●シカゴで買い物：Breadsmith

1993年にDan Sterling氏がウィスコンシン州で始めた『Breadsmith』は、口コミで人気が広がり、次の年にはフランチャイズとして展開しました。今では13州に、30店舗以上を構える大きなパン屋さんとなり、現在イリノイ州には6店舗あります。今回取材班はHighland Park店を訪れました。

「Bon Appetit」の“The Best Bakeries in America”を受賞したこともある実力派のパンたちは、フランスのベーカリーでの作り方を再現しており、もちろん毎日出来立てホヤホヤ。お店の奥には巨大オーブンがドーンと構え、中には美味しそうなパンが焼かれています。ウェブサイトでメニューを見ると、ものすごい品数にビックリしてしまいますが、実際お店で売られているのはそのうちの一部だけです。店舗によって、あるいは日によって品揃えが異なるようなのでご注意下さい。

それでは、取材班がトライしたものをいくつかご紹介しましょう。

Apple Pie Bread/Honey White Bread
Apple Pie Bread	モッチリとしたパンの中に、甘酸っぱいアップルパイのフィリングがまんべんなく入っています。シナモンがほんのりときいたアップルは程よい量なので、飽きずに食べられます。上にクランブルがかかっていて、甘くてサクサクとしたアクセントもイイ〜感じで好評でした。
Honey White Bread	モチモチ度No1のオススメの一品。ハニーと書いてありますが、甘さはほとんど感じないので食事パンとして重宝しそうです。ちょっとしっかりめのモッチリ感と外の香ばしい香りがとっても良く、日本人が好きなタイプのシンプルなパンだと思います。
Banana Bread
Banana Bread	パウンドケーキが美味しいと聞いていたので、こちらもトライ。クランベリーオレンジ、パンプキン、バナナチョコチップなどもありましたが、今回はバナナにしてみました。とてもシットリしていてフワッフワの食感が良く、こちらもオススメ。色がとても茶色かったので、シナモンなどのスパイスがたっぷり入っているのかと思いましたが、ほとんど感じないのでクセがなくお子さんにも人気がありそう。シンプルなパウンドケーキは、バナナそのものの香りをしっかりと楽しめました。
Cinnamon Swirl/French Boule/Honey Challah/Vanilla Egg Challah
Cinnamon Swirl	シナモンをふりかけてツイストしたパンに、アイシングがかかっています。シナモンのスパイシーさが強いので、甘さ控えめに感じます。パン生地はしっかりとした食感で、ちょっとパサついているような気がしました。
French Boule	今回は小さいものを選びましたが、もちろん長細いバゲットもあります。フランスパン特有のしっかりとした食感と香ばしい皮はなかなかです。
Honey Challah	ハラー、あるいはハッラーと発音するユダヤのパンにもトライしました。甘さが控えめなので食事パンによさそうですが、結構しっかりとした食感でパサつきが気になりました。
Vanilla Egg Challah	同じパンなのに全然食感が違うのでちょっと驚きです。卵が入っているからでしょうか、こちらはとてもソフトで、バニラの香りもしっかりとしています。

焼きたてのパンが並ぶカウンターの横には、巨大オーブンがドーンッと構えています