スカンジナビアの中でも最大の都市コペンハーゲンを擁し、また観光地としても四季を通して足を運ぶ人の数が絶えないデンマーク。たくさんの観光名所が街の中心部にまとまっているので、ナビゲーションしやすいというのも、ツリーリストには嬉しいですね。日本とも、アメリカとも、さらには、他のヨーロッパの国々とも、なんとなぁく違った、独特の雰囲気を持っている北欧、その中でも、歴史も文化もディープでありながら、観光客にもフレンドリーである、デンマークの首都、コペンハーゲンを訪ねてみることにしました。
▼基本情報
スカンジナビアの国の最大の都市であり、また観光地としても四季を通して足を運ぶ人の数が絶えないデンマーク。たくさんの観光名所が街の中心部にまとまっているので、ナビゲーションしやすいというのも、ツーリストには嬉しいですね。日本とも、アメリカとも、さらには、他のヨーロッパの国々とも、なんとなぁく違った、独特の雰囲気を持っている北欧、その中でも、歴史も文化もディープでありながら、観光客にもフレンドリーである、デンマークの首都、コペンハーゲンを訪ねてみることにしました。
「世界幸福度報告」という国連が毎年独自に調査しているランキングで、2016年度は
1位を誇っていた国だけあり(ランキングの値はGDPや、平均寿命、社会的支援や自由度、など様々な要因が調査されているのだそう。2017年度の1位は15ポイントの差でノルウエーにその座を譲りましたが、毎年上位に入っているデンマーク。ちなみにアメリカは14位、日本は51位)、その政治&文化の中心・基本となっているコペンハーゲンの街は、なんとも落ち着いていながら、安全で、美しい。さらに、みなさん“法律をきちんと守る”方たちのようです。横断歩道で信号を待つ、運転中のルールを守る、買い物中もきちんとしたトランザクションで対応する、、、などなど、とても気持ちの良い街。
海外からの空の窓口は、コペンハーゲン近郊の町アマー島に所在する、通称「カストラップ(町の名前から)」あるいは「コペンハーゲン」空港。ヨーロッパのハブ・エアポートの一つの大きさを誇り、北欧諸国の中では年間利用者数は1位。こちらの空港から地下鉄および、国鉄のラインが出ているので、コペンハーゲンの中心街に行く足としてとても便利。もちろんタクシー乗り場もしっかりと完備。チェックイン・カウンターはほぼ「コンピューター制御」なため、キオスクを使って自分でタグをプリントするパターン。空港サービスの“質問してね!”とシャツの背中に書いてある、北欧のおにーさん&おねーさんがたくさんいるので、わからない事はどんどん質問しましょう(もちろん、英語が通じます)。
通貨はDKKと表記されるデンマーク・クローネ。コインは昔ながらのギンギラで綺麗です、が重いものや穴の空いたものもあり。両替は街に出ればホテルや銀行でできますが、可能なら空港内(バッゲージクレイムにあります)で変換しておくと便利でしょう。もちろん、主要なクレジットカードはどれも利用可能。アメリカでは当たり前の「チップ」ですが、基本的にレシートに含まれている場合が多いようです。が、もちろん、それ以上にチップを置く人もたくさん、サービスに見合ってご判断くださいね。観光地のお土産屋さんなどをのぞき、商店はなかなか“健全”な営業時間のようです。朝は10時から夜は7時くらいまで、土曜日はもっと早く閉まる店も多く、また、日曜日は完全休業もところも多々。そんな中、観光客のつよーい味方が「Netto
Market」、チェーン営業のスーパーマーケットまたはコンビニ的存在で、24時間オープンしている店舗もあり。お水やスナック、簡単なお惣菜など、必要なものはなんでも揃う、庶民的なスーパーです。
▼デンマークについて知ろう!
人口約570万人のデンマーク王国、首都のコペンハーゲンにはその約10%にあたる58万人が住んでいると言われています。正式国名は、The
Kingfom of Denmark、民主主義にもとずく立憲君主国で現在はマーグレーテ二世女王が国を象徴、国旗は赤のバック(祖国愛を意味)に白い十字架(キリスト教への信仰)、これは世界で一番古い国旗とも言われており、ダネブローと呼ばれています。国章もあり、こちらには冠をかぶった3匹のライオンと、赤いハートマークが描かれています。そう、この「赤いハート」は、デンマーク内でよく見かけるデザイン。様々な場所にアクセントとして描かれていますし、クリスマスツリーなどにも木彫りの赤いハートが飾られたり。とってもかわいいですね。
統計によると、高緯度に所在する国としては、他の北欧諸国よりも平均温度は高め、それでも夏場の一番あたたかい日(7月)で最高気温は16度ほど、そして長く暗く寒い冬の期間はそれなりに厳重な防寒が必要になるでしょう。夏至の頃にはおひさまは11時くらいまで光を照らしてくれますが、逆に冬場は午後3時にはくらーくなっていきます。うつ病患者が増える時期だそうです。
この王国の歴史を語る上で、まず「バイキングの活躍」があげられるでしょう。ノルマン人(ノルマンとは“北の人”という意味しVikは北欧の言葉で“入り江”や“湾”を意味)。彼ら彼女らのがスカンジナビアの様々な場所に居住していくことにより、国家の基本が作られていきました。それが9世紀に入ってから。バイキングの時代には君主制もできあがり、
デンマーク王国はかなりの力を持っていたようで、現在のスウェーデン南部やエストニア、北ドイツの沿岸なども領有していたそうです。
その後、14から16世紀にかけて、北欧三国がデンマークの統治下になりましたが、スウェーデンやナポレオンとの戦いに倒れると、「北欧の小国」となりました。1次・2次世界大戦では中立を保とうとはしましたが、ナチスドイツの占領があり、対戦が終わる頃には事実上、連合国側と認識されました。現在は、NATO(北大西洋条約機構)や
EU(欧州連合)に加盟していますが、国民投票によりユーロには参加せず、デーニッシュ・クローネを利用。風力発電が盛んであり、高齢者福祉や児童福祉が充実しており、社会的にも環境的にも、次世代を考えたモデル国として認められています。
ロイヤル・コペンハーゲンやレゴの名で知られているデンマークのアート&カルチャーですが、学問の分野でも、独特な成人教育機構の発祥の地として知られています。「フォルケホイスコーレ」という言いにくいタイトルですが、デンマーク人のグルントヴィ氏が発案し、クリステン・コル氏が創始した学校、科目の多様性を特徴とし、学生が自主的に勉強する環境をつくりあげ(テストをしない)、また、国家や社会に支配されない、独立性の中の教育機関として有名です。他にも、「学内平等」という事で、学生と指導者がお互いに学び合い、地域とも強く結びつき、さらには、資格よりも経歴を重視する指導者選び、という概念を持ちます。日本にもこのフォルケホイスコーレ思想を受け入れた学校がいくつかあり、「デーニッシュ・教育スタイル」として注目をあびつつあるようです。
▼簡単なデーニッシュを覚えておこう
英語の通じる国といえども、やはり片言でも現地の言葉を言えるようにしておくと、地元の人ともっと心が通じあえるような気がしませんか?というわけで、いくつか簡単なデーニッシュ・会話集をまとめてみました。よろしければ、滞在中使ってみてくださいね。
●ありがとう <Tak
タック>
●いいえ、結構です <Nej Tak ナイタック>
●すみません <Undskyld オンスク>
●トイレはどこですか? <Hvor er Toiletet henne? ヴォーエァ トイレッテ ヘネ?>
●お元気ですか? <Hvordan gar det? ヴォダン ガテ?>
●元気です <Jeg hard et godt ヤハ デゴッ>
▼ここは外せない、コペンハーゲンの観光地
それでは、コペンハーゲンの街を代表する観光名所をいくつかご紹介していきましょう。
ホテルを中心街に予約しておけば、これらのツーリストスポットはほぼ全てが徒歩圏内。
歩きやすい靴と元気な身体(必要に応じて雨具)さえあれば、きっと良いエクササイズにでもなります。
さらに、この「コペンハーゲンカード」をフルに活用すると、非常にお得です。これは旅行者向けのフリーパスカード。79の美術館やアトラクション(チボリ公園や運河ツアー含む)の入場券、コペンハーゲン近郊の交通費(カストラップ空港から利用可能、地下鉄・電車・バスが乗り放題)、その他レストランの割引などがふくまれているし、大人のカード1枚に、10歳までのお子様2人までが含まれるという“家族に優しい”カードです。1日券(24時間)からの販売ですが、これで389DKK
(約60ドル)、なかなか物価の高いコペンハーゲンですので、1日をまるまる観光に使う予定であれば、これはなかなかお買い得。現地での購入可能場所は、空港やコペンハーゲン中央駅横のビジターセンター、そしてチボリ公園など。オンラインによる、事前購入も可能です。
●チボリ公園
コペンハーゲン中央駅から徒歩3分という便利な場所にある、街の中の遊園地。1843年にできた、世界最古のテーマパーク、ディズニーランドができる前は、85000uという敷地は世界最大でもありました。大人も子供も楽しめる、観覧車にローラーコースター、回転木馬、など遊園地としての大御所アトラクションが集まっていると同時に、手入れのよく届いた庭園や、野外音楽堂、そして、たくさんのレストラン・カフェが入っています。中でも1874年に創業された
“グロフテン”は地元の人達もイチオシの老舗レストラン、伝統的デンマーク料理の各種が美味しいのなんのって。夜のライトアップも美しく、北欧のクリスマスらしいイルミネーションも、11月中旬から楽しめます。なんちゃってタージ・マハルがあったり、日本人にはちょっと悩める怪しい中華街(アジア街?)があったり、怪しいピンクの巨大タコがいたり、、、その辺はご愛嬌。入場料にはアトラクション・フィーは含まれていませんので、別購入となります。筆者の一番推しの乗り物は、童話作家として有名なハンス・クリスチャン・アンデルセンの世界を垣間見る、Flying
Trunk。素朴なテーマパーク、チボリ公園はコペンハーゲンの顔、と言っても過言ではないでしょう。
●ストロイエ通り
“ストロイエ”とはデンマーク語で「歩く」という意味で、その名の通り、歩行者天国の商店街。4つの通りと3つの広場から成り立っており、道の至る所で大道芸人のパフォーマンスがあったり、セール中のお店が並んでいたり、そうそう、大切なお土産屋さんも連なっています。特に日本の方に人気なのが、陶磁器で世界中に名を知られている”Royal
Copenhagen“の本店でしょう。1775年創業の王室御用達の陶磁器だけあり、その気品高いデザインはやはり一つは所持したいもの。こちらでのお買い物はフルプライスで売っている本家本元の品はもちろん、何かしらの理由でディスカウントされているアウトレット的な物もあり(上階に行きましょう)、お財布とご相談の上どうぞ。店内にはカフェもあり、もちろんロイヤル・コペンハーゲンの素敵なカップやお皿で美味しく上品なティータイムが楽しめます。他にも、キッチン用品やいかにも北欧のノーレッジたっぷりなデザインのクッカリーを売っているImercoというお店もオススメです。
そんな高級なものには興味なしぃ、という方にオススメしたいのが、Flying
Tiger というお店。日本にも最近店舗が出ているそうですが、この本店はデンマークから。Fun
Life Style 雑貨を紹介しているお店という事で有名、お値段も1ドルストアに毛が生えたくらいなのも嬉しいです。ヨーロッパを中心に、世界30国に進出しているフライングタイガー、入り口から出口まで一方通行に設定されているのも面白いのですが、「あ、あれやっぱり買いたい!」と思った時には、逆流しないといけませんよ。筆者はここで「Air
Guitar」を購入、さらには、‘配り土産’系のお菓子選びの場としてもナイスです(筆者は、デンマーク王妃がキッチュに描かれているクッキーを購入)。さらに、ストロイエ通りを歩いているとよく見かけるのが「セブンイレブン」です。侮れません、デンマークのセブン、店内のスナック類は新鮮で身体に良さそうなオープンサンドやお野菜中心のお惣菜、高級スラーピーに、質感高いおしゃれな焼き菓子、、、アメリカのセブンとはまったく違った雰囲気であり、それでいてなんでも揃う「開いててよかった!」な場所。
●中央駅と市庁舎
ヨーロッパの昔からの建築物はロマンを感じることがありますが、コペンハーゲンの中央駅と市庁舎も、非常に中からも外からも絵になる建物だといえます。まず、100年以上の歴史を誇る中央駅、Kobenhavns
Hovedbanegardという名前のついている、デンマーク最大の中央駅ですが、自転車王国だけにたくさんの駐輪所があり、その中にしっかりとたつ赤レンガの重厚な見た目とは逆に、室内は、オーガニック食品のスーパーや、数々のファストフード店、やっぱりあったセブンイレブン、旅行者には嬉しい、ドラッグストアのMatas、そして優しい“なんでも聞いてね”なボランティアスタッフが笑顔で迎えてくれます。デンマーク各地を結ぶ路線だけでなく、お隣スウェーデンをはじめ、ヨーロッパ各地へと向かう国際線もあるため(7つのプラットホームと13の線路)、駅構内はなかなかの人混み。目の前にはチボリ公園の入り口もあり、まるでおとぎの国の駅のようです。おトイレは有料ですので、コインかクレジットカードを準備して。
中央駅からほんの数分にある、もう一つの重厚な赤レンガ建築物、美しいコペンハーゲン市庁舎は、無料でだれでも入れる場所です。街で一番背の高い時計台のある塔は105メートル、ガイドツアー(英語・有料)に参加すれば、この塔の上まで足を運ぶ事ができますが、全て階段ですのでがんばって!しかしながら、一望できるコペンハーゲンの眺めは、そんな疲れも飛ばしてくれることでしょう。市庁舎内にある天文時計“イエンス・オルセン天文時計”は、その精巧さで有名、300年動いても誤差は0.4秒だとか。つい、自分の腕時計と時間をあわせてしまう筆者でした。繁華街のストロイエ通りの玄関にもなっていますので、市庁舎前の広場ではたくさんの大道芸人さんにも出会えます。
●ニューハウンのカナル街
いかにもコペンハーゲン!といったフォトジェニックな場所が、ニューハウン。“新しい港”という意味の名前がついていますが、ここの街並みは18世紀そのもの。黄色や赤やオレンジのカラフルな建物が並ぶ運河沿い、この場所であの有名な童話作家、アンデルセンも晩年を過ごしたそうです。ニューハウン駅まで電車で向かい、運河に向かって歩いていけば(観光客がみなそちらを向かいます)、水上バスものんびりと進む、タイムトリップ。運河沿いには、数々のオープンテラス・レストランやカフェがならび、そう、本物の「デーニッシュ」を体験できるベーカリーもあります。大人なあなたは、ぜひカールスバーグ製のビールを一杯いかがでしょう?世界第4位の醸造量を誇る、デンマーク発信のビールです。ロゴには王室の冠があしらわれ、王室御用達であるという証拠になっています。150年以上の歴史を誇る味を、ニューハウンの街並みを眺めながら楽しんでみてください。水上バスによるカナルツアーは、コペンハーゲン・カードの利用が可能、約1時間ほどのツアーでは、あの、「人魚姫の像」の近くまで行くことができます。とあるランキングでは“世界3大がっかり観光地”に掲げられていますが(後の2つは、シンガポールのマーライオンとベルギーの小便小僧だそうです)、話のたね!という意味ではぜひ向かっていただきたいスポット。意外なことに、この人魚姫、ヒレの部分がとっても小さい、ちゃんと足首まで人間のままなんです!なので、若干、艶めかしい大人の雰囲気のあるお姿でした。ね?見てみたくなったでしょう?
●救世主教会とアマリエンボー宮殿
水上バスからも、ひときわ目を引く建物が、救世主教会。Vor Frelsers
Kirkeあるいは、Church of Our
Saviorという名で親しまれている教会は、金色の縁取りのされたらせん状デザインの塔が非常にユニークです。クリスチャンスハウン駅から歩いて5分の場所にあるこの教会は、1696年創建。外からのらせん同様に、塔の中もらせん状の木造階段になっていて、実際に登って塔の上まで行くことも可能。ただし、柵が低めですし、かなり外に出ますので、高所恐怖症の方や、小さなお子様はお気をつけくださいね。こちらのパイプオルガンも非常に美しく、圧巻です。巧みな彫刻が施された重厚なオルガン、よーくみると、象さんがよっこいしょ、と持ち上げています。他にも美しい空を舞う天使のオブジェなども是非ご覧になってください。タワーへの入場料金45DKK(2017年度夏料金)は、コペンハーゲン・カードが利用可能。
中心街からのアクセスが可能な観光名所、人魚姫の像から近いアマリエンボー宮殿にも足を運んでみましょう。現王室が冬の間に利用する宮殿で、4つの建物からなりたっています。王制300年を記念して1750年に作られたロココ調の建物は、八角形の広場を中心にしたとても美しいものです。毎日正午には衛兵達による交代式も見られ、いかにもヨーロッパ!な雰囲気ですが、衛兵の塔に描かれたハートのマークがいかにもデンマーク、でかわいいですよ。宮殿内には、王族が使用していた家具や貴重品、写真やドレスなども展示されていますので、ロイヤルファミリーの生活を垣間見ることができます。こちらも、コペンハーゲン・カードを活用しましょう。
▼エクスカージョン
●フレデリクスボーグ城とクロンボー城
コペンハーゲンの中心街から離れてみると、またさらにデンマークの良さが伝わってくる場所があります。エクスカージョンで行ってみたい場所をいくつかご紹介しましょう。どちらも、電車で自力で行くか、地元観光会社のツアー
(筆者はhttp://hamlettours.comを利用、オススメです!)でラクラク参加する方法もあります。まずひとつ目はフレデリクスボーグ城(Frederiksborg
Slot)、デンマークを代表するルネサンス式のお城になりますが、現在は、美術館・博物館的に愛されている場所。湖上に浮いているように静かに気品高く立っているお城、そしてふしぎの国のアリスを思わせる丁寧に手入れされている庭がとっても魅力的。特に足を運びたいのは、礼拝堂、そしてバンケットホール。天井画や柱の装飾など、言葉にできないくらい美しいのです。国立の美術館指定を受けているだけあり、デンマーク国の歴史を垣間見る事のできる多大な量の展示物が並んでいますので、1日いてもあきないかも。コペンハーゲン・カードがあれば、入場無料です。城下町ではかわいいカフェやレストランも並んでいます。デンマーク風ホットドックなどいかがでしょう?
もう一つ、忘れてならないお城は、クロンボー城(Kronborg
Slot)。16世紀に作られた、スウェーデンを目の前にした海峡の岸にひっそりと、しかしながら威厳高く立っているお城。実は、シェークスピアの「ハムレット」の舞台になった場所として知られており、また、ユネスコの世界遺産の認定も受けている場所です。歴史的に敵国となっていたスウェーデンが海の先、というわけで大砲なども残っており、要塞的な雰囲気もありますが、お城の入り口では、ハムレットに登場するキャラクター達(人間です、ディズニーランドではありません)がイギリス英語でお迎えしてくれます。実際、大広間ではハムレットの一部が何度か上演されますので、時間に合わせて楽しんでみてください。時間がある場合は、ぜひ地下の展示室へ。クロンボー名物ホルガー・ダンスケ(Holger
Danske)像が眠っています。彼、神話の中の英雄らしく、デンマークが危機に陥った際には、眠りから目覚め、国民を助けてくれるのだとか。To
be or not to be, that is the question… なかなか神秘的なクロンボー城も、もちろんコペンハーゲン・カードが利用できます。
●ロスキルド・バイキング博物館とレゴランド
北欧といえば、バイキング!乱暴な海賊イメージをお持ちの方もいらっしゃるでしょうか、スカンジナビアのコミュニティそのものを築き上げたのは、このバイキング文化だと言っても過言ではないと思います。旧市街が広がるロスキレ(Roskilde)という場所にはバイキング船博物館があり、こちらではそんな当時の生活様式を一気に学べます。話によれば、西暦1000年頃、村を外敵から守るために、この地域のフィヨルド部分に5艘の船をわざと沈めたんだそう。その船が10世紀後になってひきあげられ、この博物館に展示されているわけです。実際にこの博物館では、昔ながらのバイキング船を造船する工場もあり、子供から大人まで、造船行程を体験することができます。室内には1000年もの間沈んでいた船や装飾品が展示され、その船はまるで恐竜の骨のようにもみえます。船にのって短時間のクルーズも可能、カフェや様々なバイキング様式のお土産物が揃うお店もあり、家族みんなで楽しめる博物館です。
ファミリーで楽しもう!という事でしたら、やはりデンマークで外せないのがレゴランド。今や世界中の子どもたちに愛されている知育玩具の王様、レゴ・ブロッグ。このレゴは正真正銘、デンマークのビルンという街から生まれたのでした。そして世界初の「レゴランド」もこのビルン工場近く所在します。もともとは、宣伝用にレゴを使った展示物を見せるための“公園”だったそうですが、現在では45エーカーという大きさの遊園地。ドラゴンをテーマにしたローラーコースターや、地元バイキングが活躍する乗り物など、30以上のアトラクションがあり、もちろん、レゴ・ブロックをたっぷりと使った世界名所めぐり「ミニランド」もあります。レゴ大好き!なお子様のいらっしゃるご家族には、ホテル・レゴランドに宿泊して、ゆっくりとパークを楽しむことをオススメします。
|