しばらく続いている寿司ブームのおかげで、アメリカでも生の魚を食べる食文化がかなり浸透しました。そんな折、数年前から生のマグロやサーモンを使ったポケという食べ物が話題を呼んでいるのをご存知でしょうか。ハワイ発祥のポケはぶつ切りにしたマグロやサーモンなどを醤油やゴマ油、香味野菜などで和えたもので、通常はご飯の上にのせて丼として食べられています。寿司よりも手軽に、そして野菜やシーフードをたっぷり食べられるとあって、魚介好きの方やヘルシー志向の方を中心にファンを増やしており、シカゴ周辺にもポケを専門にするお店が次々とオープンしています。今回ご紹介するBuffalo
Groveにある「Poke Hale」は、広々としたモダンカジュアルなお店で、清潔感のある白を基調に、壁に描かれたインスタ用の美しい羽のイラストが目を惹きます。
カウンターで注文するファストフード・スタイルのお店ですが、料理には厳選した日本米や鮮度の高い魚を使うなど、食材の質にはこだわりを感じます。まずはアペタイザーに唐揚げと揚げ出し豆腐、それに牡蠣フライを注文しました。前菜メニューには揚げ物料理が多く揃っているのですが、どれもお店の手作りです。揚げ物は衣をつけてから鮮度が落ちないように急速冷凍してから揚げているのでカラリと香ばしく、特に牡蠣フライは身がしっかりと大きくて、それをふんわりと包みこむ衣も申し分ない仕上がりです。一緒についてくるポン酢やスイートソース、スイート&スパイシーソースなどのソース類も、フレッシュな味わいを楽しんでもらうために毎朝手作りしています。中でも、生のスイートマンゴーに数種類の果実を合わせたフルーティーなセサミ・ジンジャーソースがお店のお勧めなのだそうです。取材中もトッピングに使うTempura
Crunch(天カス)を手作りしていたり、アボカドは酸化して風味を損なわないようにオーダーが入ってから包丁を入れるなど、食材の細部にまで配慮している様子が見られました。
メインには二種類のポケボウルとキッズボウル、そして二種類のポケブリトーとキッズブリトーを頼みました。ポケボウルとブリトーはお店がお勧めするコンビネーションのオリジナル・メニューが用意されていますが、自分で好きなトッピングを選んで作るBuild
your own Poke Bowl / Burritoもあります。
Build your own Poke Bowl / Burritoのオーダー方法は次の通りです。
@ベースとなるライス類を選ぶ
1種類、もしくはハーフ&ハーフで選ぶ(チョイスは白米、玄米、すし飯、ミックスグリーン)
Aプロテインの種類を選ぶ
(チョイスはマグロやサーモンなどの生魚系、スパムやカニサラダ、エビの天ぷら、茹でエビなどの調理済み系、豆腐や卵などのベジタリアン系など)
Bトッピングを16種類の中から好きなだけ選ぶ
Cドレッシングを9種類の中から選ぶ
Dアフターミックストッピングを10種類の中から選ぶ
サイズはレギュラーとラージがあり、レギュラーの場合はプロテインを2種類、ラージは3種類選べます(追加料金を払えば、さらに種類を増やすことも可)。
今回はBuild your own Poke Burritoを頼んで、白米をベースにサーモンとタコ、マッシュルーム、海藻サラダ、そしてトビコと天カスをトッピングして、ポン酢ソースで爽やかに仕上げました。Build
your own Poke Bowlには酢飯の上にアヒツナとサーモン、エダマメ、ミニトマト、パイナップル、そしてキュウリをのせてもらい、ハニージンジャー・ドレッシングをかけてもらいました。野菜やフルーツたっぷりで、サラダ感覚でアッという間に完食でした。人気ナンバー1のVolcano Britoは、アヒツナとサーモン、それにスパイシーカニサラダを巻いたシーフード三昧の一品。カニサラダのピリッとしたテイストがキックを効かせていて、一番人気というのも納得の味わいです。Kids
BowとKids Burritoはトッピングが少なめですが、お米の量はレギュラーサイズとほとんど変わらないボリュームなのでお得感があります。キッズボウルには酢飯にカニサラダやニンジン、キュウリ、エダマメ、トビコ、ミニトマト、そしてマンゴーソーズを合わせてもらったのですが、野菜や酢飯に甘いスイートマンゴーソースがしっくりと馴染んでいて、爽やかで優しい味わいが印象的でした。ブリトーもボウルも、それぞれ魚介類の質やご飯の固さ具合がちょうどよく、プロテインがしっかりと入っているので満足度も120%。取材班の間では特に酢飯を使ったブリトーが好評でした。アフターミックスのトッピングには、フリカケやポテトチップスなど斬新なアイテムが揃っていますが、意外にもポキとの相性が良くて驚かされました。今回はシーフード系のものを中心にトライしましたが、シグネチャー・メニューには生魚を使わない豚カツやチキンカツ、鰻をのせた日本の丼物風ボウルもあるようです。
デザートメニューはありませんが、甘いものが欲しいという方にはアペタイザーメニューとしてセサミボールを見つけました。セサミボールは甘さ控えめで小振りの食べやすいサイズなので、お腹が一杯でもついつい手がのびてしまいます。
シグネチャーメニューはどれも安定の組み合わせでお勧めですが、自由自在にカスタマイズ出来るボウルやブリトーで自分好みのコンビネーションを探してみるのも楽しいです。ボウルもブリトーも手軽に食べられるのが魅力なので、簡単に済ませたい時のランチや、ディナーをテイクアウトしたい時などに利用してみてはいかがでしょうか。
(12/02/2019)
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前菜に頼んだ唐揚げと揚げ出し豆腐、牡蠣フライ。揚げ物からソースまで全てお店の手作りです |
酢飯にアヒツナとサーモン、エダマメ、ミニトマト、パイナップル、キュウリをのせてハニージンジャー・ドレッシングを合わせたBuild
your own Poke Bowl |
キッズボウルにはコーンや枝豆、カニサラダなど子供受けするトッピングがたっぷり |
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レギュラーサイズに負けないボリュームのキッズブリトー。手にもって食べやすいのでお勧め |
アヒツナとサーモン、それにスパイシーカニサラダを巻いたシーフード三昧のVolcano Britoはお店の人気ナンバー1メニュー |
白米にサーモンとタコ、マッシュルーム、海藻サラダ、トビコ、天カスをのせてポン酢ソースで味付けしたBuild
your own Poke Burrito |
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小振りのセサミボールはおやつにもピッタリ。甘さ控えめなので食後にもペロリ |
店員さんが手際よく具材をのせて一品ずつ作ってくれます |
カウンターに並ぶ選べるトッピングの数々。沢山ありすぎて迷ってしまいそう |
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HOUR: |
月−土: |
11:00 am
- 8:00 pm |
日 : |
定休日 |
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お勧めのシチュエーション: |
ランチ、テイクアウト、ファミリー |
服装: |
カジュアル |
お値段: |
$$$$ |
(¢=$10以下、$=$10~$20、$$=$20〜$30、$$$=$30〜45、$$$$=$45+(ドリンク含まず)) |