インナーハーバーとダウンタウン・ビクトリア
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鯨見学は間近で見れるか運試し |
海の窓口インナーハーバーには、いつも楽しい露店やエンターテイナーがごったがえしていて、見ているだけでもウキウキする。ホエールウォッチングをしたい人は、ここから出る船に乗ることに。インナーハーバーから始まるビクトリアのダウンタウンは、まさにお買い物天国。お土産やさんが並び、オシャレなレストランやカフェもたっぷり、馬車や人力車も走るメインストリート、Government通りは、正真正銘観光地といった感じで、購買意欲をそそられる。カナダらしいメープルシロップやカウチンセーターはもちろん、オリジナルピープル(アメリカで言う「ネイティブアメリカン」)のアートやアクセサリー屋さん。イギリスの影響を受けたリネンのお店があったかと思うと、1年中クリスマス製品を扱っているお店にも遭遇。目移りしながらGovernment通りを北に歩いていると、ガラっと雰囲気が変わり、また匂いも変わる。そう、このおいしそうな肉まんの匂い・・・、このビクトリア・チャイナタウン、規模は小さいにせよ、他のチャイナタウンに負けず劣らずとっても活気が良い。きれいな細工のされた同済門の回りには、中国食材屋や漢方薬局、雑貨屋に骨董屋といった店が所狭しとつまっていて見ているだけでも楽しい。
ロイヤル・ブリティッシュ・コロンビア博物館とその周辺
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ピーコンヒルパークは花と緑の憩いの場 |
子供連れでも、そうでなくても、ぜひとも足を運んでほしい州立博物館(=地図A)。さながら「日光江戸村」のビクトリア版とでもいいましょうか。オリジ
ナルピープルのテントには、生活道具や儀式道具が列びたっぷりの見応え。また、開拓当時のビクトリアの街並が詳細に再現され、石だたみの道を歩きながら酒場やら工場やらを眺めていると「ここはどこ?私はだれ?」のタイムスリップ気分。展示物の馬がヒヒーンと言ったかと思うと、当時の衣装を来たおじさんが宿場から歩いてくる。まるで映画のセットみたい。この他館内にはIMAXドーム、ギフトショップ、また数々のトーテムポールが所狭しと並ぶ。ロケーションも最高で、インナーハーバー、ダウンタウンから徒歩の位置にあるし、西隣はブリティッシュコロンビア州の議事堂(=地図B)がある。1898年に建設された、青銅ドームの栄える立派な風構え。夜には3千個以上の電球によって飾られるイルミネーションで輝き「ここは、政治まで美しいのだぁ」と思ってしまう。東隣には「ヘルムケン・ハウス」というこれまた江戸村的疑似体験のできる建物があり、小さいながらも十九世紀の生活を覗いてみるのにはもってこい。そのまま東へ進むとビーコンヒル・パ
ーク(=地図C)へ入る。市民の憩いの場、孔雀などのいる動物園もあり、のーんびりお散歩するにはもってこい。お花や緑もたっぷりで、ガーデニング好きにはたまらない公園。
ブッチャートガーデン
ビクトリアと言えば、ブッチャートガーデン。ブッチャートガーデンと言えばビクトリア、ということで、この庭園抜きには旅行は完結しない!歩きやすい靴を履いて帽子をかぶって、そうそうサンスクリーンも忘れずに、さぁ出発。エンプレスホテル前からのツアーに参加すると、英国調赤い二階建てバスがお迎えしてくれる。いざ、二階席へ。眺めがいいねぇ〜と喜んでいるのもつかのま、バスがターンするとかなりの揺れ。「ずっこけ」という言葉がぴったりな吉本的コケをして頭を打ってしまった。それを見て笑う息子。ちなみに彼によると、この「母のずっこけ」が今回の旅行で一番楽しかったらしい。とにかく、このダブルデッカーの二階席乗車時は気をつけるように。高級住宅街オークベイなどを見ながら45分程「うわぁ、絵の具みたい!」、ほんっとにきれいな色、色、色。数えきれない花々が私たちを迎えてくれた。ビジターセンターで日本語のガイドマップを手にし、いざ散策開始。ブッチャート夫婦が作り上げたこの「見せるための庭」「いつでも満開の庭」には、バラ、チューリップ、ベゴニアといった名の知れた花々から「名前はてんで知らないが、きれい」な花まで、この庭園のパレットはその素晴らしい色彩をたくみに演出している。乳母車や車椅子用に段差のない道も用意されていて、お花の優しさと共に、人の優しさも感じ取れる。イタリア庭園にバラ園、ボートや水上飛行機用入り口でもある日本庭園、60周年を記念して作られたロス噴水、などなど見どころはたっぷり。歩き疲れたら、ブルーポピーレストランでお花に囲まれ軽食ができるし、ダイニングルームではアフタヌーンティーを楽しむ事もできる。夏の間は、週末夜に行われる花火とライトアップが有名。
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ミュージアムの周りのトーテムポール |
ブッチャートガーデンはかつてある邸宅の庭だったのだ |
アフターヌーンティー
イギリスの小粋な伝統、アフタヌーンティー。なんの事はない「お茶する」わけだが、間違っても「カノジョォ、お茶しな〜い?」的ノリではいけない。この場合のお茶は、静かに、優雅に、上品にお茶とお菓子をいただくことに意義あり。というわけで、エンプレスホテルのアフタヌーンティーに行く際には、ぜひともお洒落をしていってもらいたい。お子さまにはこの「高尚な雰囲気」はなんのこっちゃ!なので、あらかじめゲームボーイ(もちろん音オフ)を用意。心地よいソファ席に通され、まずはお茶を選ぶ。ホットでもアイスでも、ディカフェでも怪しいエスニックティーでも、なんでもあり。ん〜、この香り、この雰囲気。笑い声もつい「おほほほ」になり、英国のハイソサエティー気分。3段重ねで運ばれてくるスコーン、ケーキ、サンドウィッチの数々、カップに注がれたブロンズ色のお紅茶・・・そう、ここでは「お」を付けたいし、小指もたててしまおう。ピアノの生演奏が静かに聞こえてくるかと思えば、ハーバーから船の汽笛。フレンチドアからは美しいフラワーバスケットが風にのってゆ〜らゆらと。あ〜、なんてゴージャスな気分なのかしら。エリザベス女王も召し上がったというエンプレス・アフタヌーンティー、ビクトリアを訪れたならぜひともこのゴージャスタイムを体験してみるべき。またホテルではベビーシッティングサービスも行っているので、上手に利用するのもいいのでは?
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ブッチャートガーデンでの
色とりどりの花に囲まれてのお散歩は最高の贅沢 |
ブッチャートガーデンでお花畑の中のティーパーティーはいかが? |
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