5月16日の共同通信社の報道によると、米政府は5月13日、医療保険と公的年金の基金に関する年次報告書を発表。景気回復の遅れによる税収の低迷や高齢化に伴う医療費の膨張で、現行の高齢者医療保険(メディケア)制度は、従来の試算より5年早い13年後の2024年に資金が枯渇するとの見通しを示し、公的年金についても1年早い36年に枯渇すると予測しました。
報告書は、ベビーブーマー世代の大量退職や出生率の低下で社会の高齢化が進み、医療と年金のコスト増を招いていると指摘。「現在の資金計画は持続可能でない」と制度破綻を警告しています。
オバマ政権と野党共和党は、医療費を含む歳出の大幅削減をめぐり政治的な駆け引きを続けており、協議の行方に影響を及ぼしそうだ。記者会見したガイトナー米財務長官は「改革が遅れれば一段と大きく困難な調整が必要になる」とし、医療保険と公的年金の抜本改革を急ぐべきだと強調した。
以前の他の研究では、2020年に米国の医療保険制度も日本の健康保険制度も破綻すると予測しています。今年4月21日に健康保険組合連合会が発表した平成23年度健保組合予算早期集計結果の概要でも、平成23年度経常収支は6089
億円の大幅赤字で、過去最悪だった22年度予算(6621億円の赤字)に次ぐもので、赤字組合は1292組合あり、全体の89.3%となっています。
日本もアメリカも医療保険や年金制度の破綻の危機が迫っています。今後は戦前のように自己責任で老後の生活や健康を守らなければならなくなるかも知れません。しかし、どんな時代でも健康で元気があれば頑張って乗り越えられます。カイロプラクティックや鍼灸などの、自然で安全かつ費用対効果に優れた治療と予防医学を利用し、今から健康の回復・維持・増進に心掛けることがお奨めです。