あっという間に9月に入り、シカゴの夏も終盤を迎えました。皆さんの周りでも秋の深まりを感じる景色や商品を見かける頃ではないでしょうか。
店頭でも秋の味覚や暖色カラーの製品、それにまだ先だと思っていたハロウィン・デコレーションやグッズまでもが陳列されはじめています。
秋の大きなイベントといえばハロウィンですが、その前にもう一つ忘れてはならないのがドイツで毎年行われる世界最大のビールの祭典”オクトーバーフェスティバル!“。もともとはドイツ、ミュンヘンではじまった歴史あるお祭りで、新しいビールの醸造シーズンの幕開けを祝うものなのですが、今やドイツ、ヨーロッパにとどまらず世界各地で行われています。お祭りの規模や内容はその土地で異なりますが、基本的には地ビールを片手にソーセージーを頬張ながら、ドイツ音楽を聴いたり様々な屋台や移動遊園地などのアトラクションを満喫したりと楽しみます。
今回はそんなオクトーバフェスティバルをおうちでも!ということで主役のビールに合う美味しいソーセージを探し求めて、話題のポーリッシュ・スーパーやお肉専門店を巡ってみました。
まず最初にシャンバーグにある「Deli
4 You」と言うポーリッシュ系のグロッサリーへ行ってきました。こちらは若くて綺麗な女性オーナー二人が運営しているお店なのですが、嬉しいディールを日々用意するなどして、顧客の人気を図っています。
例えば “毎週水曜日は全品20%オフ!“や、”平日の夜7時からは寿司コーナーの商品が半額!“、などの太っ腹セールをやっています。
他にも便利なディナーセット($15と$18)などもあり、10人以上の場合は事前オーダーが出来ますし、ケータリングのメニューも豊富なのでパーティーやイベントにも利用できそうです。
そんな「Deli
4 You」のデリコーナーには、ヨーロッパ系のお店らしく色んな種類のハムやサラミが揃っています。人気のコーナーなので、まずはカウンターにある番号札を取って自分の番号が呼ばれるまで待ちます。ソーセージはショーウィンドウ内に数種類と、カウンターの後ろの壁側にむき出しのままぶら下がっているものがあります。
今回はシグネチャーのセミドライタイプのHomemade
Sausage($3.99/パウンド)をトライ。こちらはとても長いソーセージなので、まずは調理しやすい大きさに切ってからグリルパンで焦げない様に中火でじっくりと焼いてみました。
出来立てのソーセージは口に入れると、お肉のジューシーな旨味がガツンと広がって「これぞソーセージ!」と言う感じ。マイルドな塩味と肉眼でもわかるくらいの粒胡椒が入っていて、しっかりとした噛み応えがあります。皮はパリッとしたタイプではありませんが、ほどよいスパイス加減と肉らしさを感じられるお勧めの1本です。
次に訪れた「KD
Market」もポーリッシュ系のグロッサリーです。1998年創業のお店で、シカゴ郊外には現在4店舗を展開しています。広々とした店内は清潔感があり、見慣れない面白い商品が色々揃っているので、見飽きることがありません。そんな理由もあってか同店はDaily
Heraldのベストポーリッシュフードのお店として二年連続で選ばれています。メンバーにならなくても買い物はできますが、KDクラブのメンバーになると、メンバー専用のお得な値段で買える商品もあり、より安くお買い物ができます。ケータリングやパーティートレイ、デザートなどのメニューはウェブサイトに写真付きで見やすく出ていますし、事前オーダーが簡単に出来るのも嬉しいです。メニューの中にはなんと寿司もあり、巻物や握りの入った豪華セットもあります。もちろん伝統的なポーランド料理のトレイなどもあり、和洋折衷のケータリングを楽しめるのもポイント。
そんな「KD
Market」のデリコーナーは、立派なショーケースに珍しい種類のサラミやハム、ソーセージが並んでいる他、カウンターの奥の壁側にもドライソーセージかいくつかぶら下がっています。
そこから選んだソフトタイプのBBQ
Grill Sausage($3.49/パウンド)は、アウトドア・グリルやキャンプの時に直火でバチバチ焼いたら美味しそうなタイプ。一本が少し大き目の一人前サイズとなっていて、程よく焼くと皮がパリッと音がする日本人好みのソーセージですが、皮が若干厚めなので、食べた後に口の中にちょっと残ることもあります。ただし、とってもジューシーですし、風味付けのハーブ入りシーゾニングがお肉の旨味が最大に引き出していて、こちらもなかなかでした。キメ細かく挽いた豚肉を使っているので食感は柔らかくで、子供から大人までに好まれる食べやすいソーセージです。
■お店の名前 |
Montrose Market |
■ホームページ |
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美味しいソーセージが食べられると噂になっていた「Montrose
Market」にも行ってきました。こちらもポーリッシュ系グロッサリーで本店のシカゴ店は創業25年になりますが、訪れたマウントプロスペクト店は比較的新しく、店内は広くて綺麗です。商品の種類がとにかく豊富であることで知られているのですが、中でもポーリッシュ系デリやソーセージの種類がすごいと聞いていました。
早速、足を運んだデリセクションには、予想をはるかに超える数のソーセージが壁一面に吊り下げられていて、取材班もビックリ。あまりにも色んなソーセージがあり何を選べがよいか分からなくなったので、お店の方にお勧めを伺ってSMK
All Natural Polish Sausage($5.49/パウンド)というのを買ってみました。 セミドライタイプの長いソーセージなので大きめに切って焼いたのですが、こちらは喉にスーッと通っていく感じの柔らかいタイプです。ジャーマン・ソーセージのようなプリッと感はありませんが、スモークの軽い風味とマイルドなスパイスのおかげで肉の旨味が引き立っていて、とても食べやすいです。
こちらのお店でもお得な特典があり、毎週水曜日は65歳以上のシニアは写真付きのIDを提示すると15%オフというディールをやっています。またケータリングやランチ、パーティ・トレイなどのセットがオーダーできますし、メインにサイドやサラダを組み合わせて作るスペシャルディナーセットなどもあります。ポーランド人に人気なのか分かりませんが、同店のケータリングメニューにもやはりお寿司がありました。
■お店の名前 |
Thuringer Meats |
■ホームページ |
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最後にご紹介するソーセージはお肉の専門店「Thuringer
Meats」から。アーリントンハイツの小さな工場が並ぶ道沿いにひっそりとあるのですが、1973年オープンの老舗店で地元のお肉ファンには人気のお店です。
肉屋なのでメインは色んな種類の新鮮なお肉なのですが、カウンターの向かい側にある冷凍コーナーのほうには、パッケージされたソーセージも何種類かあります。
そこから選んだFresh
Polish Sausage($4.89)は生タイプの粗びきソーセージで、自然解凍してグリルしました。ソーセージには豚肉がギューッと詰まっていて、どっしりとした食べ応えがあります。お肉の味わいをほんのり包むように爽やかにハーブが効いていて、さっぱりとした素朴な優しい味わいでスパイスが苦手な方にもお勧めです。ただ、柔らかい食感のソーセージなので、どこかハンバーグっぽい感じもあり、また周りの皮が厚めなので最後に皮が口の中に残ってしまうのが残念でした。
「Thuringer Meats」ではお肉だけでなくシーフードやスープ、サラダ、サイドメニュー、アペタイザー類なども揃っているので、ちょっと一品欲しい時や手抜きしたい時に重宝してくれそうです。ちなみに$50以上お買い上げの場合は配送料がかかりますが自宅まで届けてくれます。
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エスニック・グローサリーリストはこちらから!
★ 精肉専門店リストはこちらから!
今回はソーセージを探しに4件のお店を訪ねてみましたが、この他のエスニック系グロッサリーやお肉屋さんでも色んな種類のソーセージが手に入りますので、是非皆さんのお気に入りを見つけてみてください。食欲の秋にちなんで、キンキンに冷えたビールと熱々のソーセージで、おうちオクトーバーフェストを開催してみてはいかがでしょう。
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