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今回は前回の続きでヘアカラーによるダメージと、ホームカラーとサロンカラーの違いです。
「髪を染めると髪は傷むか?」
健康な状態のダメージの全くない髪をきちんと染めたら多少の手触りの変化はあるかもしれませんがそれほど傷むものではありません。カラーやパーマをしていなくても、普段の生活習慣やお手入れ方法によってかなり傷んでいる場合もあります。アメリカで生活している以上乾燥や紫外線によるダメージはさけては通れないでしょう。ですがその程度ならきちんとした方法で染めれば、それほどのダメージはありません。ではその「きちんとした染め方」とは? というと、やはり髪の状態を判断した上でヘアカラーをしてくれる美容室で染めるのがベストですが、毎回美容室までいろいろな事情で来られない方や、生え際の白髪が染めてから2週間もたつと気になっていちいち美容室まで行っていられないという方など、必要に迫られてホームカラーに頼って自分で染めなくてはいけない方が多いのも現状です。このヘアカラーブームの中でこれからは美容室のカラーとホームカラーの共存は必須の時代になってきているのだと思います。そのためには、もっとヘアカラーに対する理解と正しい使い方を知っていただく必要があると思います。
まずホームカラーとプロ用の違いはというと、ホームカラーは、ほとんどが黒髪を明るくすることを前提に作られていますから、クリーム状の染料と混ぜる2剤と呼ばれるオキシ(過酸化水素水、脱色剤)が6%(日本の法律の上限)になっています。製品によってはその混合率を(1
: 1.5や1 : 2)にしたりして、より明るくしやすいとか、より白髪が染まりやすいようになっていますが、プロ用では1%や3%と行った使い分けができるのです。一度目は良くても2度、3度と繰り返すとどんどん明るくなっていくし、ダメージも増していく結果になってしまいます。それと、色味や明度の選択肢が少ないのも現状で、今の自分の髪の色がどんな色なのかを知らないと、色を選ぶのは難しいでしょう、美容室ではカルテをとっていて前回までの経歴がわかり、現在の髪の状態を見極めてカラーを行うわけですから安心です。
また、ホームカラーではすすぎの時に、髪の傷みを感じないように、いろいろなコンディショニング成分が入っています。それはあくまでも表面的なもので、髪の内部のダメージとは関係ないものです。それと「臭い」の問題は、染料に含まれるアルカリ剤をホームカラーでは揮発しにくいものを使っている場合が多く、ツンとした臭いを出さない代わりに髪の内部に残りやすくダメージの原因になりやすいものなのです。ですからホームカラーのあとはできるだけ良くすすぐことをお勧めします。 あとは技術的な問題ですが、ホームカラーの場合、気になるところ、見えるところしか塗らないとか、どうしてもムラになってしまいますし、いろいろなメーカーの違う種類のカラー剤なども使ってしまうので、発色にもくすみがでたりしてしまいます。ホームカラーをする予定がある方は、美容室でカラーをしている時などに正しい選び方、使い方を相談して下さい。正しく使っていただけると、次に美容室で染める場合に美容師が困ってしまうことが少なくなって、お客様のカラーの状態もキレイにキープできると思います。ヘアカラーに関するご質問はぜひユニヘアーまで!
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