■計画2 選手の特徴を知ろう
所属球団を覚えたら、次はどんなタイプの選手なのかを知ろう。そうすれば、試合中はどこに注目すればいいかが、分かるはずだ。
高津臣吾投手(たかつ・しんご) |
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背番号「10」。メジャー2年目。ニックネームは“ミスター・ゼロ”。勝利の瞬間のガッツポーズはシカゴではすっかりお馴染みになった。
昨季は中継ぎからスタートしたが、抜群の安定感で首脳陣の信頼を得て、抑えの座を不動のものにした。59試合に登板し6勝4敗19セーブ。防御率2.31はチーム・トップだった。
登板するのは、チームが3点差以内で勝っている終盤。いわゆる、セーブ・チャンスの場面。緩急をつけ、低めをつく投球が持ち味。70マイル前半の変化球など、大胆な投球で球場をどよめかせる。 |
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井口資仁内野手(いぐち・ただひと) |
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背番号「15」。メッツの松井稼選手に続く、大リーグ2人目となる日本人内野手。走、攻、守の3拍子を兼ね備えている。
日本では、03年に打率・340&109打点、04年に打率・333&出塁率・394を記録。01、03年にはいずれも40盗塁以上をマークし、盗塁王も獲得した。ポジションは二塁手。01、03、04年に、メジャーリーグのゴールドグラブに相当する、ゴールデングラブ賞を受賞している。
チームはスピードを生かした攻撃と安定した守備に期待している。 |
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イチロー外野手(本名・鈴木一朗) |
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背番号「51」。メジャー5年目。昨季はシーズン262安打を放ち、メジャー最多安打記録を84年ぶりに塗り替えた。打率・372で3年ぶりの首位打者も獲得した。
大リーグを代表する1番打者。敵地での試合はプレーボール直後に打席に立つので入場は早めに。守備位置はライト。4年連続でゴールドグラブを受賞しており、特に二塁や三塁に走者がいる時に披露する“レーザービーム”と呼ばれる正確な返球は必見だ。
漢字表記は「一郎」ではなく、「一朗」なので注意しよう。 |
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松井秀喜外野手(まつい・ひでき)
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背番号「55」。メジャー3年目。ニックネームは「ゴジラ」。昨季は終盤に4番を任され、1年目を上回る打率・299、31本塁打、108打点の成績を残した。2年連続でフル出場も成し遂げた。
パワーだけでなく、バットコントロールも巧み。今季は本塁打タイトル争いに食い込む可能性は十分にある。守備位置はレフト。基本に忠実なプレーで高い評価を受けている。 |
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松井稼頭央内野手(まつい・かずお) |
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背番号「25」。メジャー2年目。昨季は日本人初の内野手として大きな注目を集め、開幕戦で先頭打者本塁打を放つなど、鮮烈デビューを飾った。しかし、シーズン途中で腰を痛めて故障者リスト入り。打率・277、14盗塁、守備では23失策を犯し、不本意な1年となった。
今季は守備位置をショートから二塁へ変更。スイッチヒッターのため、相手投手によって打席の位置を変える。スピードとパワーを生かしたプレーが持ち味だ。 |
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野茂英雄投手(のも・ひでお) |
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背番号「11」。日本人選手では最長のメジャー11年目。体のひねりを利かせて投げ込む投球フォームは「トルネード」と呼ばれている。
昨季は右肩を痛めて約2ヵ月の戦線離脱で4勝11敗、防御率8・25。投球回数も自己最低の84回に終わった。
新天地となるデビルレイズは自己6球団目。マイナー契約からの先発ローテーション入りを狙う。メジャー通算118勝で、日米通産200勝まであと「4」に迫っている。チケット購入前に登板日の確認を忘れずに。 |
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石井一久投手(いしい・かずひさ) |
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背番号「17」。メジャー4年目。昨季は先発としてメジャー自己最多の31試合、172イニングを投げて13勝8敗だった。オフにはR・ジョンソン(ヤンキース)らとのトレードがうわさされた。最大の武器は、左腕から繰り出される切れ味鋭いスライダー。先発投手のため、チケット購入前に登板日のチェックをしよう。
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中村紀洋内野手(なかむら・のりひろ)
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背番号「66」。メジャー1年目。近鉄で13年間プレーし、通算307本塁打、916打点をマークした。00年には本塁打王と打点王の2冠を獲得。昨年のアテネ五輪でも中軸としてチームを引っ張った。守備では三塁手として99−02年まで4年連続ゴールデングラブ賞も獲得した。背番号はプロ1年目につけていたもの。豪快なフルスイングでメジャーに挑む。
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長谷川滋利投手(はせがわ・しげとし) |
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背番号「17」。メジャー9年目。愛称は「シギー」。昨季は自己最多の68試合に登板し、4勝6敗、防御率は自己最悪の5・16だった。
通算登板試合数は日本人歴代最多の471試合。大台まであと29に迫っている。コントロールがよく、スライダーやシンカーなどの変化球がある。役割はクローザーにつなぐセットアッパー。試合の中盤から終盤にかけて登場する。 |
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藪恵壱投手(やぶ・けいいち) |
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背番号「13」。メジャー1年目。昨オフに阪神からFA宣言し、アスレチックスと契約を結んだ。日本では94年の入団以来、阪神に所属。先発投手として11年間で通算84勝106敗、防御率3・57を記録した。本人はメジャーでは中継ぎを希望しているが、球団は先発として起用するプランもある。背番号は、小学3年生の時に初めてつけた番号だ。
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多田野数人投手(ただの・かずひと) |
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背番号「32」。メジャー2年目。03年3月にインディアンスとマイナー契約を結び、昨年4月にメジャーデビュー。7月のレッズ戦で初勝利を挙げた。先発と中継ぎ、どちらもこなす。立教大時代はエースとして活躍。今回、紹介した16人の中でただ一人、日本でプロ経験のない選手でもある。
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大塚晶則投手(おおつか・あきのり)
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背番号「16」。メジャー2年目。昨季はチーム最多の72試合に登板し7勝2敗2セーブ、防御率1・75の好成績を残した。持ち球は最速95マイルの直球とスライダー、フォークボール。役割はセットアッパー。勝利の方程式の一員としてリードした試合終盤に登板し、抑えのホフマンにつなぐ。
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大家友和投手(おおか・ともかず) |
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背番号「24」。メジャー7年目。昨季は先発の柱として期待されたが、6月に打球を右手首に受けて骨折。3勝7敗に終わり、02、03年に連続2ケタ勝利の実力を発揮することはできなかった。しかし、今季も首脳陣の期待は大きい。
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田口壮外野手(たぐち・そう)
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背番号「99」。メジャー4年目。過去3年は控え外野手としてチームの勝利に貢献した。昨季は自己最多の109試合に出場し、打率・291、3本塁打、25打点を記録。打撃よりも守備の評価が高い。今季こそ、レギュラーポジションを奪いたい。
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木田優夫投手(きだ・まさお)
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背番号「35」。メジャー5年目。99年にタイガースでメジャーデビューを果たしたが、01年途中に日本球界復帰。その後2年間、オリックスの一員としてプレーしたが、03年に再び、メジャーのマウンドに立った。昨季はドジャースとマリナーズで投げた。役割は長谷川と同じ中継ぎだ。
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デニー友利投手(でにー・ともり) |
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背番号「39」。メジャー1年目。沖縄出身。日本では横浜、西武に所属し、通算360試合に登板し、18勝28敗30セーブの成績を残した。昨オフに横浜を自由契約となり、昨年12月に米国でトライアウトを実施し、レッドソックスと契約。日本人最年長のメジャーデビューを目指す。
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