●高津臣吾投手
背番号「10」。日本ではヤクルトで13年間プレー。通算525試合に登板し35勝39敗260セーブ、防御率3・13。日本最多セーブ記録保持者でこれまで4度の救援タイトルを獲得した大投手だ。
サイドスローから繰り出されるシンカーが最大の武器。ファストボールは80マイル台と速くはないが、抜群のコントロールを誇る。
ヤクルトでは試合の最後を締める抑えとして活躍してきたが、ホワイトソックスでは中継ぎになる可能性が高い。出番は試合の終盤になるだろう。
●松井稼頭央遊撃手
背番号「25」。日本では西武で9年間プレー。1159試合に出場し、打率・309、150本塁打、569打点、306盗塁。98年にリーグMVP、97〜99年には3年連続盗塁王を獲得するなど、走・攻・守を兼ね備えた選手だ。
相手投手によって打席を変えることができるスイッチヒッター。打順の予想は1番だから敵地では試合開始直後に登場する。守備位置はショートストップ。二塁と三塁の間に位置し、最も打球が多いポジション。持ち味のスピードと強い肩は必見だ。
●松井秀喜外野手
背番号「55」。ニックネームは「ゴジラ」。メジャー2年目。1年目の昨季は163試合にフル出場し、打率・287、16本塁打、106打点。ワールドシリーズでは勝負強さを発揮し、最終戦の第7戦では4番打者にも抜てきされた。
今季はA・ロドリゲスやシェフィールドら強打者の加入により、下位打線が予想されるが、それも結果次第。巨人時代のように本塁打を量産すれば、中軸を任されることになる。守備位置はレフト。昨季は数々のファインプレーを披露している。
●イチロー外野手
背番号「51」。メジャー4年目。昨季は後半に苦しみながらも史上3人目の新人から3年連続で200安打を達成。今季は前人未到の4年連続大台突破を目指す。
打撃の持ち味はボディバランスとスピード。どんなに体を崩されても巧みなバットコントロールでボールに当て、足で相手守備陣をかき回す。日米通算2000本安打まであと60本。この2年は首位打者から遠ざかっているが、ぜひともタイトルを奪回してほしい。守備位置はライト。計算し尽くされた無駄のない動き、正確無比の返球は、まさに芸術だ。
●野茂英雄投手
背番号「10」。メジャー10年目。昨季は前年に続いて自己最多タイの16勝を挙げ、メジャー通算100勝(現在114勝)を達成。チームの最多投手にもなり、今季はヤンキースにトレードされたブラウンに代わるエースとしてチームを引っ張る。
上半身をひねり、打者に背中を向けてから投げ込むトルネード投法は健在。直球、フォーク、カーブ、スライダーを織り交ぜた頭脳的なピッチングが持ち味だ。
先発投手のためチケット購入前に登板日を確認しよう。
●長谷川滋利投手
背番号「17」。メジャー8年目。昨季は、中継ぎだけでなく、けがで戦線離脱した佐々木に代わって抑えを務める大車輪の働き。2勝4敗16セーブ、防御率1・48の数字を残し、シカゴで行われたオールスターゲームにも初出場した。役どころは高津と同じ中継ぎ。試合終盤、勝っている場面での登板が多い。
●石井一久投手
背番号「17」。メジャー3年目。昨季は8月30日までに9勝を挙げたが、最後の1ヵ月は全く勝つことができず、2年連続の2ケタはならなかった。左腕から繰り出されるスライダーは鋭い。野茂と同じドジャースの先発投手。こちらも登板日のチェックを忘れないように。
●大塚晶文投手
背番号「16」。日本では近鉄と中日に所属し、抑えとして活躍。02年オフにポスティングシステムでメジャー移籍を試みたが、入札球団がなかった。2度目の挑戦で念願のメジャーリーガーとなった。武器はスライダーとフォークボール。パドレスでは中継ぎ投手として試合の中盤から後半にかけて登場する。
●大家友和投手
背番号「24」。99年にメジャーデビュー。昨季は10勝を挙げ、2年連続2ケタ勝利を達成。自己最多の34試合に登板し、233イニングを投げるなど、先発ローテーションを完全にものにした。今季はエース格のバスケスがヤンキースに移籍したため、その右腕にかかる期待はかなり大きい。登板日のチェックを忘れずに。
●田口壮外野手
背番号「99」。昨季は5月にメジャーに昇格し、一度はマイナー落ちしたが、8月に再昇格し最後までベンチ入り。今季もレギュラー定着は難しそうだが、3年目にして初の開幕メジャー入りはある。守備はセンターが本職だが、外野はどこでもOK。昨季は二塁も守っている。今季は3年契約の最終年。結果がほしいところだ。