Wilmetteのダウンタウンにある「Napolita」は、本場イタリアのナポリからわざわざ輸入したピザ釜を使った本格的なナポリピザを食べられるレストランです。最近新しいレストランが軒並みオープンしているWilmette界隈ですが、新型コロナ感染対策のためか、ほとんどのお店が屋外ダイニングを設けているようです。同店もお天気のいい日は外にテーブルを出し、屋内も窓を出来るだけ解放するなどの工夫がみられました。元気な店員さんたちが忙しそうに動き回っている店内は活気があり、入って左側にバー、そしてその横に噂のピザ釜があります。

気になるピザメニューはトマトを使ったマリナラソースをベースにしたRossa(赤)と、オリーブオイルとチーズをベースにしたBianca(白)に分かれています。店員さんによるとピザはかなりのボリュームがあるということでしたが、どちらのピザも試してみたかったので赤と白のメニューから1つずつ頼むことにしました。赤ピザのメニューからは定番ですがトマトソースと水牛のモッツァレラチーズをトッピングしたMargherita、白ピザのメニューからはモッツァレラチーズと数種類のきのこ、それに卵をのせたFunghi Biancaを選びました。しばらく待っていると、お皿からはみでるくらい大きなピザが運ばれてきました。熱々のピザは生地がモチモチとした厚めのタイプで、外はカリっと、中はフワっとした食感が特徴の本場ナポリピザが再現されています。高温のピザ釜に直に生地を置いて、短時間で焼き上げることで出来る独特の焦げ目も申し分なく、大満足な美味しさです。Margheritaで使われているマリナラソースは酸味を抑えたまろやかなタイプなので、厚めのピザ生地にはもう少し濃厚なソースが合う気がしましたが、これはお好みによるかもしれません。Funghi Biancaはニンニクがかなり効いていて、淡泊なキノコに程よいアクセントを与えています。また、半熟に仕上げた卵がピザ全体をマイルドに包みこんでいて、トッピングのバランスも抜群でした。どちらのピザ生地も塩味がしっかり効いているので、ワインなどのアルコールが進みそうです。

最後にティラミスをデザートを注文しようと思ったのですが、早めのランチに来店したにも関わらず、当日は売り切れと言われてしまいました。がっかりしていると、テイクアウト用の分から一つ持ってきてくれました。テイクアウト用に切り分けられていたためか、見た目はちょっと崩れていましたが、マスカルポーネにココアやコーヒーのほろ苦さがよくあっていて味は美味でした。

わざわざシカゴ市内まで足を運ばなくても、本格的なナポリピザが郊外でも楽しめるというのは嬉しい発見です。午後の2時から5時はハッピーアワーをやっていて、ピザは11ドル、それにワインは半額になるそうですので、ちょっと遅めのランチや早めのディナーに利用してみるのもお勧めです。アルコール類にはワインの他にイタリア風カクテルを開発中とのことで、今後のドリンクメニューにも注目です。ただ、営業時間や週末のブランチメニューなどは、コロナの様子をみながらアップデートしてゆくそうなので、気になる方は来店前にホームページをチェックしてみてください。お店の周辺には色んな飲食店やショップがありますので、「Napolita」でピザを食べたあとにウィンドーショッピングやお茶、バーを探索をしてみるのも楽しそうです。

（10/18/2021）

まろやかなトマトソースにモッツアレラチーズをのせたMargherita	Funghi Biancaは数種類のきのこ、モッツァレラチーズ、卵をトッピングしています	しっかりと効いたニンニクの風味に半熟卵がたまりません。生地もモッチモチで美味
マスカルポーネにココアやコーヒーのほろ苦さが引き立つティラミス	明るくて活気のあるダイニングエリア	ちょっとレトロ感のあるお洒落なバーカウンター