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ぷれ〜り〜に好評連載中のトラベル Fan+Funファンファンのバックナンバー
(記事提供:ぷれ〜り〜/IACE)

1/2015 世界遺産・ヨセミテ国立公園 ヨセミテフォール完全攻略!2

ロウワーフォールを堪能したら、アッパーフォールを目指してトレイルをアタックしましょう。
アッパーヨセミテフォールへのトレイルは、実は滝の根本から出ているわけではないのです。ホテルを通り過ぎたキャンプグラウンド4のそばから上がっていくのです。
シャトルを使うなら7番「ヨセミテロッジアットザフォールズ」が最寄ですが、ロウワーフォールから木立を伝って歩いていくこともできます。20分くらいかかりますが…。

歩くことに飽いてきた頃、ようやくアッパーヨセミテフォールへの入り口の看板が見えてきます。九十九折のトレイルコースの始まりです。覚悟して参りましょう。このコース、実は中級〜上級者向けなのです。
普通に考えればわかることですが、700メートル以上登っていくコースなので、傾斜がきついのです。私は事前の下調べもせず、ウォーキングシューズで気楽に歩き始めてしまいましたが、コースはあまり整備されていないむき出しの岩肌に、ところどころ砂利が降り積もっていて滑りやすいのです。そのくせ、手すり等でガードされている区間はほとんどありません。何度か斜面や階段でずるっと滑り、心臓がきゅっと縮む感覚を味わいました。途中、何度となく引き返したくなりました。

何度スイッチバックを繰り返したかわからなくなった頃、広い展望台にたどり着きます。ここがコロンバスロックです。ここから見るハーフドームは、グレイシャーポイントからの長めに比べれば遠望になりますが、バレー全体が見渡せるのでとても壮大です。

ここで引き返す人も少なくないですが、今回の目的は、とにかく、滝。なのでさらに足を進めます。

この先は下りになるので楽かと思いきや、雪解け水がトレイルに溢れ、軽く水溜りができており、さっきまでの砂利道とは別の形で滑りやすくなっていました。結構、怖かったです。

木立の中下り坂をしばらく進むと、急に視界が開け、木立の隙間からアッパーフォールの横顔が間近に迫ってきました。
ドドドドド…と崖の突端から凄まじい音を立てて落ちていく水は、勢い余って巻き上がり、霧状に姿を変えながらも圧倒的な質量を保ったまま下りていきます。その迫力は、それまでの道のりの辛さを引き換えにしても十分見る価値があります。

ロウワーフォールと違い、アッパーフォールのビューポイントはそれほど広くありません。数人が足をとめることができる程度のスペースですが、足を休め、滝の雄大な姿を堪能するには十分です。

そしてじっくり滝を眺めながら、帰路について思いを馳せていました。
バレーに戻るには、単純に今来た道を引き返すしかありません。

当初の目的は「滝の頂上に立つ!」だったのですが、うっかり軽装で難コースに臨んだことに気づいてしまった今、ここからさらにきつくなるだろうと思われるコースに挑む気力はすっかり萎えてしまいました。

人間、引き際を見極めるのも肝要です。特に大自然と向き合っている時は、自分の力量を把握し、無理のない範囲で活動することが大事。今回は無理せず大人の判断で引き返すことにしました。次回はトレイル用の靴、杖、十分な水とおやつを用意して挑もうと思います。

マイカーでマイペース派の方
ヨセミテ公園内はとても広いので、無料のシャトルバスが通っていますが、自分の車、もしくはレンタカーで回ると便利です。車があれば、園外のホテルから通うのもアリですね。
 
     
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