（掲載日：04/21/2025）

　Arlington HeightsにあるMitsuwa Marketplaceのフードコートに新しくオープンした「Tendon Tempura Carlos Jr.」に行ってきました。同店は、カリフォルニア州トーランスの第一号店を皮切りに、各地に展開を進めている注目の天ぷら専門店です。創業者のCarlos氏は、日本で食べた天ぷらに衝撃を受けたことをきっかけに、日本のレストランで修行を重ねながら、その魅力に深く魅了されてきました。渡米後も本場の天ぷらを再現したいという情熱は冷めることなく、ついにLAで天ぷら専門の同店をオープンするという夢を実現。アメリカの人々にも本場の味を届けたいという強い想いから、同店ではカルロス氏が独自に研究を重ねた調理法とレシピを駆使した本格的な天ぷらを提供しています。店舗はフードコートの入り口すぐの場所にあり、赤い文字で描かれた「カルロス」のロゴが目印です。注文はタッチパネル式（クレジットカード払いのみ）で、呼び出しがかかると料理を自分で取りに行くセルフサービス方式。レジ横には料理の待ち時間が分かるボードや、初めて天ぷらを食べる人にも分かりやすい「食べ方のステップ」がコミック形式で掲示された看板が置かれています。

　メニューは「天ぷら定食」か「天丼」の2種類に分かれており、お味噌汁や単品の天ぷらを追加でオーダーすることが出来ます。今回はEdomae Tempura（Bowl）とVegetable Tempura Plate、Small Tendon & Soba Plateの3品をオーダー。セットメニューにはお味噌汁が付いてきます。Edomae天丼にはアナゴとエビ2尾、玉ねぎのかき揚げ、海苔、ししとう、半熟卵の天ぷらが盛られています。ふわふわのアナゴやプリッとしたエビ、一口では食べきれないほどのかき揚げ、パリッとした海苔、ピリッとしたししとう…そして、とろりとした半熟卵をほぐしてご飯と絡めると、何層にも重なる味と食感のハーモニーが楽しめます。野菜天ぷらプレートには、かぼちゃ、ナス、舞茸、かき揚げ、海苔、ししとう、半熟卵がのっています。ほくほくと甘いかぼちゃ、ジュワッと優しい味わいのナス、食べ応えのある舞茸など、それぞれがしっかり存在感を放ち、野菜中心とは思えない満足感があります。Small天丼＆そばセットには、小ぶりの天丼（エビ2尾、ししとう、かぼちゃ、海苔、半熟卵）と、温かいおそば（またはざるそば）が付きます。今回は温かいそばを選びました。天ぷらをご飯と一緒に楽しむのはもちろん、そばにのせて天ぷらそばとしても味わえるので、その日の気分に合わせて食べ方を変えられるのも魅力です。ちなみに、"Small天丼"とはいえ、そばはしっかり一人前分あるので、お腹の満足度はかなり高めです。

　カルロス氏のオリジナルレシピによる天丼のタレは、ほんのり甘めでカリッと揚がった天ぷらとの相性は抜群です。何より、自慢の天ぷらは大豆油とごま油をブレンドした特製の油で揚げているため、サクッと軽やかな仕上がりで、噛んだ瞬間の「ジュワッ」と「カリッ」のハーモニーが最高。お味噌汁は豆腐とわかめ、ねぎの入ったシンプルなもので、しっかりとした味わいの天丼とのバランスはバッチリでした。本格的な天ぷらをフードコートで気軽に味わえるのは、忙しい人にとっても嬉しい限り。Mitsuwa Marketのお買い物の際や、周辺にお出かけの際は、是非立ち寄ってみて下さい。

アナゴとエビ、玉ねぎのかき揚げ、海苔、ししとう、半熟卵の天ぷらが豪快にのったEdomae Tempura（Bowl）	かぼちゃやナス、舞茸、かき揚げ、海苔、ししとう、半熟卵がのったVegetable Tempura。野菜中心とは思えない満足感があります	Small Tendon & Soba Plateには小ぶりの天丼に、一人前のそば（温/冷）が付いてきます
カウンターの奥にあるキッチンで、オーダーを受けた天ぷらを次々に揚げています	レジ横に置かれた、天ぷらの説明や、コミック形式で書かれた「食べ方のステップ」のボード