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カラフル遺跡 |
ペルーといえば、天空都市・マチュピチュ遺跡や上空からでないとわからない巨大なナスカ・フマナの地上絵を思い浮かべる人も多いでしょう。行ってみたいというだけで具体的にイメージが浮かばない方、ぜひ今年は一緒にペルー旅行を計画しましょう。
まず日本国籍、観光目的で3ヶ月以内の滞在の場合、観光ビザは必要ありません。残念ながら中西部からの直行便はありませんのでヒューストンやマイアミなどで経由し、夜遅くに到着。ゆっくり体を休めて、翌朝からに備えるのが一番。南半球になるため、10月〜4月が夏です。
ペルーの魅力といえば、やっぱり古代文明。アンデス文明の担い手は今から約1万2千年前にアジアからベーリング海峡を移動してきたモンゴロイド人種であると言われています。つまり私達日本人と同じルーツを持つ人種なんですね。またじゃがいも、トマト、とうもろこしなどの植物などもペルーが原産地。アンデス文明は、紀元前2000年頃からスペイン人が南米に侵略した16世紀まで、約3500年に渡って南米に栄えていた文明です。
ペルーの見所はたくさんあるのですが、新遺跡発掘でペルーの魅力がますます加わった、カラル遺跡を紹介します。カラル遺跡は、リマから車で3時間程にあり最近発掘された遺跡ですが、もしかすると今までの歴史を根底から覆すかもしれない注目の遺跡なんです。古学では、紀元前1000年頃に発達したチャビン文明がペルーにおける文明の始まりとされています。しかし、このカラル遺跡はそれより遙かに古く、紀元前2600〜2800年
頃の遺跡といわれています。さらに驚くのは、9つのピラミッド群が発見され、しかも石を使ったピラミッドという事です。石の建造物を作るには、重い石を運ぶ作業、正確に積み上げる技術が必要です。考古学者による年代鑑定によると今現在発掘されている遺跡より3000年も古い可能性があるということ、つまり、もしかすると世界で一番古いピラミッドの可能性もあるという事。また、世界4大文明は大河のほとりに発生したと歴史の授業で習ったと思いますが、この遺跡の周辺には大河がないそうです。もしかすると従来の歴史観を覆す発見かもしれません。この遺跡を発見者の一人が、なんと日本の専門家であるのも驚きですね。
ペルーの魅力のもうひとつは食文化。旅行に行くと食事が合わないという方も多いのですが、是非、ペルー料理を堪能して下さい。ペルー沿岸では南極からのフンボルト海流によって、多種類の新鮮な魚介類が採れます。更にアンデスで栽培されるジャガイモ、カボチャ、大粒のトウモロコシなどは原産国ならではの美味しさ。お勧めのペルー料理は、セビッチェ。新鮮な魚介類とレモン汁、タマネギなどを混ぜ合わせたもので、さっぱりした味は日本人の味覚にぴったりです。ペルー産のワインも国際大会で味と品質が認めらています。
ペルーの謎、もっと知りたくなりませんか。たくさんの観光名所があり、やはり歴史をしっかりわからないとそのすごさもわかりませんので、是非ガイド付きのツアーをお勧めします。もっと知りたくなったら、また2回目、3回目を訪れるもいいですね。お日にちにゆとりがある方は、せっかく南米まで訪れたので、イースター島やガラパゴス島なども一緒に訪れてみるのもお勧めです。
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