今回は、「本屋の奥にあるギャラリーとコーヒーハウス」というコンセプトの『Medici on 57th』に行ってきました。1955年創業という歴史深いメディチは、ハイドパークの見所として欠かせないシカゴ大学のキャンパス内にあり、スタンダードな料理を楽しむことができます。地元の学生をはじめ家族連れでにぎわう店内は、一風変わったアンティークな雰囲気に癒されるカジュアル・レストランです。

実はこちらのレストラン、ハイドパークに家があるアメリカ初の黒人大統領バラク・オバマ氏が訪れる事でも有名です。土日にはブランチが、そして夏には上階のパティオでの食事ができ、隣にはクロワッサンが人気のベーカリーがあるのでパンやスウィーツ、そしてお土産などを買うのにも便利です。

まずアパタイザーに、「本日のスープ」だったクラムチャウダーと、Guacamole & Chipsをお願いしました。クラムチャウダーはとてもクリーミーですが、しつこくないのがイイ感じ。塩気も調度良く、野菜がゴロゴロと入っていて、サイドにはベーカリーからのモチモチっとしたパンが付いてきます。日によって種類が変わるので、訪れるたびにスープを頼んでみたくなります。おつまみの王道、ワカモレとトルティーヤチップスですが、アボガドの素材が生かされたディップはクセになる美味しさです。厚みのあるトルティーヤチップスの歯ごたえとの相性も◎

サラダにはSpinach SaladとEnsalata Kimbaを選びました。ほうれん草のサラダにはシンプルなグリルド・チキンが入っていて、香ばしくて柔らかいお肉はサラダにピッタリです。アッサリとしたゴートチーズのまろやかさが淡白なほうれん草とマッチしていますが、トマトとチキンの他にももう一味あっても良いのではないかと、少し物足りなく感じる点が残念でした。エンサラタ・キンバは、りんごやブルーチーズ、レタス、赤ピーマン、クルトン、そしてピーカンが入っています。バルサミコ・ペストドレッシングの酸味が野菜とチーズによくからんでいて、歯ごたえのある爽快なサラダです。

メインにはGrilled Tuna Steak SandwichとRoasted Veggie Quesadillas、そしてMedici Spinach Pizzaをオーダー。サンドウィッチのツナ・ステーキは、グリルでこんがり焼かれていて程よい焦げ目と香りが食欲をそそります。サイドにはポテトサラダが付いてボリュームも満点でした。こちらもベーカリーからのフレッシュなパンを使っていて、その美味しさもポイントのひとつです。ロースト野菜のケサディーヤはとてもシンプルな一品で、野菜の甘味とチーズの塩気が調度良くて食べやすいのですが、外側のトルティーヤが少し乾燥していて固かったのが気になりました。サイドのトマト・サルサはピリッとしたハラペーニョの辛さがきいていて、ケサディーヤにアクセントを加えています。メディチに来たら誰もが必ず頼むほどの人気を誇るピザ各種からは、今回はほうれん草のピザをお願いしました。フレッシュなほうれん草と、タマネギ、マッシュルーム、そしてパルメザンチーズがのっています。見た目はシカゴピザのように分厚めですが、パン生地がフンワリと柔らかくて、野菜をのせたフォカッチャのような感じです。トマトソースの濃厚さとホウレンソウの相性が良く、さらにタマネギの甘さがプラスされていてペロリといけてしまいました。

緑に囲まれた素敵なハイドパークを散歩がてら、アメリカの食文化の融合を楽しめるレストランに立ち寄ってみてはいかがですか？

(08/24//09)

「本日のスープ」だったクラムチャウダーはとてもクリーミーですが、しつこくないのがイイ感じ。	アボガドの素材が生かされたディップはクセになる美味しさです。	もう一味あっても良いのではないかと、少し物足りなく感じる点が残念だったほうれん草のサラダ。
歯ごたえがある爽快なサラダの、エンサラタ・キンバ。	グリルでこんがり焼かれていて程よい焦げ目と香りが食欲をそそる、ツナ・ステーキ。	ロースト野菜のケサディーヤはとてもシンプルな一品。
メディチに来たら誰もが必ず頼むほどの人気を誇るピザは是非お試しを！	一風変わったアンティークな雰囲気に癒される店内。	夏には上階のパティオでの食事が楽しめます。