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カナディアンロッキーは、森と湖の国、カナダが誇る大自然の宝庫です。
ツアーバスに乗って、少ない日程で観光名所を贅沢に満喫されるのも、またレンタカーで気の向くままに立ち止まって、大自然を存分に堪能されるのも結構ですが、やはり時間があるなら、一番のお勧めは、ロッキーマウンテニア鉄道です。雄大なカナディアンロッキーとともに日の出を迎え、日没を味わい、眼下を流れる激流を間近に見ながら、自然と同化した気分に浸れるのは、列車の旅しかありません。
ロッキーマウンテニア鉄道は、カナダを東西によこぎる鉄道で、1990年に運行を開始して以来、世界中の自然を愛する観光客から、絶大な人気を集めています。全区間未電化のため、ディーゼル機関車が、最大で37両、全長1キロにもおよぶ車両を引っ張ります。未電化とはいえ、ご安心ください。全車両とも冷暖房が完備され、洗面所は各車両につき1箇所ずつあります。ただし、自然を愛する観光客むけですから、列車内、それにホームは禁煙です。車内は、窓をできる限り広く取った設計で、ガラス張りのドームカーも区間限定で走行しています。お座席は、全席指定のクッションがきいた、リクライニングシート。さらに、景色を最高の状態でご覧頂けるように日中のみの走行という配慮。夜は、寝台車ではなく、ホテルのふかふかのベッドで朝をお迎えください。クルーアテンダントは、心のこもったおもてなしで、同乗したシェフが腕をふるった本格料理を給仕してくれ、いたれりつくせり、というのは、まさにこのこと。また、英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、そして日本語に中国語を話すスタッフが、乗車していますので、さらにきめ細かいサービスに満足していただけることでしょう。
ロッキーマウンテニア鉄道のツアーは様々なプランが用意されています。一番人気の路線は、バンクーバーからジャスパーへ移動する1泊2日のルート。(バンフやカルガリーにも一泊二日のルートがあります)1日目、カルガリーを朝出発し、フレーザー川とトンプソン川の激流に沿って進み、カムループスには夕方到着します。
渦巻く激流に息をのんだり、美しい自然、そして雪をかぶったロッキーに心の奥まで和めることでしょう。カムループスでは、列車を降りてホテルに宿泊します。翌日、今度は針葉樹林の生い茂る中を進みます。途中、窓から見える、カナディアンロッキーの最高峰、標高3954mのロブソン山のそびえたつ風景は圧巻です。また、鉄道の旅だけではなく、ツアーに参加して、コロンビア大氷原や、レイクルイーズまで足をのばしたり、レンタカーでご自由に散策したり、駅のある都市での観光を組み合わせて楽しんだり、予定の日数にあわせて、1泊2日のものから11泊のものまで選べます。車内サービスもレッドリーフとゴールドリーフの二種類が用意されています。窓から見える景色は同じですが、ドーム型の窓からロッキーの風景をのぞけるのは、ゴールドリーフのお客様のみです。お食事やお飲み物のサービスは、もちろん、全てのお客様にありますが、お皿に載ったフルコースのお食事を順番に楽しめるのは、ゴールドリーフのお客様のみです。
カナディアンロッキーは5月上旬から10月までが観光シーズンですが、その間でも、新緑の美しい緑、紅葉の映えるような赤、そして、山脈を色づける純白の雪、季節によって、色々な表情が楽しめます。是非一度、一度といわずに何度でも、列車でロッキーの旅を楽しんでみては、いかがでしょうか。
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