<ペニンシュラ・ホテル:The Peninsula Chicago>
クラシックの生演奏をバックに最高級ホテルで楽しむスフレと午後ティー
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The Peninsula
Hotel |
108 E. Superior,
Chicago |
312-337-2888 |
3:00pm〜6:00pm
(毎日) |
$22〜$29 |
WEB |
スマートカジュアル |
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ティファニーの上にあるペニンシュラは2002年に北米ホテル部門第四位を獲得した超高級ホテル。このホテルのロビーは窓がとても大きく、天気の良い日は太陽の暖かい光が明るく差し込んでインテリアを浮かび上がらせる。高い吹き抜けの天井は豪華の一言で、こんなに贅沢にスペースを使って良いのだろうかと思うほどのラグジュアリーな開放感がある。
一歩踏み入れただけで時間が止まったような優雅な気分にさせてくれるロビーでは各テーブルにモダンなアレンジのお花がさりげなく置いてあり、他にもアジアを代表する高級ホテルらしく、アジアンテイストの花が随所に飾ってある。
午後3時から6時の間はチェロ、バイオリン、クラシックギターなどの生演奏があるのもペニンシュラの特徴で、このライブ・ミュージックはゆったりとした午後のひと時をいっそう優雅なものにしてくれる。アフタヌーンティーは熱々のスフレで始まるのだが、このスフレはタマゴとバターがタップリ使われており、プレーンなもの以外にもレモン風味でポピーシードの入ったものなど、その時によって味が変わる。これほど繊細で口の中でとろけるような軽さを持つデリケートな焼き菓子をシカゴでも味わうことができるのは幸せの一言。紅茶の種類は全部で20種類あり、香港を拠点としている高級ホテルだけにウーロン茶やジャスミン茶などの中国茶から日本茶まで幅広く取り揃えられている。ダージリン、ウヴァに並ぶ三大紅茶の一つであるキームンは香りの高さはダージリンほどではないが、深みと程よい渋みが美味しい。また、紅茶の気分ではないゲストのためにコーヒーも用意されている。
可愛らしいバイトサイズのサンドイッチは、その殆どにクリームチーズが入っていてわりとコッテリしている。ほうれん草とサンドライ・トマトの入ったキッシュは軽い歯応えのクラストとさっぱりした中身の相性がグッド。スコーンはプレーンとレーズンの入った2種類があり、バターがふんだんに使われていて表面はサクサク、中は柔らかい上品な味わい。両方ともディボンシャイヤーとレモンカード(レモンクリーム)とも良く合う。
担当のウエイトレス以外の従業員も常にすべてのゲストに気を配っており、担当以外の人がお湯のおかわりを持ってきてくれたり、お茶を入れてくれるなどサービス面でも勿論言う事はなしだ。贅沢な空間の中で弦楽器の奏でる調べを聴きながらお茶をたしなむのであれば是非ペニンシュラ・シカゴへ。
<パーキング>100 E Huron Garage というSaks Fifth Avenue
の地下の駐車場が便利。ペニンシュラ・シカゴのホテルのバレーパーキングもできる。路上駐車は困難。
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クリームチーズが美味しいサンドイッチや、キッシュの乗ったトレイ |
このスフレが美味しいんです! |
とっても開放的なラグジュリアスな空間 |
<ハイドランジア:Hydrangea>
残念ながら閉店
いたせりつくせりのサービスとお茶を楽しめるウイルメットの隠れ家的な一店
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Hydrangea |
1105 Central
Ave., Wilmette |
847-251-7088 |
11:30am〜4:30pm(火〜金)
土曜日も時々あいている。 |
$18.00(お茶だけなら$2.50〜$9.50) |
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カジュアル |
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日本語では"紫陽花"という意味のハイドランジアはウイルメットにある小さな喫茶店。お店に飾ってある沢山のお皿やティーカップ、ポットなどはすべてアンティークで、気に入ったものがあれば購入することもできる。また、ダイニングで使われている食器やシルバーウェアもウエッジウッドなどの趣のあるブリティッシュ・ブランドのアンティークなのもファンにとっては嬉しいかぎり。ピンクと白の壁に囲まれた店内はクラッシック音楽がいつも流れており、水色のドーム型の天井が印象的だ。
Full Traditional Teaは自分の好きな紅茶、ティーサンドイッチ、ティーブレッド、スコーン、それからペイストリーがついてくる。これ以外にも自分で好きなものだけを選べるようになっているアラカルトなども用意されている。飲み物は、お茶(紅茶をはじめ、ジャスミンティー、ハーブティーなど10種類以上のものから選べる)は勿論の事、フレンチプレスコーヒー、ホットココア、ホットサイダーやコーラなどもある。
さて、ポットに入った素晴らしい芳香のダージリンが出てきた時にストレイナー(茶漉し)が付いていない事に気が付いた。なんとこのお店ではちょうど良く抽出された時点で葉を取り出して、事前に暖めてある別のポットに入れてサーブしているのだ。こうするとお茶がなくなるまでずっと同じ濃さのお茶が楽しめるというわけだ。他のお店ではお茶っ葉はポットに入れっぱなしなので最初は薄くて、そのうち濃くなってしまうのだが、こういった細やかさは彼ら自身がお茶を楽しんでいるからこそ気付く事なのだろう。更に感激させられたのはオーダーしたダージリンが無くなった頃合を見てお店の人が他のお茶を薦めてくれたことだ。しかもカップも新しいものと取り替えてくれると言う。申し出に甘えて少し渋めでミルクと良く合うオレンジペコを頼んでみた。それが終ると今度はアールグレイを薦められた。本当にいたせりつくせりの気遣いには驚かされるばかり。
5種類あるティーサンドイッチはサイズが大きめで、ハーブを上手に使ってあるのでどれも美味しいのだが、あまり時間を掛けて食べるとだんだんパンが乾燥してきてしまうのでお早めに。甘さ控えめでスコーンと良く合うこのお店のデボンシャイヤークリームはクリームの軽い感じはなくどちらかというと硬いバターという感じで味は生クリーム。またティーブレッドもミニペイストリーも全体的に甘さが控えめで、悪くない。
確かにホテルの様な高級感はないかもしれないが、ビクトリア調の店内とお店の人のさりげない気配りを楽しむならハイドランジアは手放しでオススメできる良店だ。
<パーキング>お店の近くの路上に止めるスペースが沢山あるので全く困らないし、お店の裏にも駐車スペースがある。ダウンタウンまでの運転が苦手な人でも気軽に行ける。
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アフタヌンティーもアンティークの食器で |
アンティークの食器を購入することもできる |
とっても美味しいサンドイッチ |
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