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アイスランドと聞いたら、まずどんな国を想像されますか?氷と雪に閉ざされた国?英語表記でもIcelandと表示され、やっぱり「ICE」が入るぐらいですからそんなイメージがあるのかも知れませんね。確かに冬の内陸は寒く、オーロラの見学スポットとしても有名です。しかし、アイスランド全体が常に氷と雪に閉ざされている訳ではありません。行かれた事のある方はご存知かと思いますが、海流と気流の具合で緑も豊富にあり、特に夏のアイスランドはのんびりして過ごしやすいですよ。それに面白い事に夏は日がなかなか沈みません。Midnight
Sun (白夜)と呼ばれる現象です。以前、夏に遊びに行った時の事です。ホテルのフロントに『日は何時沈むの?』と尋ねるとI
don’t know.『日は何時昇るの?』と聞いてもI don’t know.
理由は1つです。みんな日が沈む前に寝て、日が昇り切った後に目を覚ますからです。私自身もそれを確かめに深夜1時に眠い目をこすりながら海岸沿いに行ってみたのですが、日本の夏の夜7時頃といった具合でまだ日が沈んではいませんでした。カーテンが必要不可欠なおもしろい国でした。
そんな、寒い噂がいっぱいのアイスランドの由来はかの有名な海賊バイキングから始まると言われています。彼が最初にアイスランドを見つけた人でした。そんなバイキングは賢いので、この島の名前をアイスランドと付けました。理由は、そう、この島がすばらしい島だったからです。彼はこの島を気に入りました。そこで名前をハッピーランドなどと付けると、人がその島の噂を聞き付て奪いにくるかもしれないと思い、独り占めにするためにアイスランドと名付けたと言われています。
アイスランドには壮大な大自然と新鮮な空気の他にもブルー・ラグーンという白濁食を持つ温泉があり、とても気持ちが良いところです。残念ながら日本の温泉とは異なり、水着着用が必要ですが、温泉は屋外にあり、温泉の温度と外気の温度差で常に湯気が立ち上がって幻想的な雰囲気になっています。空は高く、広く澄んでいます。また、ここはアイスランドのメイン空港であるケフラビーク国際空港とダウンタウンを結ぶ間に位置し、フライトの後、温泉に入ってからダウンタウンへ、アイスランドを離れる際、空港へ行く前にも温泉に入る事が可能です。冬はオーロラを見るのに絶好のロケーションです。フィンランドのサーリセルカ、カナダのイエローナイフと並ぶオーロラの観測スポットになっています。食事は何と言ってもキャビア!格安でおいしかったですよ。私は帰りの空港でも小さな瓶詰めキャビア(約$7)を買って飛行機に乗り込み、パンを沢山もらってひたすらキャビアを乗せて食べてました。また、世界的にも有名なアーティスト、ビョークもアイスランド出身です。音楽や現代美術もますます盛んになって来ています。
皆さんも一度アイスランドへ行かれてはいかがですか?アイスランドの人々の母国語にアイスランド語がありますが、英語も広く流通していて、言葉にもあまり不便を感じません。アメリカからはアイスランド航空が直行便を飛ばしています。飛行距離も比較的短く、夏のトレッキングに、冬のオーロラ観賞には最高の目的地です。是非、一味違う旅行でバイキングがアイスランドと名付けた理由を確かめて来て下さい。
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