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クルーズのプロ、世界中を巡る船長が選ぶ、もっとも美しい、訪れてみたい場所に選ばれる港は、地中海が多い。地中海は、古代から海上貿易が盛んで、古代ギリシャ、ローマ帝国などの中心だったため、都市自体が海からの出入りを基本にしている場合が多い。また内海であるため、比較的波が穏やかな点もクルージング最適。複雑な海岸線に富んでいるため良港に恵まれ、まるで洋上から眺めるたまに造られたかのような都市も多いのも、人気の理由のひとつかもしれない。地中海は、ユーラシア、アフリカ、ヨーロッパ大陸に囲まれ、ラテン語のMEDITERRANUS(MEDIUS=MIDDLE、TERRA=LAND)から由来している。三大陸にある世界遺産都市を凝縮したような地中海エリアは、大きく分け2ルート、東地中海と西地中海に分かれる。
★東地中海★
ギリシャやイタリアから発着し、エーゲ海、アドリア海をメインとし、トルコやエジプトまで航海するコースもある。ギリシャのミコノス島とエーゲ海と一体化した朝夕のすばらしい光景を眺められるのはクルーズだからこそ。 お勧めのコースは、中世の面影が残る水の都ベニス、青い屋根と白亜の建物が眩しいサントリーニ島、“エーゲ海に浮かぶ白い宝石”のニックネームを持つ・ミコノス島、アドリア海の真珠・ドブロブニクを寄港するコース。時間を超えて息づくヨーロッパの歴史を感じることができる。
ドブロブニク:「アドレア海の真珠」と呼ばれ、世界文化遺産に登録されている旧市街。海、空、石造りの城壁のコントラストがすばらしい。宮崎駿監督の映画、「魔女の宅急便」主人公・キキが住む街や、「紅の豚」で繰り広げられる空中戦は、旧市街地をモチーフにしたと言われている。
アレキサンドリア:エジプト北部、地中海に面したナイル川河口に伸びた港町。クレオパトラが使ったとされる浴場、古代エジプト王・ラムセス2世の建てた神殿などが残されている。古代の歴史を刻んだピラミッドやスフィンクスで有名なギザにも足を伸ばす事が出来る。
★西地中海★
イタリアの西側から発着が多く、高級リゾート地、コートダジュールの海岸線、ニース、カンヌ、モナコをなぞるように訪れるルートが特徴。 またイタリア半島とはまったく違った趣のシチリア島、中世騎士団の足跡・マルタ島、ナポレオンの故郷・コルシカ島など、なかなか訪れる機会のない島観光も魅力。またスペイン発着のコースもあり、ガウディの建築物が立ち並ぶバルセロナ、天才画家・ピカソが生まれたマラガ等、スペイン、フランス、イタリア3カ国を巡るコースもお勧めだ。
ナポリ:世界三大美港のひとつ。 朝日を浴びたヴェスヴォ火山を眺めながら入港は、海からしか望めない絶景。ナポリ市内の博物館、古城の楽しみのほかに、青の洞窟で有名なカプリ島、紀元79年の大噴火により、突然消滅したポンペイ遺跡、トスカーナの田園風景など、選ぶ範囲が多い。
数ある地中海の魅力的な都市を効率よく観光できるのは、クルーズならでは。列車や飛行機の旅のように、都市から都市へと荷物を運ぶ心配も、入国審査の手間もない。心地よい風、エーゲ海の島々を眺めながらのランチ・ディナーを楽しむことも。物価の高いヨーロッパのホテル代、移動費、食事等を考えるとすべて含まれているクルーズは断然お得。また家族でヨーロッパ観光はし難いと考えている方にもファミリー向けのクルーズ会社を選べば、家族全員が楽しめるでしょう。
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