〜 子どもから学ぶ 〜
今年も恒例の泥んこキャンプが行われました。 通常の保育では、5,6歳児を担当で、2,3歳児と関わる機会が少ないのですが、今年は2,3歳児の親子キャンプで、2,3歳児の子ども達と交わる事ができました。
当たり前の事なのですが、2,3歳児はやっぱり小さい!キャンプに参加してくれたお友達のほとんどが、ママやパパに手を引かれ、よちよち教室へ入ってきました。いつも5,6歳児と関わる様に、『おはよう!』と元気よく子ども達に声をかけたのですが、新しい環境、新しい先生にびっくりしたのでしょうね。小柄の私ですが、子ども達から見るととっても大きく見えたようです。子ども達の多くが、ママやパパの後ろに隠れ、『あなただれ?こわい!』と言うかの様に、子ども達ににらまれてしまいました。(笑) 『あ!そうか...小さい子ども達だから、もっと優しく、ゆっくりとした口調で話さなきゃ!』と、失敗から反省して今度は、いつもよりゆっくり、優しい口調でを心がけながら『は〜い、みなさ〜ん。今日も元気ですか?』と話しかけてはみたものの、子ども達の反応はいまいち...。
『なんで〜!?いつもだったら5,6歳児は大喜びなのに!?』と、内心焦っていた私に、爆笑しながら他の先生が『みのり先生、さっきの語りかけの時、声、裏返っていたよ。』と、笑いながら教えてくれました。『2,3歳児って、難しい!全然分かりません!』と、焦る私に、『いつもの調子でいいんだよ。作り過ぎて、子ども達も緊張しているよ。』と、アドバイスしてくれました。
子ども達の成長をサポートしていく上で、子ども達が大人の期待した通りに動いてくれなかったり、反応してくれないと大人の私達は焦りがちになってしまいます。 (私自身も、緊張してしまいました。)特に新学期など、『他の子は出来てるのに...うちの子、大丈夫かしら?』と心配にさえなってしまうご家族の方もいるかもしれません。子ども達それぞれの成長があり、性格があると思います。恥ずかしがりやさんだったり、慎重なお子さんだったりすれば、幼稚園という新しい環境の中での生活に慣れる事に時間がかかってしまうかもしれませんし、大人からみると楽しそうにしていなかった子ども達も、お家に帰ったら、「今日、幼稚園でね・・・。」と楽しそうに話してくれたりする事もあるようです。キャンプでの私の様に、大人の期待している反応を、大人が見たい時に子どもから受けると言うのは、はっきり言って子ども達に失礼、迷惑な事です。 子どもが心を開いてくれるのを待つ、というのも大切な大人の役割だと思います。 1人遊びが好きな子ども達も、子ども達が安心して納得のいくまで遊び抜き、自信がついた時に、次のステージに進んでいく事が出来るのです。私自身、新学期を前に初心に戻り、子どもの様子を焦らず、暖かく見守っていきたいと思います。
すぐに場慣れする子もいれば、時間がかかる子もいるのですね。みんな違ってみんないい!それを素直に表現できるのが子ども達、だから子どもってとても魅力的なのだと思います。
新学期、たくさんの子ども達と遊び、成長を見守れる事をとても嬉しく思います。