（掲載日：11/25/2024）

　シカゴから日帰りで訪れるのにぴったりな「ロンググローブ（Long Grove）」は、約200年の歴史を持つ小さな町です。1840年代にドイツから移住してきた入植者たちが開拓し、故郷を思い起こさせる「ロンググローブ」の木々にちなんでこの町名が付けられました。町内には歴史的な建物やビジネスが数多く残り、それぞれに町の歴史を示すプレートが掲げられ、地域の大切な文化遺産として保存されています。今回は、この魅力的なロンググローブにある地元で評判の「Blu Fig Cafe」に訪れました。このカフェは、もともと農場だった場所をショッピングモールとして改築したエリアにあります。周辺エリアは「ロンググローブスタイル」という建築基準を採用しており、1800年代後半の建築様式と調和するよう設計されているため、古き良きアメリカの懐かしい雰囲気を味わえます。「Blu Fig Cafe」もそんな町の風景に馴染むレンガ造りの建物で、駐車場側の外壁には、1974年に設置されたアンティークな水車がクルクルと勢いよく回っています。店内はこぢんまりとしつつも、ヨーロッパ風の可愛らしいインテリアで統一され、温かみのある雰囲気が広がっています。

　お店の黒板には、ブランチのお料理からドリンクまでさまざまなメニューが並んでおり、ターメリックゴールデンミルクやラズベリーローズラテなど、思わず試してみたくなる魅力的なアイテムが一杯。今回はティラミスラテ、ハム＆チーズクロワッサン、チキンサラダサンドイッチ、ロックス＆クマトトマトのベーグル、プラントパワーサンドイッチ、そして最後にアフォガードを注文しました。ティラミスラテはほんのり甘く、ココアの香りが鼻にぬけていきます。フレーバーシロップに負けないよう、エスプレッソとミルクのバランスも最高で、文句なしの仕上がりでした。

　ハム＆チーズクロワッサンサンドイッチは、サクサクのクロワッサンにトロトロのチーズとハムが絶妙に調和し、思わず笑みがこぼれる美味しさです。チキンサラダサンドイッチは、歯ごたえの良いセロリと甘みのあるレーズンが程よく入ったチキンサラダが特徴で、取材班も大満足の味付けでした。プラントパワーサンドイッチは、トーストしたパンにたっぷりのフムスと新鮮な野菜が詰まっており、ヘルシーでありながら満足感のある一品です。ロックス＆クマトトマトのベーグルは、半分にスライスしたトーストベーグルを使い、片方にはクリームチーズ、スモークサーモン、ケイパー、玉ねぎを、もう片方にはクリームチーズ、クマトトマト、マイクログリーンをのせたもの。異なるトッピングのハーモニーを2種類楽しめる、魅力的なオープンサンドイッチで、今回の取材班の一番人気となりました。どのサンドイッチも、クロワッサンやパン、ベーグルのトースト具合が絶妙で、どれを食べても美味しく、大満足でした。締めくくりに頼んだ、アイスクリームにエスプレッソをかけたデザート「アフォガード」は、大きなチョコレートが添えられたリッチな一品。最高の食事のフィナーレを飾るデザートでした。

　気取らず温かい雰囲気のカフェは、すべてが居心地よく、お料理もドリンクも本当に美味しく、心が満たされる素晴らしいひとときを提供してくれました。歴史あるロンググローブの街を散策したり、周辺のワイナリーを訪れる前の腹ごしらえにもピッタリの場所ですので、ぜひ足を運んでみてください。

トロトロのチーズにサクサクのクロワッサンが絶妙なハム＆チーズクロワッサン	歯ごたえの良いセロリとレーズンの甘みがアクセントに効いたチキンサラダサンドイッチ	ロックス＆クマトトマトのベーグルは二種類の異なるフレーバーが楽しめるオープンサンド
フムスと新鮮な野菜がたっぷり入ったプラントパワーサンドイッチ	アフォガード（アイスクリームにエスプレッソをかけたもの）はチョコが添えてあります	こぢんまりとしていますが、可愛らしいヨーロッパ風のインテリアで落ち着きます