3-2010 |
スローライフ
〜 豊かな時間を過ごすクルーズの旅 〜 |
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世界のクルーズ人口は年間1250万人、そのうち約80%がアメリカ人と言われています。欧米では旅の一つとして多くの人を魅了しているクルーズですが、その理由とは? 豪華な食事やエンターテイメント、充実した船内設備、子供用プログラムなど、魅力は人それぞれですが、クルーズとは、“自然の時間が流れる”旅です。ハイウェイの渋滞、時間に追われる毎日から、朝起きると見渡す限り青い海と空、どこまでも続く水平線、まさにスローライフを体感する旅です。一度乗船すると、荷物・移動・待ち時間・出入国の手続きなど、旅につきものな様々な手続きの煩わしさがなく、実はのんびりしているけれども効率の良い旅です。
しかし、多くの人が思い描くクルーズのイメージが、クルーズの旅に二の足を踏ませているかもしれません。クルーズ旅行といえば、船酔い、揺れが心配、それ以外にもドレスコードや高級感、また船旅は退屈ではないかと感じる方が多いのではないでしょうか。まず酔いですが、大半の船がフィンスタビライザーと呼ばれる船の平衡を保つ設備があり、横揺れを防止しています。また日本近海は潮流が強いですが、カリブ海域は通常穏やかな海で知られています。またドレスコードも、一部のクルーズ会社を除き、タキシード、イブニングドレスの着用を求めず、カジュアルな傾向にあります。“ちょっとおしゃれをしてレストランで食事”をイメージしていただければ分かりやすいかもしれません。またドレスコードを廃止したクルーズ会社もありますし、メインダイニングだけでなく、サブダイニング、バフェなどを充実させた客船もあります。クルーズ=高級というイメージも、クルーズ代金には、宿泊ホテル代、食事代、移動交通費、エンターテイメントなどが含まれていますので実はお得な旅なのです。
海の上で丸一日は退屈そうと思う方もいるかもしれません。子供向けのプログラムを充実させた客船では、年齢別子供用アクティビティー、ロッククライミング、アイススケート、映画館、ミュージカル、スライダー付プールなど、退屈している時間はありません。のんびりしたい方は、ワイン講座、外国語講座、著名人の講演会などが充実しているクルーズがあります。スキューバの免許がとれるクルーズもあります。今年7月にデビューするノルエージャンクルーズのエピック号は、ニコロディアン社と提携し、人気番組のキャラクターと一緒にクルーズを楽しむことができる。それだけでなく、船上初、アイスバーが登場。外はカリブ海の常夏、一歩バーに入れば、グラスまで氷。また、ブロードウェイで人気のブルーマンショーも上映。ミュージカルなどは英語がわからないから苦手という方にお勧め。それ以外にも、一人旅を応援するスタジオ部屋が登場。1人で乗船しても追加料金がない。それ以外にもサーカスとディナーが一緒になった特別ディナーも。
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船を降りるころには、すっかり癒され、さて明日からまたがんばろうという気になる旅です。皆さんも海の元気をもらいに出かけてみませんか。
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