ダウンタウン西の“ウエスト・ディビジョンストリート”と言えばプエルトリコ・タウンが有名です。ここに位置する素朴なレストラン『Papa's Cache Sabroso』は、ABCニュースでトップ・プエルトリカン・レストランとして取り上げられたこともある名店で、中でもPollo Chon （ロースト・チキン）が人気です。カリブ海・中南米系の料理に馴染みのない方にも是非お勧めしたいスポットです。

店内はとてもシンプルかつ質素で、“プエルトリコの浜辺に屋台があったらこんな雰囲気かなぁ〜”っとイメージが膨らみます。テーブルが5つしかないので決して広くはありませんが、週末や平日昼間はテイクアウトのお客さんで行列ができます。

まずは人気のチキン料理を2品オーダーしました。2pc Pollo Dark Meat con Arroz con Gandulesは鶏肉2ピースに、“Pigeon Peas”と呼ばれる黒緑っぽい小さい豆が入ったレッドライス、そしてレタスとトマトが付いてきます。鶏肉は一晩かけてオリジナル・ソースに漬け込まれ、時間をかけてロティセリエ(ロースト機)で焼かれます。味が芯までしみこんだ柔らかいチキンは絶品！また、注目したいのが意外にも、サイドに付いてくるレッドライス。パサパサした細長いピラフのようなご飯をご想像の方が多いかもしれませんが、ここのご飯はしっとり＆ふわふわで、おまけにモチっとした食感がとっても◎　トマト（またはケチャップ）系の味ではなく、鶏肉から出たダシにほどよくニンニクが効いています。食いしん坊の取材員に、“ドンブリ一杯ぐらい食べたい〜”と言わせるほどでした。2品目は1/2Pollo ChonとWhite rice & Beansです。同じくレストラン特製の味付きチキン（丸鶏のハーフサイズ）に、ライス＆ビーンズがついています。こちらのご飯も細長いお米ですが、ふっくらしていてニンニクと鶏肉のダシがしみこんでます。まさに、脂っこくないガーリックライスという感じ。このお店のビーンズは濃いオレンジ色をしていて、独自のスパイスの味が存分に楽しめてとても食べやすいのが特徴です。

サイドにオーダーしたのはPlatano Maduro。プラタノとはバナナ、主に青バナナのことを指して言います。この料理は熟れた青バナナを切って揚げたもので、とても自然な甘さと柔らかい食感が特徴です。普通の黄色いバナナと比べるとそれほど匂いがなく、味もかなり違います。塩気のあるメインと、甘みのあるサイドとのコントラストは癖になりますよ。その他にも、熟れていない青バナナをつぶして揚げたトストネスもお勧め！バナナの味はしませんがサクサク＆モチモチ感がたまりません。

チキン以外ではJibarito　Sandwichがこのレストランのお勧めメニューです。これはトストネスで作ったサンドウィッチで、シカゴのプエルトリカン・レストランから始まったものなのだそうです。牛肉のステーキとグリルされた玉葱、チーズ、レタス、トマトを、ガーリックオイルで揚げたトストネスではさんだ大人気メニューです。

日本ではちょっと口にする事の出来ないようなエスニック料理に出合えるのもシカゴの醍醐味ですよね。なお、このお店はソフトドリンクしか置いていませんので、お酒は持ち込みとなります！

好評だったレッドライスにも注目！の2pc Pollo Dark Meat con Arroz con Gandules	特製チキンにライス＆ビーンズがついてくる1/2Pollo ChonとWhite rice & Beans	青バナナを切って揚げたPlatano Maduro
シカゴのプエルトリカン・レストランから始まったJibarito　Sandwich	“プエルトリコの浜辺に屋台があったらこんな雰囲気かなぁ〜”っとイメージが膨らむ店内