MundeleinのHawley St沿いにひっそりとある『Franks for the Memories』は、地元の人に長年愛され続けているバファローウィングのお店です。実はこのお店、シカゴエリアに初めてバファローウィングをメニューに出したことでも有名。このお店の元祖夫婦であるジムとキャロルさんはバファローウィングの発祥地であるニューヨーク州のバッファロー育ちで、シカゴエリアに越してからも故郷の味であるバファロー･ウィングが忘れられず、1978年にこのお店をオープンさせました。今では息子のジム･ジュニアさんがお店を継いでいて、ご両親から伝わるオーセンティックなバファローウィングの味を守り続けています。

オープン当時の面影を残したままのお店は、ちょっと寂れた古きよきアメリカンダイナーのような雰囲気。ブース席が7つとカウンター席が数席あるだけの、とてもこぢんまりとした店内は気取ったところがなく、フラリと一人でも気軽に立ち寄れる居心地のよさがあります。昔からの馴染みお客さんも多いようで、チキンウィングをほお張りながらお客さん同士で軽い談笑をかわしている姿も見られました。

メニューにはシグネチャーのニューヨークスタイル・バファローウィングの他に、バーガーやホットドッグ、それに色んな種類のフライなどもありサイドメニューも充実しています。カウンターで注文をして、料理ができたら自分でとりに行くファーストフードスタイルのお店ですので、気軽に色んなものをオーダーしてみてください。

では今回、取材班が試したメニューをご紹介します。

Buffalo Style Chicken Wings (Mild)
	チキンウィングは1/2パウンドから1パウンド、2パウンド、3パウンド、そして4パウンド単位で注文できます。オリジナルソースの辛さはマイルド、ミディアム、ホット、エキストラホットの4レベル。オリジナルソースはビネガーのよく効いた酸っぱ辛い、ビールによく合う味です。お肉は大きめで身もしっかりついています。色は真っ赤なマイルドですが、ちょっと辛いな、と感じるくらいなので辛さが苦手な人でも大丈夫。
Buffalo Style Chicken Wings (Hot)
	キレのある辛さと酸味がダブルパンチのホットは、辛さが好きな人にはお勧めです。口の中に火が付くような辛さはではありませんが、食べていると唇まわりがジンジン＆ヒリヒリするくらいの微妙な加減がグッド。この辛さを上回るエキストラホット、さらにSuicideというすごい名前の激辛ソースもあります。
Blue Cheese or Ranch Sauce with Celery
	オーセンティックな食べ方として、このバファローウィングに欠かせないのがセロリスティック＆ドレッシング。ドレッシングにはランチとブルーチーズの2種がありますが、どちらもマイルドな味でみずみずしいセロリにマッチ。バファローウィングで熱くなった口の中をセロリの水分と爽やかさが程よく和らげてくれます。
Specialty Sauce Buffalo Wings（Teriyaki）
	オリジナルソースの他に、お店特製のソースを絡めたウィングもあります。その中の1つであるテリヤキ風ウィングは、揚げたての香ばしいチキンにはちみつと醤油ベースの甘辛いソースを絡めています。なじみのある味で日本人にも食べやすく、ご飯のおかずにもなりそう。
Specialty Sauce Buffalo Wings（Garlic Butter）
	当日のスペシャル・フレーバーだったガーリックバターは、期待したほどニンニクの香りとバターの風味がせず、ぼやけた味の印象をうけました。鶏肉の外側は香ばしくパリッと、中はしっとりと完璧な仕上がりだっただけに、味付けがイマイチだったのは残念。
Specialty Sauce Buffalo Wings（Golden）
	ハニーマスタードソースをたっぷりと絡めたゴールデンは、甘酸っぱいソースがとっても美味。コクのあるはちみつとツンとくるようなマスタードの風味はチキンともベストマッチです。味は比較的マイルドで、子供にも食べやすい味です。
Cheese Burgers
	鉄板でしっかりと火を通したバーガーパテは、少しジューシーさに欠けますが、脂っこさがないのであっさりとしていて食べやすいです。塩と胡椒、そしてスパイスで下味もしっかりついているで、あえてケチャップなどつけずにそのまま食べるのもいいかも。チェダーチーズの味も強すぎず、バーガーとの相性もバッチリでした。
Bratwurst
	大きなブラットワーストソーセージの入ったサンドイッチは、シカゴスタイルにピクルスや玉ねぎ、トマトがはいっていてケチャップはお好みでつけられます。スパイスのきいたソーセージはパリッとした噛み応えと、ジューシーな味わいが◎。
Zucchini Stick
	細切りにしたズッキーニにパン粉をつけて揚げたサイドディッシュ。程よく火が通ったズッキーニは独特のみずみずしさと甘さがあり、カリッとした衣からは、香ばしいパン粉の香りが広がります。お好みでマイルドなマリネラソースをつけながらお召し上がりください。
Coleslaw
	小ぶりのコールスローは、ちょっと物足りないな、という時のサイドにピッタリ。味付けは控えめなのでキャベツとにんじんの甘みがひきたっています。マイルドでもったりとしたソースとシャキシャキとした野菜の食感のコントラストもいい感じでした。

アメリカではアペタイザー・ディッシュとしてよく食べられるバファローウィング。『Franks for the Memories』では、120本のバファローウィングにセロリ＆ドレッシングのついたパーティ・トレイもありますので、大人数が集まるイベントやホームパーティなどのおつまみにいかがですか？子供が大好きなチキンテンダーやフィッシュフライ、シュリンプボックスに小さなフライドポテトやコールスローのついたコンボミールもあります。

(11/08/2010)