シカゴで食べる:シカゴの代表的な食べ物
●ホットドッグ
シカゴで食べるホットドッグといえば、通称『シカゴドッグ』といわれるCHICAGO-STYLE
HOT DOGのことでしょう。シカゴドッグと普通のホットドッグの違いは何かというと、シカゴドッグは使用する材料に色々とこだわりがあるんです。とにかくソーセージはビーフ100%のもので、調理法は焼くのではなくゆでるか蒸すのが鉄則とされています。パンはポピーシードつきのものを使い、ソーセージと一緒に刻んだ生タマネギやトマト、レリッシュ(甘酢漬けのキュウリを刻んだもの)、そして大きなピクルス(酢漬けのキュウリ)を押し込んで、最後にセロリシードをふります。シカゴドッグにはお好みでマスタードをつけますが、ケチャップはご法度とされていますので出来ればつけずにいただきましょう。具がたくさん入っているので食べ応えはありますが、野菜とセロリシードのさわやかな風味でさっぱりとしています。シカゴアンのみならず全米各地にもいろんなファンがいるほど人気の高いシカゴを代表する食べ物なので、是非一度はご賞味を!
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●スタッフドピッザ
シカゴドッグの次にシカゴを代表する食べ物といえば、やっぱりこのスタッフド・ピッザでしょう。Deep
dish pizzaとも呼ばれるこのピザは、その名のとおり、深皿のようになったピザクラストに大量のチーズやトマト・ソース、その他お好みの具材をぎっしりとしきつめて焼いたものです。バターがたっぷりと使われたクラストはパイ生地のようにサクッとしているのが特徴で、お店によって生地の味付けも厚さもさまざまです。普通のピザのように一枚手でつかんで食べようとすると、フィリングが垂れてくるほどずっしりと重たいのでナイフとフォークを使ったほうが無難です。具沢山で生地が厚いため、オーダーしてから焼きあがるのに30分から50分ほどかかることもあるのでご注意を。
お店によってピザソースの味に特徴があり、トマト・ソースの甘味や酸味のバランスよって好みがわかれるようです。
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●BBQリブ
BBQリブはアメリカ料理の中でも最も歴史が古く、奥の深い料理です。もともとカウボーイが固い骨付きの肉を柔らかく調理することから始まった料理で、どちらかというとテキサス州などを中心としたの南部の食べ物ともいえますが、シカゴには全米でも最大の屠殺場があったこともあり、仕入れ値段の安い豚肉を使ったBBQレストランが多く、南部に劣らずレベルの高いBBQリブを食べることができます。
BBQリブはスパイスで下味をしっかりとつけ、低温で長時間かけてじっくりと蒸し焼きにされたものが主流ですが、それぞれお店のよってスモーク方法が違うためお肉の仕上がり方も千差万別です。調理される肉の部位によって「ベイビーバック」や「スペアリブ」、「セントルイス・リブ」、「リブティップ」など呼び名があります。また、BBQリブの味の決め手となるソースもその店によってこだわりがありますので、色んなところで食べ比べてみるのも楽しいですよ。シカゴでは年中にわたって各地でリブ・コンテストやリブ・フェストがおこなわれていますので一度足を運んでみるのもお勧めです。
BBQは肉汁とソースで手をベトベトにしながら、がっつりと豪快にかぶりつきましょう。
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●ステーキ
アメリカらしい料理といえばやっぱりステーキ!日本のやわらかーい霜降り肉もよいですが、一口ごとにお肉のうまみを噛みしめることのできるボリューム満点のアメリカンステーキもなかなかのものです。BBQリブの説明でも述べたようにシカゴはかつて肉食産業の中心地であったこともあり、他州に比べても質のよいお肉を食べさせてくれるステーキ店が多いようです。
ステーキというと日本ではフィレやサーロインが主流ですが、アメリカでは脂のよくのった肉厚のリブアイやフィレとロースの両方が楽しめる巨大なTボーンステーキが人気です。ステーキは肉本来の味を堪能するために、まずはソースをつけずに食べてみることをお勧めします。もの足りないようであればステーキ・ソースやバターをお願いしましょう。(邪道かもしれませんが、ポン酢やしょうゆを持参するのもお勧めです。)オーダーするとお肉の焼き加減を聞かれますので、「レア」、「ミディアム・レア」、「ウェルダン」から好みの焼き加減を伝えてください。
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●イタリアンビーフ
日本人にはあまり馴染みのない食べ物ですが、イタリアンビーフもシカゴの外せないソウルフードの1つです。食肉産業が盛んなシカゴは、前述したようリブやステーキ、ホットドッグのなどの肉料理で有名ですが、こちらも精肉業地区で働いていたイタリア系移民の間で生まれたシカゴ発祥の食べ物です。
オーブンローストした薄切りの牛肉をイタリアンハーブやスパイスで煮込み、それをイタリアンブレッドで挟んだサンドイッチなのですが、そのまま食べるのではなく、サンドイッチをグレイビー(煮込んだ肉汁)にディップしたり、お肉に肉汁をたっぷりとかけて食べるなど、パンに汁気を浸した状態で食べるのが特徴です。グレイビーにつける場合は「ディップ」、肉汁をちょっとかける場合は「ジューシー」、たっぷりの場合は「ウェット」や「ソークド」、そして汁なしの場合は「ドライ」と呼ばれており、つゆだくならぬ、汁だくを楽しむ日本の牛丼的存在の名物料理。お店によってはトッピングにジャルディニエーラと呼ばれる唐辛子のイタリアンピクルスをトッピングしてもらえます。他ではない、シカゴならではのユニークな食べ物ですので、是非こちらも味わってみてください。
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(2019年9月更新)
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