今回ご紹介するのは、「Which Wich」という可愛らしいネーミングのサンドイッチ屋さんです。2003年に開店したこのお店は、2005年よりフランチャイズを本格化して以来、全米20州に130店舗を持つまでに成長し、イリノイ州内には現在5箇所あります。これまで多くの賞を受賞している「Which Wich」ですが、最近では「最速チェーン拡大レストラン」としても、大きくその名がとりあげらました。今回訪れたホフマン・エステーツ店は、ステンレスとベニヤ板を基調にしたシンプルなインテリアに、店名のロゴ同様の黄色に黒と白を加えたポップな色使いで、気軽に入れるインターネット・カフェの様な印象です。

「Which Wich」のオーダー方法はとってもユニーク！まずは、入ってすぐのカウンターに、サンドイッチを入れる紙袋が種類別に並んでいるので、そこから好きなものを選びます。ベースとなるサンドイッチは全部で10種類ほどあり、その紙袋上でトッピングやソースのチョイスができるようになっています。書き終えた紙袋を店員さんにわたせば、リクエストどおりにサンドイッチを作ってもらえるという仕組みです。ただ、その選択肢は幅広く、パンの種類やサイズ、焼き方はもちろん、チーズやソース、マスタード、マヨネーズ、ドレッシングの種類、それに追加で入れる野菜についてまで様々。初めてでチョイスに困ったときは店員さんがヘルプしてくれるので、アドバイスを聞いてみるとよいでしょう。取材班も途中、食べ物をオーダーしていることを忘れて、なんだかクイズをしているような錯覚を覚えてしまいましたが、それも「Which Wich」の楽しい策略なのかもしれませんね。今回はBuffalo ChickenとThe Hula、Shrimp Po’boy、Caprese、そしてキッズ・メニューのCheeze Pizzaの5品をオーダーしてみました。バッファロー・チキンはお店の人気メニューだそうですが、チキンの噛み応えがあまりなく、味も全体的にぼやけた感じでちょっと期待はずれ。パイナップルの入ったハム・サンドイッチ、ザ・フーラは何層にも折り重なったハムの塩気が後を引くので、トッピングやソースには出きるだけ塩気が少ないものを選ぶと◎。シュリンプ・ポーボイは、厚めの衣をまとったエビフライにBBQソースがバッチリあっています。トマトとモッツアレラチーズを挟んだカプレーゼは、香りよいペスト・ソースが絡まっているのであっさりと爽やか。飲み物とライス・クリスピーがセットになったキッズ・メニューのチーズピザは、おうちで作る食パン・ピザのようなもので、子供うけする優しい味わいでした。ちなみにどのサンドイッチ類も、お好みで飲み物とチップのセットにすることができます。特にお店のオリジナルチップは、塩気と黒胡椒のバランスがとってもいいので、サイドにおすすめです。デザート類には冷たいシェイクやクッキー、ブラウニーなどがあります。頼んだブラウニーはチョコチップが惜しみなく入った、アメリカンな甘さのものですが、しっとりした美味しさで結構いけます。

馴染みのないオーダー方法なので、慣れるまではちょっと戸惑うかもしれませんが、自分で好きなものを選んでいく楽しさはこのお店ならでは。お店で焦らず自宅でじっくり選びたい人には、ピックアップの時間が指定できる便利なオンライン・オーダーもあります。上記で紹介した以外にも、まだまだ一杯のサンドイッチがありますので、遊び心一杯の「Which Wich」であなたのお気に入りを是非見つけください。

（07/29/2013）

お店で一番人気のBuffalo Chickenは、パンチに欠ける味でちょっと期待はずれ。	パイナップル入りのハムサンド、The Hulaにはあっさり目のソースやトッピングが合います。	Shrimp Po’boyは、中にBBQソースのかかったエビフライがたっぷり！
トマトとモッツアレラーチーズ入りのCapreseは、爽やかなペストソースが◎。	ライスクリスピーとドリンクがセットになった、キッズメニューのCheeze Pizza。	オリジナル・チップス（左）とデザートのチョコチップ入りブラウニー（右）。
ベースとなる種類別のサンドイッチの紙袋を、このカウンターから選びます。	オーダー用のサンドイッチの紙袋。トッピングやソースのチョイスをここでします。	ポップなインテリアのお店は、気軽に入れるインターネット・カフェの様です。