今回ご紹介する｢Cream of the Crepe｣は、シカゴ界隈でも珍しいクレープ専門のお店です。閑静な住宅街のPark Ridgeに位置するこのお店は、上品な景観に馴染むようなメルヘンチックな外観ですが、店内は意外にこざっぱりとしていて、カジュアルな雰囲気になっています。訪れた日はまだ日差しが暖かく、お店の前のテラス席で食事を楽しむお客さんも多く見られました。

メニューには甘いデザート・クレープの他に、朝食やランチにもぴったりのおかずクレープが色々と充実しています。まずはそのSavory and Breakfast Crepesの中から、Chicken Florentineをオーダーしてみました。チキンやホウレン草、マッシュルーム、モッツァレラ・チーズなどを包んだクレープに、ホワイト・クリームのベシャメル・ソースがかかっています。ミルクと卵をたっぷりと使ったクレープはフンワリと柔らかく、滑らかな舌触りがたまりません。特に出来たて熱々のうちは、塩コショウの効いたホワイト・クリームとモッツァレラ・チーズのトロトロ感が最高です。BLTサンドイッチのクレープ版ともいえるRise & Shineは、クレープの中にベーコンやレタス、トマト、それにスクランブルエッグが入っていて、シンプルな組み合わせですが、その分、素材の新鮮さや味わいが感じられました。Greekfastはフェタチーズやホウレン草、それにトマトなどをミックスしたギリシャ風のサラダをクレープで包んでいます。フェタチーズの塩気がほんのりと甘いクレープにあっていて、結構食べやすかったです。クリームチーズとトマト、スモークサーモンを包んだAtlanticは、ちょっぴり溶けたクリームチーズに瑞々しいトマトが加わることで、ミルキーかつさっぱりとした味わいにまとまっているのが印象的でした。

次にデザート・クレープの中から、気になったものを幾つか食べてみました。S’Moresはその名の通り、クレープの中にマシュマロとチョコレート、それに砕いたグラハムクラッカーが入っています。上にはチョコレートソースと粉砂糖もかかっているので甘いのですが、味はまさしくアメリカのキャンプ・ファイアーで食べる“スモア”そのもの。子供達には特に好評のクレープでした。Pie Me to the Moonというお洒落なネーミングのクレープは、ホームメイドのアップルパイをクレープで包んだもので、サックリと歯応えの残るリンゴに濃厚なキャラメルソースが絡まっていて、これまたおすすめです。イチゴとバナナのスライスを包んだBanana-Berryには、上に甘酸っぱいブルーベリー・ソースがかかっているのですが、クレープを包む際に鉄板の上で少し温められたフルーツの、柔らかいテクスチャーと甘みがとってもよく、生クリームをたっぷりつけて食べると、なんともいえない幸せな気分になれます♪

この他にもロースト・ビーフとチーズを挟んだPhilly Cheese Crepeや、ピーカンナッツ・バターとヘーゼルナッツのスプレッドをたっぷり包んだTotally Nuttyなど、ユニークなクレープが盛りだくさん。また、クレープ以外に自分で好きな具材を選んで作ってもらう事のできる、オリジナルのオムレツもありますので、そちらも是非トライしてみてください。クレープのお供にピッタリのコーヒーには、イタリアのブランドコーヒー、LAVAZZAの豆を使っていて、なんとお代わりが無料です！カウンターでオーダーして先に支払いを済ませるセルフサービスなので、頼んだ後は気兼ねなく自分のペースで食事がゆったりと出来るのもポイントでした。

(09/24/2012)

ホワイト・クリームとモッツァレラチーズのトロトロ感がたまらないChicken Florentine。	BLTサンドイッチのクレープ版ともいえるRise & Shine。	Greekfastはフェタチーズやホウレン草をミックスしたギリシャ風サラダを包んでいます。
クリームチーズとトマト、スモークサーモンを包んだAtlantic。	S’Moresは、アメリカのキャンプ・ファイアーで食べる“スモア”そのもの！	ホームメイドのアップルパイをで包んだPie Me to the Moonには、濃厚なキャラメルソースがたっぷり。
Banana-Berryには、甘酸っぱいブルーベリー・ソースがかかっています。	日本でも人気の高いLAVAZZAのコーヒーは、なんとお代り無料。	キッチンでクレープを焼く、陽気なスタッフ。
シンプルかつ広々とした店内。ゆったりとお茶や食事ができます。	この他にも、ユニークなオリジナル・クレープがいっぱいです！