぶことができる便利なシステムです。大手デパートやTarget,Bed
Bath and Beyond,Crate
& Barrelはレジストリー中でも特に有名です。
▼挙式までの主なイベント
バチェラー・パーティ |
新郎が独身最後の自由を満喫するパーティ。主に男性の友達だけで集まりストリッパーダンスをみたりスポーツにあけくれることが典型的だとか。 |
バチェロレッタ・パーティ |
バチェラーパーティ同様、こちらは花嫁が独身最後の日を満喫するパーティ。女友達とドレスアップしてリムジンでお出かけしたり、男性ストリッパーを呼ぶケースも? |
ブライダルシャワー |
花嫁の友人や家族が中心となって、花嫁の結婚をお祝いするパーティ。招待客はそれぞれプレゼントを持参し、花嫁がそれを披露したり、ゲームをして過ごす。 |
リハーサルディナー |
結婚式前夜に行われる、家族や式をサポートしてくれた友人たちを加えて催されるディナー。新郎新婦からの感謝を示すとともにお互いの両親や参加者との交流をはかる。 |
手作りウェディングが主流のアメリカではブライダル雑誌や結婚式ガイドの充実したウェブサイトが数多くあります。あるサイトでは各種手配のためのワークシートや計画表、To
do リストなどがダウンロードできたり、それぞれの準備のポイントなどがのっていて情報源としてかなり重宝します。どんどん活用しましょう。
▼雑誌
Bride
Bridal magazine
Modern Bride
Elegant Bride
▼ウェブサイト
Brides.com
Chicago
style
Bridal
guide
The
Knot
(2022年8月作成)