●医療・健康
■911/救急車
アメリカで一刻を争う緊急事態が起こった場合はとにかく「911」に連絡します。緊急な応急処置の必要がある時は救急車を呼ぶことになりますが、アメリカでは救急車の呼び出しは主に有料になりますのでご注意ください。
救急車は下記の4タイプがあります。
●公的機関(消防署)が運営する救急車
●救急病院付属の準公的な救急車
●民間機関が運営する救急車
●ボランティア団体が運用する無料救急車(地域によって存在するが、ごくわずか。)
救急車は利用地域や時間、緊急度などを考慮した上で救急側から指定されて来ます。救急車の呼び出し料金は地域や利用会社、時間帯、走行距離、施した緊急手当てなどによって差がありますが最低500ドル前後はかかるといわれています。この救急車の呼び出し料金は入っている健康保険プランによってはカバーされないこともあるので、あらかじめ保険の契約内容を確認しておくとよいでしょう。
▲ER(緊急治療室)
救急車を待つほどでもなければ、ER(緊急治療室)がある病院へ直接かけつけます。ERでは24時間診療・治療が受けられ、救急車以外からの患者でも受け入れてくれます。救急車の呼び出し同様、ERの医療費も高額になりますので特に子供がいるご家庭は万が一の事故や病気に備えて、ご自分の保険がカバーするERがどこにあるのか前もって調べておくことをおすすめします。
▲Urgent
Care / Immediate Care
命に関わるような場合で無ければERでは無くUrgent Care
/ Immediate Careがお勧めです。ER外の緊急専用医療施設で外来ケアを提供するウォークインクリニックで、掛かり付けのクリニックが見つかっていない場合やクリニックの予約が取れない、クリニックの診療時間外の緊急を要する病気や怪我に対応してくれます。費用は保険によりますが、一般のクリニックと同額です。
(保険に寄って異なる場合があります。)
●911での応答
アメリカで「911」にダイアルすると、オペレータが応答しますのでその指示に従ってください。
通常は以下のような項目を聞かれます。
●かけている電話番号(公衆電話は電話の側面などに番号が書いています。)
例)「私の携帯からで番号は〜です。」「公衆電話からで番号は〜です。」
●現場の住所、建物の名前など(分かりやすいように細かく伝える。)
例)「〇〇町にある○○スーパーの裏の駐車場です。」「○○Stと○○Aveの交差点です。」
●患者の状態(患者の人数、意識の有無・呼吸有無・骨折や出血の有無について)
例)「けが人は2名で両者とも気を失っています。」「頭から大量に出血しています。」
●事故の内容(どうやって起こったのか)
例)「車にはねられました。」「生卵を食べたあと腹痛を訴えました。」
●応急手当ての有無(施した場合はその内容も伝える)
例)「包帯で止血しました。」「市販薬の痛み止め○○をのませました」
●連絡者の名前(患者との関係なども含めて)
例)「私の名前は○○です。患者の友達で、彼の運転する助手席に乗っていました。」
※ 電話はオペレータの指示に従って、切ってよいといわれるまで切ってはいけません。英語に自信がない場合は「ジャパニーズオペレーター・プリーズ」と告げると、日本語通訳を介してもらえるそうです。
(2018年7月更新)
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