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地球の面積の7割は海といわれていますが、海から眺めてこそ素晴らしい景色とはどこでしょうか。地中海には素晴らしい港がたくさんあり、どこから写真をとっても絵になります。アラスカクルーズは、目の前で轟音を轟かせながら崩れ落ちる氷河、流氷と戯れるラッコなど、大自然が満喫できますが、今回のお勧めは、人類最大の偉業・パナマ運河をご紹介します。
パナマ運河は、全長約80KMに及ぶ開削式の運河で、太平洋とカリブ海・大西洋を結んでいます。南米まで回らずにアメリカ大陸の西・東を海運で行き来できます。年間に1万隻以上の船が通過します。通行料は、1トンにつき1.39セント。クルーズ船の場合、2万ドル〜3万ドルの通行料がかかるというわけです。
パナマ運河には一部狭い幅の区間があり、その幅わずか91M。そのため、船が自力で航行できないため、専用の電気機関車を用いて船を牽引したり、タグボートが利用されるところもあります。パナマ運河を通過できる船は、パナマックス船と呼ばれ、船を建設するときの重要な要素となります。例えば、ロイヤルカリビアンの世界最大22万トンのオアシスオブザシーズ号では通過できません。
パナマ運河クルーズは、ロサンゼルス、またはフロリダ州・フォートローダーデールから出発する片道クルーズとなり、14泊前後が基本です。 フォートローダーデール発の場合、まずはアルーバなどカリブ海のリゾート地や、コロンビアのカルタヘナに寄港し、いよいよ、旅のハイライト、パナマ運河通過です。クルーズ船内ではこのハイライトの瞬間を待ち構えており、ベストスポットを確保するために、早朝から待機している人も。船内では、パナマ運河を越える講習会や歴史などをレクチャーが行われる船会社もあります。晴天を祈るばかりですが、日差しが強いと、長時間座っているのが大変なので難しいところです。船によっては、ガラス張りの展望デッキまたは、展望が出来るラウンジやバーなどもあります。ガラスがあるのが難点ですが、冷房が効いているので、体調を崩さず鑑賞できますね。 水門入門を楽しむには、船首のオープンデッキでみるのもお勧めです。日差しが強いこともありますので、帽子、サングラス、長袖、日焼け対策を忘れずに。 他のクルーズ船が前方に見え、ギリギリに通過していく姿がみえます。海抜26mのガトゥン湖など、運河中央部の海抜が高いため、閘門を採用して船の水位を3段階のロックで水位調節をし上昇します。ロック内では、両岸に敷設された線路を走る機関車に曳航されます。次はペデロ・ミゲール閘門にて降下、まるでエレベーターに乗っているかのような感覚でしょうか。船が上昇、降下する際は、デッキのサイドに移動し、いかに船と水門の幅がギリギリである事が感じとれます。 2段式水門ミラフローレンス閘門を通過したら、もうじき太平洋のお目見えです。明らかに水門の水の色と太平洋の海の色の違いがわかります。こうして約8時間に及ぶ、パナマ運河通過が楽しめます。その後は、コスタリカ、メキシコの寄港地します。同じスペイン語圏でも、カリブ海とはまた異なった文化を感じとれ、観光・食・お買い物などを楽しむことができます。最後は、ロサンゼルスで2週間の船旅は終了しますので、日本から家族を呼び寄せた場合でも、そのまま送り届けることができますね。
これからシーズンを迎えるパナマ運河クルーズ。ちょっと2週間のお休みはまだ無理かな・・・という方は、ぜひご両親を招待してみてはいかがでしょうか。クリスタルクルーズなら日本語がわかるスタッフが乗船しており、日本食レストランもあります。 プリンセスクルーズなら年越しのパナマ運河クルーズもありますので、いつも年越しは日本で2週間という方は、クリスマス・年末の休暇を利用してみてはいかがでしょうか。
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