■計画2 スケジュールを確認しよう
各選手の所属チームを覚えたら次は対戦スケジュール( 〜 ページ参照)を確認しよう。今回も米国中西部にあるシカゴ、デトロイト、ミルウォーキーの4球団に限定したが、高津が所属するホワイトソックスの本拠地USセルラーフィールドでは4月13日のホーム開幕戦を皮切りに9月26日まで81試合を主催している。
楽しみなのは日本人同士の対戦。いきなり4月に実現するのが、高津対松井秀だ。20〜22日の3連戦。シカゴで強力ヤンキース打線を見ることができるのはこのシリーズだけなので見逃さないように。
その代わりと言うわけではないが、イチローと長谷川が所属するマリナーズが7月と9月にシカゴにやって来る。日本のオールスターゲームでは、打者・高津対投手・イチローという形でも対決している2人。今度はメジャーの舞台での顔合わせとなる。
日本人初の内野手として注目されているメッツの松井稼がシカゴにやって来るのも4月だ。23〜25日、場所はカブスの本拠地リグレーフィールド。ウッド、プライアーにマダックスが加わったカブスの先発陣に松井稼が挑む。4月20〜25日はシカゴで2人の松井のプレーを見ることができる“黄金週間”になる。
シカゴで松井稼に会えなかった人は、8月3〜5日にメッツがミルウォーキーにやって来るので心配はいらない。もう1人の“ルーキー”、パドレスの大塚が米国中西部に初お目見えするのもミルウォーキー。5月28〜30日の3連戦だ。その前のシリーズとなる5月25〜27日のドジャース3連戦では、野茂と石井が投げる可能性は大きい。5月最後の週にミルウォーキーに行けば、3人の日本人投手に会えることができる。6月15〜17日にはマリナーズとも対戦する。
デトロイトの野球ファンにとって楽しみな1週間となるのが、8月20〜25日だ。マリナーズに続いてホワイトソックスの3連戦が組まれている。7月中旬にはヤンキースの松井秀もやってくる。
高津投手会見模様
かすかに声が震えていたのは不慣れな英語で話したからだけではなかった。
「My name is Shingo Takatsu.
Please call me Shingo. I’m excited to be
here. Chicago is my field of dreams.」
1月23日午後2時からUSセルラーフィールドで行われた入団会見。背番号「10」のユニフォームに袖を通した高津はその感激を言葉に込めた。
この日、会見場に集まった日米報道陣は約40人。あいさつの後には次のようなやり取りが交わされた。
―シカゴで投げることについて心配していることは?
●高津「シカゴというよりもアメリカで挑戦するということで、言葉や文化に違いがあり、不安がないと言えばうそになります。ただ、残り少ない野球人生の中で最後に挑戦していい終わり方をしたいと思ってましたからシカゴ・ホワイトソックスにはチャンスをいただいたことにすごく感謝しています」
―(ヤクルトから)FAを宣言をして約3ヵ月。この日を迎えるまでの気持は?
●高津「FA宣言をした時から厳しい道のりにはなると思ってましたけど、思った以上に待つことの辛さを経験しました。辛かった分、喜びも大きいです」
―大リーグの打者の印象は?
●高津「遠くへ飛ばす力、パワー、スピードすべてが日本より数段上と思っている。ただ僕が日本でやってきたピッチングスタイルをここでも披露できれば何とかなると思っている。日本とアメリカの違いはあるでしょうけど、自分の形を崩さず相手バッターに対していきたい」
―シカゴの印象は?
●高津「西海岸やニューヨークは何度か来たことがありましたが、シカゴは初めて。夜景がきれいし、湖もきれい。一番は寒いという印象。東京からシカゴに移ってくるわけでここが僕が第2の拠点。これから僕の街になるんだなと感極まるものがあった」
―抑え投手を目標にキャンプを迎えるのか?
●高津「10年間、日本でクローザーとしてやってきた。もちろん、クローザーになりたい気持ちはあるが、現時点ではブルペンの一員として勝利に貢献して、その中で自分の地位がいい位置に確保できればいい」
―ファンへのメッセージは?
●高津「Funs!
I want to make you happy in October.」
最後はホワイトソックス・ファンに4年ぶりのプレーオフを力強く約束した高津。どんな投球を披露してくれるのか楽しみだ。 |
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