シカゴの天気は英語でも『CHICAGO
WEATHER』と呼ばれるほど変わりやすいので有名です。今日は小春日和なのに翌日はとても寒い日になったりする事がよくあります。ですからここで紹介するのも極めて平均的な気候であるという事を心に留めておいてください。
シカゴにも一応四季がありますが、その長さは大きく違います。春は4月の初旬から5月の初旬までと短く、あっという間に夏がやってきます。夏は9月の終わりくらいまでと長めで、最初のうちは湿度も低く乾燥しているので、ゴルフ日和の毎日が続きます。しかし7月の中旬から8月のおわりにかけては湿度もあがり(それでも日本の湿気には程遠いですが)最高で100°F(38℃)を超える日もあります。その間は熱帯夜が続く事もあるのでエアコンは必需品です。
9月に入ると特に夜の温度が下がりはじめ、夜風の気持ち良いシーズンになり、そのまま秋に突入します。大体9月末から10月いっぱいが秋で、このシーズンになると紅葉(といってもシカゴでは黄色いイチョウが多いので黄葉?)のシーズンになり、各地で収穫祭などのフェスティバルが催されます。シカゴの秋もなかなかキレイですよ。また、10月の頭ごろに例年瞬間だけ夏のような暑さになることがありますが、これをインディアンサマーと呼んでいます。そして11月からは長い冬に突入するわけですが、本格的に大雪が降るのは12月から2月の間がほとんどです。
一年を通して一日の温度差が大きく、昼はTシャツなのに夜はジャケット、なんていう日も少なくありません。また冬は実際の気温だけでなくウインド・チル(つまり風による体感温度)にも気を配らなくてはなりません。気温が32°F(0℃)でもウインド・チルによる体感温度はそれよりも20〜30°F(11℃〜16℃)低い事もあります。雪は多い年で大雪が3回以上あり、2回以下だとみんな「今年はマイルドだったね」と言って春を迎えます。
はっきり言って多くのアメリカ人は3月のはじめ頃から11月のおわりまでをTシャツと短パンで過ごしているような気がします。(偏見?!)残念ながら我々はそういうわけにもいきませんから、昼の間でも半袖で過ごせるのは5月中旬から9月いっぱいが限界です。でもその間でもお店やレストランはガンガンにクーラーが効いているので、特に女性は上着を一枚常備する事をおすすめします。
12月から2月いっぱいまでは完全にコートやマフラーのシーズンですが、特に市内は風が非常に強いのでニットの帽子や耳あてなどが必要です。マフラーにしてもお洒落に首にまくというよりは目以外は全て覆うといった感じです。難しいのはこの夏と冬の間の衣類ですが、基本的には「これで充分かな?」と思った服よりもワンステップ上の防寒着が理想的です。