ダウンタウンの北側にあるEdgewaterと呼ばれる町に、地元の人々に大人気のブランチ・カフェ『M Henry』はあります。特に週末のブランチタイムは待ち時間が４５分から１時間になるほどの盛況ぶりで、いかにこのお店が多くの人々に支持されているかが分かります。お店を入ってすぐの所には焼きたてのパンやペイストリーの並ぶベーカリーがあり、香ばしい香りが食欲をそそります。柔らかいモスグリーン色の壁とブリック風の壁でまとめられた店内は、こざっぱりとしていてとってもお洒落。お店の裏側には、かわいらしい中庭もありますので季節のいいときにはアウトドアダイニングも楽しむことができます。

このお店の人気の秘訣は、なんといってもこだわりの食材を使ったグルメなブランチメニュー。オーガニックなものや、地元で取れた野菜やフルーツなどを中心に取り入れ、素材のおいしさと新鮮さをいかしたお料理が盛りだくさん。中には湯葉をつかったサイド・ディッシュや豆腐を使ったキッズ・メニューなどもあり、ヘルシー志向の人にもぴったりです。最初に食べたFannie’s Killer Fried Egg Sandwich は、目玉焼きやベーコン、プラムトマト、ゴルゴンゾーラ・チーズ、そしてタイムをブールというサワードウのバゲットの薄切りではさんだ朝食用のサンドイッチ。ほんのり酸味のあるパンは気泡が大きめのフンワリとしたタイプで、トロッとした目玉焼きとスモーキーなベーコンによく合います。またクセのあるゴルゴンゾーラ・チーズのおかげで、程よい塩気とまろやかさがプラスされ、奥深い味に仕上がっていました。サイドについてくるハウス・ポテトはハーブの効いたミックス・スパイスで味付けされていて、ホクホクしたお芋の食感もよく美味。Latina Omelettaは、フワフワのオムレツの中にウィスコンシンから取り寄せたこだわりのチェダーチーズや黒豆、サワークリーム、青ネギ、それに香菜がふんだんに入っています。オムレツの上には少し辛めのチポトレ・ソースがのっているのですが、これが素材全部をうまくまとめていて、ほお張ったときの味の一体感が最高！スパイシーな中にもチーズのコクとまろやかさうまくブレンドされていて、取材班が自信をもってお勧めしたいオムレツです。

ブランチメニューから選んだLemon Crab & Shrimp Cake Benedict は、蟹肉と海老で作ったクラブケーキがなんとも贅沢な一品。ポーチドエッグのトロ〜リ流れ出る黄身もまろやかですし、ニンニクでソテーしたホウレン草もアクセントになっています。こちらも味のバランスがとってもいいので、是非お試しいただきたいメニューの1つです。お店の人に「甘い系の朝食ではどれがオススメですか？」ときいてみたところ、Blackberry Bliss CakesとDulce Banana Rumba French Toastをすすめられました。フンワリと柔らかいブラックベリーのホットケーキは、マスカルポーネチーズ入りのバニラクリームのクリーミーさが、ブラックベリーの酸味にベストマッチ。またトッピングとして上にのっている、オートクラストのサクサクとした食感もいい感じです。結構ボリュームがあるのでシェアして食べるのをオススメしますが、決して甘すぎないので一度食べればお気に入りメニューになること間違いなし。シナモンとラム酒の香りがほんのり漂うフレンチトーストは、厚みのあるブリオッシュでレーズンやバナナをはさんでいます。キャラメルを使ったクリームやクランチーなピーカンものっていますが、全体的に甘さは控えめではさっぱりとしているのでいくらでも食べられてしまいます。

『M Henry』には『M Henrietta』という姉妹店が同じEdgewater内にあります。今回は朝食メニューを中心にご紹介しましたが、次回はランチとベーカリーの内容も取材してご報告したいと思います。

（8/15/2011）

こだわりの素材をはさんだFannie’s Killer Fried Egg Sandwich。	Latina Omelettaはほお張った時の味の一体感が最高。取材班のお勧めメニューの1つです。	海老と蟹の入ったクラブケーキを贅沢に使ったLemon Crab & Shrimp Cake Benedict。
Blackberry Bliss Cakesはオートクラストのサクサク感がアクセント。	シナモンとラムの風味がよいDulce Banana Rumba French Toast。	太陽の光が一杯差し込む、かわいらしい中庭は人気スポットです。
入ってすぐのところにあるベーカリーには美味しそうなスイーツもあります。