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前回はバルセロナをご紹介しましたが、今回のはスペインでも他の都市とはまったく違う印象をもつ、
グラナダをご案内したいと思います。
バルセロナからグラナダは寝台列車や飛行機で訪れる事ができます。飛行機で約1時間半で到着します。グラナダはアンダルシア地方にある、イスラムの影響が色濃く残る町。この町を訪れた理由は、もちろん、13世紀前半に築かれたイスラムのスペイン支配最後の宮殿、アルハンブラ宮殿です。
アルハンブラ宮殿は、広大な敷地の中に、大きく分けて、王宮、カルロス5世宮殿、アルカサバ、ヘネラリフェの4つの部分からなります。宮殿内部や天井の細かい飾りや美しい装飾、四季折々の花々が咲く中庭、イスラムの文化が混ざったこの宮殿は、他のヨーロッパ諸国の建築物とはまた違う雰囲気を持っています。
ゆっくり見て回ると半日以上かかってしまいますので時間には余裕を持っていかれることをおすすめします。このアルハンブラ宮殿を外から一番綺麗に見れるポイントは、その向かいにあるサン・ニコラス展望台です。アルバイシンという町にあり、この町はグラナダで最も古く、今尚イスラムの文化を色濃く残しており、行く途中には、アラビア風なお土産やさんが並んでいます。一つ一つの家々がとてもかわいく、時折猫の案内人が現れたり、歩いていても十分楽しい場所ですが、急斜や階段多く、また夜間は治安の問題もあるので、アルハンブラバスを利用することをおすすめします。
なんとか辿り着いたサン・ニコラス展望台からの景色は、迷って辿り着いた甲斐があったと思わせてくれます。特に夕焼け時には、このアルハンブラ宮殿が、まるで燃えているかのように、真っ赤になります。この夕焼け時を見るために、たくさんの観光客がこの場所に集まってきます。
このグラナダ、観光としては1日あれば十分、といったところなので、グラナダから車で2時間ほど走り、フリヒリアナという町まで足を延ばしました。小高い山の上に立ち、白で統一された集落は、かつて
スペインで一番美しい町に選ばれたほど。道にはモザイクが埋め込まれ、町全体が芸術品のようなとてもかわいい町です。大都市ではもうほとんど行われていない、フィエスタの習慣がまだ残っており、お昼になると、お土産やさんが閉まっていたり、また町のいたるところで、ここでも猫が出迎えてくれたり、とてものどかな町。
都会の喧騒を忘れ、ゆったりした時間をすごせること間違いなし。この小さくてかわいい町、フリヒリアナは今、日本でも注目されている町だそうです。
マドリッド、バルセロナの大都会とは違う雰囲気を持つ、グラナダ、そしてフリヒリアナ。スペインに行かれる機会があれば、是非足を延ばしてみてください。おすすめです!
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