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ケベックシティは、ケベック州の州都、カナダで最も歴史のある街のひとつ。
古くからフランスとイギリスの植民地争いの戦争が繰り広げられた街であり、イギリス軍の勝利に伴い、英語を母国語とする人々が多数入ったにもかかわらず、現在でもその85%の人々が公用語としてフランス語を使い、フランス文化を色濃く残しています。ケベックとは、アルゴンキン族の言葉で「川の狭まるところ」という意味。
この地を最初に発見したのはフランス人探検家、サミュエル・ド・シャンプランでした。1608年にシャンプランは毛皮交易の基地をつくるとアッパー・タウン(崖上の街)の城壁内にはカトリックの施設や官吏の建物が建ち始め、ロウワー・タウン(崖下の街)の川沿いには商人や職人が住むようになりました。ヨーロッパの雰囲気を漂わせているこの街は城壁に囲まれ、おしゃれな雰囲気のある街です。
ケベック・シティの旧市街は、1985年ユネスコによって世界歴史遺産都市の指定を受けました。ここは北米で唯一の城壁都市であり、城壁の上から見下ろすと迷路のように曲がりくねった細い小道や、急勾配の屋根の連なりが絵のように眺められます。市内の観光は砦の4つの出入り口のひとつ、サンジャン門の近くにあるアルティユリ(砲兵隊)公園から徒歩でケベック・シティの史跡めぐりを始めてみるのをお勧めします。
旧市街の中心部には、かつてのケベック神学校がその後ラヴァル大学となった建物があります。現在、大学は郊外に移転し、旧校舎が北アメリカフランス博物館として公開されています。この周辺にはユルシュリンヌ修道院など興味深い建物がほかにもたくさんあります。なかでもノートルダム聖堂の装飾やステンドグラスは素晴らしく、教会の歴史を音と光で表現する「サウンド&ライトショー」は観光客にも人気です。
次は、ロウワー・タウン(崖下の街)へ行きましょう。まずフランス植民地の歴史がはじまった最初の地、プラス・ロワイヤル(王の広場)。プチ・シャンプラン地区で最も古いこの広場は再開発で蘇った場所です。街並みは当時の面影を復元し、周辺にはギャラリーやクラフト・ショップ、ブティック、レストランやカフェなどがあり多くの観光客で賑わっています。ヴィユ・ポール(旧港)からはセントローレンス川のクルーズ船もでており、船上から見る城壁と街のたたずまいは一見の価値があります。
ロウワー・タウンからフェニキュラー(ケーブルカー)で上に上がると中世風のシャトー・フロントナック・ホテルの前にでます。眼下にセントローレンス川の雄大な眺めを楽しみながら板張りの遊歩道(テラス・デュフラン)を川上へと歩いてください。やがて戦場公園の別名を持つアブラハム平原に出ます。広々としたのどかなこの場所は1759年にフランス軍とイギリス軍が激突してフランス軍が大敗した屈辱の場所で、その後、ケベックはイギリスの植民地となっていくのです。一角にはケベック人アーティストの作品を集めたケベック美術館もあります。
世界遺産指定都市としてのこの街のもういつの魅力は、広大な森林と100万を越す湖からなる雄大な自然。ナイアガラの滝からケベック・シティまでのセントローレンス川に沿った約800kmに及ぶ道のりを称した「メープル街道」‐赤や黄色の絨毯を敷きつめたような美しい紅葉で有名なロレシャン高原、秋色に色づく世界遺産の街ケベック、世界三大瀑布の一つであるナイアガラの滝などは、秋のカナダの魅力です。実はケベックには「メープル街道」と呼ばれる道はありません。おそらく日本の旅行業者が名付けたのではないかと思われますが、美しく紅葉した木々がハイウェイや旧道沿いに延々と続く様は、大きな空と相まって絶妙な美しさです。
●得々情報●
世界遺産の街ケベックシティとその周辺壮大で美しいと有名な紅葉とともに楽しめる秋のコースは紅葉カナダ3日間を勧めます。スタンダード料金は、大人様$590.00、子供$250.00。ちなみにシカゴからベックシティまでの航空券の料金は$〜+税金。出来れば,早めに計画を立てられて、信頼のある旅行会社に最新の情報を問い合わせれることをお勧めします。
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