（掲載日：10/02/2023）

　シカゴダウンタウンの北側のゴールドコーストエリアにある「3rd Coast Cafe」というカフェに行ってきました。このレストランは1985年にオープンしましたが、実は1920年代から続く有名な老舗店を引き継いでいます。そのためアールデコ調のレトロ感が漂っていて、まるで古き良きアメリカの時代へタイムトリップしたかのような、趣のある雰囲気を味わえるのが特徴です。店内ではオーナーらしき女性が各テーブルを回るなどして、ゲストとのコミニケーションに気を配っているのが感じられました。通常、アメリカのレストランではチップが一般的なので、各テーブルに担当のサーバーがつくことが多いですが、同店では気づいたスタッフが全てのテーブルをカバーしてくれるので、食事がよりスムーズで快適にすすみました。

　最初に、ガスパッチョとチキン＆野菜のスープを注文しました。ガスパッチョはトマトベースの野菜スープなのですが、冷製なので特に残暑の厳しい日におすすめです。具材が豊富なので、ガスパッチョというよりも冷たいラタトゥイユのようでした。チキン＆野菜スープも、チキンとさまざまな野菜がたっぷりと入っており、手作りのミネストローネスープのような味わいでした。

　メインディッシュとしてCajun Chicken Penneと3rd Coast Burgerを注文しました。Cajun Chicken Penneは、Cajunとあるのでスパイシーなものを想像していましたが、意外にも辛さはマイルドでした。3rd Coast Burgerは味付けの調味料をお好みで選べるだけでなく、サイドでもってきてもらうことができますので、調整したい方はリクエストしてみてください。バーガー自体はオーソドックスな味わいで、これぞ王道のアメリカンバーガーといった感じでした。

　食後には3rd Coast SconeとFresh Ground Coffeeを試しました。3rd Coast Sconeにはラズベリー、ブルーベリー、チョコレートチップの3つのバリエーションがあり、それぞれにバターとホイップクリームが添えられています。持ち帰り用もあるので、朝食やスナックにもぴったりです。今回はチョコレートチップのスコーンを選びましたが、お店のスタッフによれば、ラズベリーが一番人気だそうです。Fresh Ground Coffeeはシンプルですが、さっぱりとした味わいで、スコーンにぴったりでした。そして、嬉しいことにコーヒーは無料でおかわりでき、ビンテージスタイルの可愛らしいケトルで提供されます。

　同店の周辺は、マグニフィセントマイルとリンカーンパークの間に位置し、比較的静かで落ち着いたエリアです。また、無料の路上駐車のスポットも多いため、天気の良い日には車を停めてOak Street Beachなどを訪れるのもおすすめです。散策がてら、特別な空間の中で素敵なひとときを楽しんでみてはいかがでしょうか。

ガスパッチョ（トマトベースの冷製野菜スープ）は特に夏にはお勧め	具沢山のチキン＆野菜のスープは手作りならではの優しい味わい	Cajun Chicken Penneは思ったよりもスパイスが控えめで辛さはマイルドでした
3rd Coast Burgerはオーソドックスな味わいで、王道のアメリカンバーガーといった感じ	食後に頼んだ3rd Coast Scone（チョコチップ）とFresh Ground Coffee	アールデコ調のレトロな煌びやかさが散りばめられた素敵なダイニング