03-2004 |
セントパトリックス デー 〜街中が緑一色になる日〜 |
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「もうすぐ、は〜るですねぇ?」の3月。木や草花の緑も見え始め、そしてシカゴ川も緑に、、、そうです、St.Patrick’sDayがあるのもこの月。アイリッシュの人たちのお祭りですが、ここまで派手に(川までグリーンに染めるのはシカゴくらいらしい)やってくれちゃうと、どうも気になります。今年はグリーンの服を着るだけでなく、「エスニック文化万歳!」さながら、この不思議なグリーンデーの由来も勉強してみましょうかね。
まずお祭りの名前にもなっているパトリックおじさん。彼はアイルランドが誇る、カトリック教徒の聖人。3つ葉のクローバー(シャムロック)を使って「神と、その御子、そしてそのスピリットが一緒になっているんだよ」と分かりやすくキリスト教を伝授してまわったとか。はたまた「毒蛇がたくさんいて危ない!」となると、この聖人はボンボコボンボコとドラムを鳴らし、それを聞いた蛇達が「許してくれぇ〜!」(と言ったか言わないかは知らないが)と恐れをなして海に飛び込み、ハッピーエンド。
「だからして、アイルランドにはクローバーが多く、そして蛇は少ない」んだそうですが、まぁとにかくこのパトリック氏は皆に愛され、そして彼の命日である3月17日を「聖人パトリックデー」と定めたわけです。この日には、帽子や服にクローバーを着けることが習慣になり、そこから「グリーンの物を身に付ける」というアイデアが広まったという話。「そんじゃぁ、川も緑に染めよう!」ってのは、いかにも派手付きシカゴ人が考えそうなもの。しかしこの”川染め”には複雑なテクノロジーが潜んでいるとか。グリーンにするために、実はオレンジの色素を使い、、、などなど。
アイルランドのお祭りだぁ!それ、アイリッシュバーで一杯やろう!!と反応してしまう、飲んべえホクですが、聖人話とはかけ離れている飲み屋でさえも、きちんとセントパトリックスデーのお祝いをしていますよ。たとえば、グリーンの色をしたビールで乾杯!そしてグリーンで染めたピスタチオをおつまみにゴクゴクと。キャベツの煮物や、ほうれん草のパスタなんてもいいじゃないですか。「良くしゃべるおじさんがいるなぁ」とカウンターを覗くと、ナイトショーでお馴染みのConanO’Brien氏が、、、って事はないですかね。ちなみにその他「アイルランド系有名人」というと、ケネディ元大統領、U2、ロージー・オドネルでしょうか。
もうひとつ、アイルランド文化と切っても切れないキャラクターといえば、レパコーン(Leprechaun)です。小さな妖精のようでもあり、怪しいセールスマンのようでもあり。そして彼の洋服はもちろん「緑」で統一。そうそう、子供達の好きな「LuckyCharms」というシリアルにも登場していますよ。アイルランドの森林に住み、人々に幸福をもたらすと言われるレパコーン。彼に着いて行くと、金のありかを教えてもらえるとか。でもかなりのいたずら好きな様なので、ご注意を。まずは、アイリッシュバーで一杯おごってあげて、お友達になってから,ですかね。 |