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学業と成績(GPA) |
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大学進学では9年生からの成績(GPA)が評価対象となるため、できるだけ早い段階から計画的に学業に取り組むことが重要です。 |
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GPA 3.5以上を目指すことで、National Honor
Societyへの招待や、後述するMerit Scholarship(成績優秀者向け奨学金)獲得の可能性も高まります。 |
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大学リサーチと見学 (10年生くらいから) |
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進学を検討する大学について、専攻、ロケーション、費用、学生寮、奨学金制度などの情報を集めましょう。 |
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時間が許す限り、実際にキャンパスを訪れて雰囲気を体感しておくことをおすすめします。 |
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テスト対策(ACT・SAT) |
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ACTやSATのスコアも多くの大学で出願時の参考にされます。特にMerit Scholarshipの審査にも影響するため、できるだけ早く(10年生中、または11年生初頭までに)対策を始め、11年生の秋と春に受験するのが理想です。 |
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イリノイ州では、2024年6月30日をもってSATからACTへと変更されました。ACTがイリノイ州の大学入学試験としてより適していると判断されたことが、その理由のようです。SATとの大きな違いは、ACTにはサイエンスに関する問題が独立したセクションとして含まれている点です。これにより、SATを採用していた際に実施していた「IL
Science Assessment」を、11年生が受験する必要がなくなりました。 |
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National Honor Societyへの対応
(招待状は10年生から12年生の間に届くのが一般的です。) |
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GPA、リーダーシップ、ボランティア活動、推薦状などが評価され、招待状(Nomination
Letter)が届いた場合は、申請に向けて準備を整えましょう。 |
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加入後は、成績の維持と活動継続が求められます。 |
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エッセイ準備 |
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出願に必要なエッセイ(パーソナルエッセイ、学部志望動機エッセイ)は、11年生の夏から準備を始め、12年生初めまでに書き上げるのが理想です。 |
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高校の英語教師に相談し、構成や表現のアドバイスを受けながら進めましょう。 |
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出願形態の理解 |
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Early Action(早期出願):11月1日締切。複数校に出願でき、結果も早く出ます。 |
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Early Decision(専願出願):同じく11月1日締切。合格した場合は必ず進学する意思が必要。 |
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Regular Decision(通常出願):締切は12月‐1月ごろ。結果通知は3月‐4月。 |
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Rolling Admission(随時出願):出願を順次受け付け、満席になるまで審査が続きます。 |
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出願の方法 |
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出願は大学ごとに個別に行うこともできますが、**Common Application(通称Common
App)**という共通出願システムを使えば、一度の入力で複数の大学(最大20校)へ同時出願することができます。 |
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Common Appには基本情報・成績・エッセイ・課外活動歴・推薦状などを一括で登録でき、非常に効率的です。 |
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一部の大学はCommon Appに対応していない場合もあるため、その場合は各大学独自の出願フォームを使用する必要があります。 |
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補足: Common Appには一部の大学ごとに**追加エッセイ(Supplemental
Essays)**が求められることがあります。出願前にそれぞれの大学の要件を確認しましょう。 |
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FAFSA(連邦学生支援申請) |
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12年生の10月1日から申請受付開始。対象はアメリカ市民または永住権保持者。 |
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所得に応じた奨学金や補助金が受けられる可能性があるため、早めの申請が大切です。 |
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合格通知と進学先決定 |
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Early Actionは12‐1月、Regular Decisionは3‐4月に結果が通知されます。 |
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合格校での「Admitted Day」に参加し、キャンパスや学生寮(University
Housing)などを見学しましょう。 |
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Financial Aid(経済支援情報) |
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合格後、奨学金(Merit-BasedやNeed-Based)の内容が通知されます。春頃に最終決定されることが多いです。 |
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高校の英語教師に相談し、構成や表現のアドバイスを受けながら進めましょう。 |
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Decision Day |
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5月1日が進学先大学を正式に表明する締め切り(Decision Day)です。多くの学生はこの日を待たずに最終決定を表明しています。 |
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Placement Test(進級判定テスト) |
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大学によっては、授業登録の前に数学や英語などの科目でプレースメントテストを受けるよう指示される場合があります。 |
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授業登録(Course Registration) |
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指定された時期に、初年度の授業登録を行います。詳細は大学からの案内に従ってください。 |
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大学側が出願時に重視するポイントとその理由 |
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1. |
GPA(成績):学業の基礎力や継続的な努力を示す重要な指標。 |
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在籍高校のレベル:同じAでも、学校ごとに学業レベルが異なるため、高校の背景も評価対象となります。 |
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課外活動やスポーツ:学業以外での積極性、時間管理能力、リーダーシップなどの資質を示します。 |
| 4. |
コミュニティサービス(地域活動):社会貢献への関心、行動力、継続力が評価されます。 |
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アルバイトやインターン経験:責任感や実践的なスキルの習得を示す材料になります。 |
| 6. |
受賞歴:特別なスキルや努力の証明になります。 |
| 7. |
推薦状:先生や指導者からの信頼・人柄・成長についての証明になります。 |
| 1.大学リスト(College
List)の作成 |
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出願する大学は、以下のバランスを考慮してリストアップしましょう。 |
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Reach(チャレンジ校):合格は難しいが目指したい大学 |
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Match(適正校):合格の可能性が高い大学 |
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Safety(安全校):ほぼ確実に合格できる大学 |
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大学選びでは、進学率・卒業率・学生サポート体制も参考にすると安心です。 |
| 2.奨学金(Merit
Scholarship)の活用 |
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成績優秀者向けのMerit-based奨学金は、FAFSAとは別に支給される場合があります。 |
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特に私立大学では、出願時に自動的に審査対象となる奨学金も多いため、情報をよく確認しましょう。 |
| 3.大学の「フィット感」を大切に |
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ランキングだけでなく、キャンパスの雰囲気、学生の多様性、学びたい専攻の充実度を重視して選ぶことをおすすめします。 |
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可能であれば、複数の大学を実際に見学(Campus Visit)し、お子様ご本人が「ここで学びたい」と思える環境か確認しましょう。 |
| 4.専攻(Major)選びのサポート |
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出願時に専攻が未定(Undeclared)でも問題ありませんが、興味のある分野をできるだけ絞っておくと進路がスムーズです。 |
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看護、ビジネス、工学など、人気の専攻は出願時に専攻指定が求められる場合があるため、事前確認が必要です。 |
| 5.保護者のサポート姿勢 |
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大学出願は、お子様自身が主体的に進めることが非常に大切です。 |
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保護者の役割は、「代わりにやってあげる」ことではなく、必要な時にアドバイスや励ましをする伴走者であることを心がけましょう。 |
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特にエッセイ作成や出願手続きでは、本人の声が反映されることが求められます。 |
| 6.出願費用(Application
Fee)について |
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出願には、1校あたり$50?$90程度の申込料がかかる場合が多いです。 |
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多数の大学に出願する場合、まとまった費用が必要となるため、あらかじめご準備をおすすめします。 |
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なお、経済的に困難な場合は、**Fee Waiver(出願料免除)**制度の申請が可能な場合もありますので、必要に応じてカウンセラーに相談してください。 |