シカゴで一番多国籍なエリアとして知られるアルバニーパークは、日本人の間ではシカゴカルビのあるエリアと言ったほうが分かりやすいかも知れません。そんなアルバニーパークならではの世界の肉料理をいつもの先輩とたまちゃんのコンビがご紹介します。
たま:先輩、おはようございます。昨日の夜に友達と話している時に話題になったんですが、シカゴで一番多国籍なエリアってどこだと思います?シカゴ自体は世界中の人が集まっている印象がありますけど、結構エリア毎に分かれていますよね。
先輩:確かに中西部の街では珍しいくらいシカゴは多種多様な民族の溢れた街なんだけど、シカゴは昔から色んなエスニシティーの人たちがエリアごとに自分たち独自のコミュニティーをつくってきたイメージがあるから、たまちゃんの言う通りかもしれないね。
たま:そうなんですよ。ここはドイツ人街、ここはポーランド人街みたいに分かれている印象がありますよね。
先輩:うん。シカゴはアメリカの大都市の中でもその傾向が一番顕著だと言われているくらいなんだ。そういう意味で考えると一番多国籍なエリアっていう質問はなかなか難しいね。でも、そうだなあ、やっぱりアルバニーパーク辺りじゃないかな。
たま:アルバニーパークっていうとあの有名な焼き肉店シカゴカルビがある辺りですか?
先輩:そうそう。あの辺りはまさしく人種の坩堝だと思うよ。まず出身国で多いのはメキシコ系を筆頭にグアテマラやエクアドール系の中南米の人達。それに混じってフィリピン、インド、韓国、カンボジアなどのアジア系、そして旧ユーゴスラビアの人達やルーマニアなどの東ヨーロッパ系、そしてパキスタン、イラン、イラク、レバノンなんかの中東系の人たちが集まってみんなで暮らしてるよね。
たま:す!凄いですね。学校とかもそんな感じなんでしょうか?
先輩:ある学校では40カ国以上の言語を母国語にしている生徒がいたりするらしいよ。
たま:そんなエリアなら、色んなものが融合してるでしょうから、食べ物なんかも世界中のものが食べられる感じがしますね。
先輩:それ、面白いかもしれないね。実は最近、中東の料理に凝っててね。特にお肉料理が好きでよくあのエリアに足を運んでるんだけどあの雑多な雰囲気が楽しいんだよね。そうだ、今回はたまちゃんにアルバニーパークの美味しいお肉料理のお店を紹介するよ。
たま:アルバニーパークのお肉料理というと。。。それはやっぱりシカゴカルビも入るんですよね!やった〜。焼き肉だ〜。
先輩:そりゃそうだよ。よし、じゃあ編集長に話をつけて早速取材にでかけよう。
<シカゴ・カルビ>
3752 W Lawrence Ave, Chicago, IL 60625
電話: (773) 604-8183
たま:シカゴカルビは色んなガイドブックやウェブサイトでも紹介されているので、それをあらためて紹介するってのもなんなんですけどね。
先輩:ははは、確かにね。でも昔に比べると日本人コミュニティーも西へ西へ移動してるから、最近来た人達や他州から遊びに来ている人たちの中にはまだシカゴカルビに行ったことがないっていう人もいるかも知れないじゃない?
たま:なんて言って、先輩も取材にかこつけて美味しい焼肉が食べたいんでしょ?
先輩:やっぱりバレた?確かに郊外にも美味しい韓国焼き肉屋さんはあるんだけど、どうしてもシカゴカルビのあの日本風の焼き肉が食べたくなる時ってあるからね。さ、到着したよ。早速中に入ろう。
たま:私、ちょっと久しぶりに来たんですが、相変わらず凄い数の有名人のサインや写真が飾られていますね。あ、これってテニスプレイヤーの錦織選手じゃないですか?あ、こっちは芸人のザキヤマさん!メジャーリーガーやNBAバスケットボールプレイヤー達の間でシカゴカルビのファンがいるのは知ってましたが、他のスポーツ選手や芸能人にまで大人気なんですね。
先輩:ホントだね。もう店内にサイン色紙を貼るところが無くなっちゃってるよ。まあ、身体が資本のアスリート達にとってこのお店の極上の日本風焼き肉が魅力的なのは間違いないけど、オーナーシェフの戸塚さんが丁寧につくっているバラエティー豊かな家庭的なアペタイザにも人気の理由はあると思うんだよね。
たま:そうですよね。アペタイザだと私はここのカリカリに焼いてある焼き餃子が好きですね。ニラやキャベツの他に使われているのが牛肉で、豚肉じゃないところがユニークなんですよね。
先輩:牛肉のウマミがぎっちりジュワッと入ってて美味しいんだよね。
たま:あとは最近では日本では食べることができなくなったユッケジャンもここなら安心して食べれますし、ネギやイカ、それに牛肉がたっぷり詰まったパジュンも他店とは一味違ってて日本人好みの味付けですよね。
先輩:、あの酸味の効いたソースとの相性がたまらんよね。でもそのへんは定番中の定番のアペタイザじゃない?今回絶対にたまちゃんに紹介したかったのがこの和牛入りのメンチカツなんだ。これは本当に本当に絶対に食べてみてほしい一押しのアペタイザーなんだよぉぉ!
たま:先輩、熱量が熱い、熱い!なんか気合入りまくりじゃないですか。それでは是非。。。おおおおっ!おおおおおっ!
先輩:そうなんだよ、それそれ、その期待通りのリアクション、嬉しいねえ。まさに言葉が無くなっちゃうんだよね。
たま:そうですね!このさっくりカリカリ熱々の揚げたてのコロッケの中から出てくる肉汁と牛肉の旨さといったら。。。牛肉のうま味を120%感じることができる逸品だと思います。本当に美味しい!
先輩:ちょっとお値段はするけど、その価値は十分あると思うんだよね。それからこっちの大海老の餃子もどうよ。
たま:春巻きの皮に大きくぷりぷりとしたエビと餃子の餡を包んでからりと揚げてあるんですね。おお、餃子の餡にエビがよく合ってます。甘めのソースがまたいいですね。こんなアペタイザもあったんですね。ところで先輩、エビといえば、ここの海老サラダも美味しいですよ。マヨネーズ系のさっぱりしたドレッシングがポイントなんです。はいどうぞ。
先輩:へ〜、確かに大きな海老がプリプリしたサラダだね。いやあ、いつもは肉メインで来るからサラダを食べた事がなかったけど、これも美味しいねえ。
たま:さて、それではそろそろお待ちかねの焼き肉タイムに入るんですけど、今日は何から行きますか?
先輩:シカゴカルビは普通のカルビでも十分美味しいんだけど、やっぱり気になるのはこの特選メニューの方だよね?和州牛と和牛のカルビやロースが食べれるお店なんてシカゴではここだけだろうからね。
たま:え?いいんですか?!上等のお肉なんか食べて編集長に怒られませんか?
先輩:うん、驚いたことに編集長が今回はちゃんと特選メニューから食べて来いって言ってくれたんだ。
たま:すご〜い。じゃあお言葉に甘えていっちゃいましょう!
先輩:うん、どころでたまちゃんは和州牛と和牛の違いは知ってるよね。
たま:確か、和州牛は日本の和牛の遺伝子を持つ米国産の牛のことですよね。
先輩:そう、和州牛はオレゴンなんかで育てられているんだ。昔、マーケットに出たての頃はアメリカの牛よりは美味しいけど、和牛にはまだまだ敵わないなっていうイメージだったけど、最近の和州牛は更に進歩して美味しさが向上したってよく聞くよね。お、早速特選カルビ肉の登場だ。
たま:おおおおおぉ。き、来ました。この光り輝くオーラを感じるプレートは和州カルビと和牛特上カルビですね!先輩、今までに召し上がった事は。。。?
先輩:和州カルビは以前一度だけ食べたことがあったけど、和牛特上カルビは今回が初めてなんだ。うわあ、この霜降りのカルビの綺麗なこと。網に乗せるのも手が震えちゃうね。よし、それでは、和州カルビと和牛特上カルビをひとつづつ一緒に網に乗せて食べ比べよう。焼き方はやっぱりレアだね。片側を強火でカリッと焼いて、脂がジュッと溶け出してきたら裏返して焦げ目をつけるくらいでね。
ジュジュジュ!
たま:ああ、このピンクの和牛特上の方は炭火で軽ーく炙っただけでも脂がスッと落ちていきます。もう早速ひっくり返さないと。ねえ、もうこれ食べていいですよね。えいッ!お、これは。。。コホホホッ、香ばしさと。。。舌の上で。。。あ、本当に口の中でお肉がとろけていきました。何、この口の中全部で味わう感覚は。。。お、美味しいです。。。柔らかく霜降りなのに触感も感じられるので、満足感が半端ないです。
先輩:ささ、すぐに和州牛の方も食べないと!ほら、もう出来てるよ。お、こっちは赤身の部分との味わいのバランスがいい!なんだろう、以前食べた時より更に美味しさが増してるような気がするなあ!やっぱり和州牛自体、質が上がってるのかなあ。うわあ、これは美味いわ。
たま:先輩、食べ比べてみてどうですか?私は確かに和州牛も美味しいと思いましたが、この芳醇さと舌の上でとけるバターのような味わいは完全に和牛カルビなんじゃないかと。こんな美味しいもの食べたら、もう他のが食べれなくなりますよ。脂の甘さもあり味もしっかりと濃い。まさに焼肉の王様ですね。
先輩:いやあ、僕は甲乙つけがたいなあ。こうなっちゃうと個人の趣向の世界かもしれないね。確かに最初、一口頬張った時の多幸感は完全に和牛に軍配なんだけど、その後の舌の上での味わい、呑み込んだあとの喉の周りの感覚は、和州カルビの方が僕のテイストには合うかも。こっちの方がお肉の美味しさを味わえるって感じなんだよね。
たま:そ、それって。。。年配になると脂がもたれるっていうあれでは。。。
先輩:うっ、やっぱりそうかな。と、歳なのか?いやいや、完全に趣向の違いだと思うよ、肉に何を求めるかっていう。
たま:先輩、今ちょっと誤魔化しましたね。まあいいです。次はロースです。こっちも和牛特上ロースと和州ロースの食べ比べが実現です!脂の量はロースなのでカルビよりは少なめですがそれでも和牛の特上ロースは霜降りが綺麗ですね〜。再びウットリです。またもやこのお肉もピンク色ですねえ。和州ロースも綺麗な色をしていますが、脂身は少なめの印象かな。ささ、それでは食べてみましょう!ああああ幸せですッ!
先輩:うん、このロース対決は間違いなく和牛特上ロースだと僕も思う。赤身なんだけど、こんな美しいサシ(霜降り)が入ってて。この口の中で広がるコクと甘みは絶品の一言だね。もちろん、和州ロースも十分柔らかくて上質なお肉の美味しさを楽しめるんだけど、このジューシーな旨味は和牛の独壇場って感じかな。
たま:私も同感です。
先輩:いやあ、ちょっと焼き肉の世界感が変わるね。確かに特選だけあってお値段もするんだけど、その分ゆっくりと味わって食べる。僕ももう量はそんなに食べれないし、こういうのをちょっとだけ食べるってのもありかもねえ。
たま:先輩、何言ってるんですか。まだまだ若いじゃないですか。これからガッツリ肉料理を食べに次のお店行きますよ!
< Semiramis
Lebanese Restaurant >
4639 N Kedzie Ave, Chicago, IL 60625
(773) 279-8900
たま:今度は同じアルバニーパークでもKETZIEの駅前の方ですね。先輩も冒頭で言ってた通り、この辺りはアラブ系の人も多いエリアなんですね。風にのって美味しそうなアラブ料理の香辛料の香りが漂ってきます。
先輩:そうだね、でもここでちょっとおさらいをしておきたいんだけど、中東とアラブの違いってたまちゃん判る?
たま:そう言われてみると、なんか同じように感じていましたが違うんですか?
先輩:すごくバッサリと説明しちゃうと、アラビア語を話す人達が住んでるのがアラブで、アラビア半島全域とイラク、シリア、レバノン、パレスチナ、エジプト、そしてチュニジアやモロッコはアフリカ大陸だけどアラブなんだ。その点、同じエリアでもトルコやイラン、それにイスラエルやアフガニスタンはアラビア語を話さないからアラブじゃない。
たま:なるほど、アラブというのはエリアではなく言語での区別なんですね。
先輩:そう、そしてそんな非アラブの国とアラブの国を合わせて中東って呼ぶんだ。そういう意味ではこのアルバニーパークの駅前はアラブというよりももっと範囲の広い中東系の人たちの多いエリアと言うことになりそうだね。
たま:なるほど〜。勉強になります。
先輩:で、今から行くお店はレバノン料理のお店なんだけど、レバノンはさっき紹介した通りアラブの国の一つなので、アラブ料理ってことになるかな。
たま:ということはシシカバブですね!私大好きです!あと、あのお肉を削ぎ落としたシャワルマも美味しいですよね。
先輩:そうだね。ここは気軽に入れるお店なんだけど、お店の中も装飾品などに中東の雰囲気があっていい感じなんだ。それでは、まずアペタイザにファラフェル(Falafel)からだよ。俗に言うひよこ豆のコロッケってとこかな。
たま:いただきま〜す。お、ザクザクした食感がするほどしっかりと揚げてあるんですが、意外なほど油っこさを感じませんね。おまけにスパイスの量もそれほどじゃないのか、決して辛すぎないし、これならお子さんでも楽しめますね。
先輩:レバノン料理は肉料理も多いんだけど、同時に野菜を使った料理の豊富さでも知られているんだ。特に胡麻やらレモン、それにオリーブオイルやハーブ類を使った料理が多いので、ベジタリアンの間では最近レバノン料理の人気が上がってるそうだよ。あと、たまちゃんの言う通り、中東料理の中では香辛料の使用量はそれほど多くはない。
たま:そうなんですね。このファラフェルもサイドについてくる胡麻ペーストを使ったタヒニソースをつけるとまた美味しさが膨らみます。あ、次になんか来ましたね。なんですかこれ?フレンチフライみたいな。
先輩:うん、まさしくそれはフレンチフライ(French
Fries with Sumac Spice and Garlic Mousse)なんだけど、違うのは揚げたてサクサクほくほくのフライドポテトにスーマック(sumac)というレバノン料理には欠かせない赤いスパイスが使われているとこかな。このスーマックはクセが無いスパイスなので、ピンクレモネードの原料に使っている人もいるくらいだよ。
たま:おお、この一緒についてくるガーリックムース、めちゃくちゃポテトとよく合いますね!美味しい〜!これも食べる手が止まんないです。
先輩:そうなんだ、このフレンチフライがこの店の隠れたシグネチャー料理としてSNSなんかでもよく紹介されているんだよ。確かにこのガーリックムース、うまいよねえ。お、それじゃあ次はたまちゃんお待ちかねのシシカバブとシャワルマが一緒に出てきたよ。
たま:待ってました!これこれ!まずはチキンとラム肉、それからビーフのシシカバブから頂きま〜す!ホホホ!この香ばしい焼き加減が堪りませんね!チキンは少し酸味があって柔らかく焼き上がっています。で、こっちはラム肉ですね。これはミンチにしてスパイスとよく混ぜ合わせたものを同じ様に香ばしく焼いてあります。おかげで臭みもなく親しみやすい味わいに仕上がってるんだ。そして私のお気に入りの牛肉もじっくりとタレにつけてから焼いてあるのか、味がしっかりとしみこんでるなあ。この適度な歯ごたえがいいですね。
先輩:おいおい、ちょっと残しておいてよ。ちなみに、若いたまちゃんは知らないだろうけど、昔は日本ではシシカバブっていうとインド料理のシークカバーブのことを指してたんだ。ヒンドゥー教では牛は食べないから牛肉のシシカバブなんてあり得なかったみたいだよ。さて、じゃあ、こっちのシャワルマ(Lamb
and Beef Shawarma with Baba Channouj)も焼きナスのディップと一緒に食べてみて。
たま:いいですねえ、おおこのディップはババ・ガヌーシュですね。レモン汁が効いているので酸味がまた食欲をそそりますね。ラム肉と牛肉を削ぎ落としたシャワルマを少し多めにピタパンに一緒に乗せた時の融合感が最高です!美味しい〜!
先輩:中東料理はお肉に添えるディップのバラエティーも魅力の一つだけど、やっぱりババ・ガヌーシュは最高だね。さあ、じゃあ食後はアラブコーヒーでしめよっか。
たま:アラブコーヒーって?ああ、コーヒーの粉をドリップしないで直接煮立てるあのトルココーヒーみたいなやつですよね?
先輩:そうそう、あのコーヒーの粉を飲まないように上澄みだけ飲むアレね。カルダモンを入れて飲むことが多いよね。ただ、アラブ系のお店では間違ってもトルココーヒーなんて呼ばないようにね。その辺、結構センシティブだから(笑)。ギリシャコーヒーとほとんど一緒なんだけど、ギリシャでもトルココーヒーなんてオーダーしたらつまみ出されるかもよ。
たま:そうなんですね〜。う〜ん、それにしても紅茶のアールグレイに入っているカルダモンの香りがこんなにコーヒーに合うなんて誰が発見したんでしょうね。あと、このレバニーズクッキー(Lebanese
cookie)も何気に美味しいですね。シロップとクルミがたっぷり入ったバタークッキーなのかな?生地はホロホロしてるんですが、中身が意外とチューイーで。甘さが控えめで美味しいです。
<
Brasa Roja >
3120 W Montrose Ave, Chicago, IL 60618
(773) 866-2252
たま:さて三軒目ですが、先輩ここは何のお店ですか?
先輩:ここはね、ブラッサロハっていうコロンビア料理のお店だよ。ブラッサロハっていうのは真っ赤な炭火っていう意味で、その名の通りロースターを使って色んなお肉を焼いた料理が人気のお店でね、ここのローストチキンがもう最高に美味しいんだ。
たま:うわ、本当だ。入り口でテイクアウトできるみたいなんですけど、ローストチキンがどんどん売れて行きます。外側からはこじんまりしたお店に見えたんですが奥は広いんですね。それにこの内装!まさにコロンビアって感じでウキウキしちゃいますね。
先輩:それじゃあ早速そのローストチキン(Pollo
Entero Se Sirve Con Papa Arepa Y Platano)を召し上がれ。
たま:それでは頂きま〜す。う〜ん、スパイスで味がしっかりとついたチキンは焦げ味もいいし、かぶりつくとお肉の味がジュワッとしてとってもジューシーですね。なるほど、人気があるのもよく分かります。
先輩:だよね。食べきれずにお持ち帰りしたチキンはスープに入れたり、サラダにのせても美味しいよ。さあ、次は熱々の鉄板にのったステーキ(Churrasco
New York Strip Steak)。こちらにはポテト、キャッサバそれとプランテーンがついてくるんだ。
たま:うわあ、これ美味しいじゃないですか!香ばしく焼いてあるステーキは決して高級なお肉というわけではないんですが柔らかさも、歯ごたえも、味つけもバランスが最高です!
先輩:だよね。僕も最近このステーキの味の虜になってるんだ。お手頃価格でこのボリューム!ひと月に一回くらい、「食べてぇぇ!」ってなっちゃうんだよね。
<Brazilian
Bowl>
3200 W Lawrence Ave, Chicago, IL 60625
(773) 961-7399
先輩:さあ、お次はアルバニーパークならではとも言えるちょっと珍しいブラジル料理のお店。ブラジルっていうとあの串刺し肉を持ってきてくれるシュラスコが有名だけど、このお店は「ブラジリアン・ボウル」というユニークな料理を出しているお店だよ。要はブラジル版の丼ものって感じだね。ローレンスとケッジーロードの角の賑やかなところにあるカジュアルなお店なんだ。
たま:ホント、なんか楽しくなってきちゃうお店ですね。入り口の所には少しだけですが、ブラジルからの食料品も取り扱ってるみたいです。
先輩:本当だ。さて、それではさっそくお店のメインであるフレッシュ・ボウル(Fresh
Bowls)をオーダーしよう。フレッシュ・ボウルは自分で好きな具材を選んで作るものらしいので、今回は色んなものの中からステーキ肉、ピント豆、それにスパイシー・マンゴー・サルサをチョイスしたよ。
たま:ワカモーレも追加してもらったんですね。へ〜、ズッキーニやケールなんかの野菜がどっさり入っています。これなら栄養バランスがバッチリそうですが、お味はどうかなあ。
先輩:いや、これがまた美味しいのよ。このステーキ肉はブラジル風のビーフストロガノフみたいな感じでね。ピント豆やサルサに野菜とのミックスなんて不思議な組み合わせのように思えるけど、全部をぐちゃぐちゃにして混ぜて食べると意外なおいしさにびっくりすると思うよ。
たま:あ、本当だ、美味しい。野菜のシャキシャキとお肉の旨味がミックスしていけますね。なんかブラジル版ビビンバみたいな感じでしょうか。
先輩:なるほど、確かにそんな感じかもね。で、こっちはフェイソアダ(Feisoada)っていって豆とソーセージにベーコン、それにポークロインをじっくりと煮込んだブラジル料理の定番なんだけど、このお店ではフェイソアダを頼むとご飯の上にポークの煮込みにブラックビーン、ケール、ブラジル風ピコデギャロ(サルサ)をのせて、その上にファロファというキャッサバ粉のふりかけをかけてくれるんだ。
たま:これも、好きなように混ぜて食べるんですね。お、これもいいお味です。このキャッサバ粉のふりかけ、カリカリとした食感が面白いですね。
先輩:気に入ってもらえたようで嬉しいよ。
< Noon
O Kabab >
4701 N Kedzie Ave, Chicago, IL 60625
(773) 279-8899
先輩:さ〜て、今回最後にご紹介するのがこのヌーン・オ・カバブというペルシャ料理のお店なんだけど。。。
たま:今回の特集で私も色々学びました。ペルシャ料理ってことは、ここはイランのお料理ってことですよね。つまり中東料理だけどアラブ料理ではない。
先輩:そのとおり!でもたまちゃんの好きなケバブはペルシャ料理でもメイン料理のひとつなんだよ。似てるところも多いけど、違うのは野菜やフルーツの豊かなイランではそれらの素材を使った料理やハーブを使ったものが多いってとこかな。さくらんぼなんかを料理に使ったりするんだよ。
たま:あと、確かサフランライスをよく食べるんですよねイランの方って。
先輩:お、よく知ってるね。長粒のパラパラしたお米をサフランと一緒にふんわりと軽く炊いたのをチェロウっていうんだけど、それに具が入ったのがポロだね。それではまずはたまちゃんに気に入ってもらえること間違い無しのエビと羊肉のケバブを頼んでおいたよ。
たま:今回の特集ではお肉がメインのお店が多かったので、このエビ料理は新鮮ですね。この黄色いのはきっとターメリックを使ってるんですね。じっくりとマリネされたエビはプリップリで香ばしく焼かれていて、見ため通りとっても美味しいです。そして、こちらの羊肉のケバブもとってもジューシーで柔らかいです。う〜ん、やっぱりサフランライスとよく合うんですよね、ケバブって。えっとお次は。。。
先輩:これはリブアイとチキンの胸肉のケバブだね。このお店ではお肉につけるソースがエキストラほっとソースとヨーグルト味のタヒニソースの2種類が用意されているんだけど好みでつけてみてね。
たま:へ〜、先輩の言う通りこのエキストラ・ホットソースはサラサラしてるんですが、とってもフルーティーな味わいです。ピリピリとした辛さはお肉の味わいを深めますね。それにしてもこのチキン、じっくりマリネされているので香ばしくやわらかいですよ。それにこっちのリブアイも負けず劣らずジューシーで香ばしい!ああ、どんどん食べちゃいます。あれでももう一品くるんですか?
先輩:うん、最後のはこのお店のケバブで僕が一番好きなサーロインのひき肉を使ったケバブとフィレミニヨンのケバブなんだけど、どう?
たま:こっちはタヒニソースと良くありますね。フィレミニヨンの焼き加減もばっちりです。ところで先輩このお茶なんですか?めちゃくちゃ香りがいいんですけど。
先輩:これはペルシアン紅茶なんだけど、いい香りだよね。料理にもよく合うから絶対頼むのをおすすめするね。あと食後はこのBastaniというペルシアンアイスクリームがマスト。
たま:へ〜、ポメグラネート(ざくろ)味のアイスクリームなんて珍しいですね。あ、本当だ。甘さも控えめだし食後にとってもいい感じです。幸せ〜。
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