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シカゴのエンターテイメント雑誌としてお馴染みのぷれ〜り〜誌を発行しいるMGAのご好意で住むトコ.COMにぷれ〜り〜誌のバックナンバーを掲載させて頂いております。
2017年12月
シカゴで楽しむディープなチーズ特集

アメリカ一のチーズの産地であるウイスコンシン州が隣にあるからこそ味わうことのできるとってもディープなチーズの世界へ取材班の先輩とたまちゃんの凸凹コンビが読者の皆さんをご案内します。

●たま:先輩、おはようございます。突然なんですけど、今週末はお暇ですか?
■先輩:今週末は取材はないから時間はあるけど、どうした?
●たま:実は友人のユリカから相談を受けたんですが、今度彼女の婚約者のホームパーティーで『チーズ係』に任命されたらしいんですよ。彼女はウイスコンシンの大学に行ってたから詳しいだろうって。。。ところがあの子、チーズはスライスチーズぐらいしか食べたこと無いらしくて、色々教えて欲しいって言うんですよね。どうも婚約者の家族の前で失敗したくないみたいで。
■先輩:チーズかあ。こりゃまたなかなかディープなものを任されちゃったね。
●たま:ですよね。私もある程度は知ってますけどそんなに詳しいわけではないので、先輩に教えを請おうと。。。
■先輩:でも面白そうだね。折角だから来月の特集のトピックもチーズにしちゃおっか。で、そのユリカちゃんはどこに住んでるの?
●たま:彼女、ケノーシャーに住んでいるので、今週末は残念ながらジョインできないんですが、私が改めて後日説明しに行きます。
■先輩:じゃあ、こうしよう。ケノーシャーにもマリアーノスはあるから、マリアーノスで取り扱っているチーズから紹介することにしよう。そうすれば彼女だけじゃくて、これを読んでいる読者の皆さんも簡単に購入できるだろうからね。じゃあ土曜日にね。

チーズの種類

フレッシュタイプFresh Cheeses
マスカルポーネ、リコッタ、シェーブル、フェタ、クリームチーズ、カッテージチーズ他

●柔らかく熟成したさせたタイプSoft-Ripened Cheeses
ブリー、カマンベール、トリプルクリーム他

●セミ・ソフトタイプSemi-soft Cheeses
ブルーチーズ、コルビー、フォンティーナ、ハヴァティー、モンテレージャック他

●硬質タイプFirm/Hard Cheeses
ゴーダ、チェダー、ドライジャック、スイス、グリュイエール、パルメジャン他

●青カビタイプBlue Cheeses
ロックフォール、ゴルゴンゾーラ、ダナブルー他

●パスタ・フィラータタイプPasta Filata Cheese
モッツァレッラ、プロボローネ、スカモルツァ他

●ナチュラル・リンドタイプNatural Rind Cheeses
トム・ド・サヴォワ、ミモレット、スティルトン、ランカシャイア他

●ウォッシュタイプWashed Rind Cheeses
リヴァロ、エポワス、タレッジョ、ルブロション他

(土曜日)
■先輩:さて、チーズと一口にいっても色んな種類があるし、生産地も世界中に散らばっている。それを大きく分けるとスライスチーズなど複数のチーズを加熱溶融している『プロセスチーズ』と、加熱処理していない『ナチュラルチーズ』に分けられるんだけど、今回は『ナチュラルチーズ』に絞って色々紹介していくね。チーズについては世界中の国々で独自のカテゴリ分けがされているんだけど、アメリカではナチュラルチーズを右の図のような八種類に分けるのが一般的なんだ(出典:米国チーズソサイエティー)。

●たま:日本の分け方と少し違いますね。日本だとカマンベールやブリを「白カビタイプ」として分けてますよね。あと、山羊乳のチーズ(Goat Cheese)を別カテゴリにしてたはずです。
■先輩:シェーブルっていうカテゴリだね。勿論アメリカでもゴートチーズとしてセクション分けして販売しているお店もあるよ。他にも店頭では産地によって分けている場合もあるよね。ちなみに、世界で一番チーズを生産しているのはアメリカで、二位のドイツの2倍以上も生産しているんだけど、殆どが国内消費で、輸出となると一位のドイツの6分の1ほどで9位なんだ。
●たま:へ〜、アメリカ人はよくチーズを食べるってことなんですね?なんだか意外かも。
■先輩:アメリカ人のチーズ消費にはピザが含まれているし、チーズを使ったスナックの消費も含まれるからね。2011年の統計では世界一チーズを食べるのはフランス人で一人あたり年間26キロ、これはアメリカ人の倍近い数字なんだ。さあ、マリアーノスに到着したね。
●たま:ところで、シカゴ近郊でチーズのセレクションの豊富なスーパーマーケットというとマリアーノス以外にもホールフーズなどが挙げられますが。
■先輩:そうだね。最近はローカルのグロッサリーでもしっかりとしたナチュラルチーズの売り場を持っているところも少なくないんだけど、折角紹介するならシカゴ中にたくさん出店していて、同じものが手に入りやすいマリアーノスがいいかなと思ってね。それに、マリアーノスは親会社がウイスコンシンの会社な事もあって昔からチーズのセレクションには定評があるんだ。ただ、マリアーノスにはお店ごとにチーズ専門のスタッフが複数いて、それぞれの市場を分析して品揃えを若干変えているので注意は必要だね。さて、今回はアーリントンハイツのマリアーノスに来たんだけど、ここのチーズスタッフの知識は凄いんだ。
●たま:うわ、本当にチーズの品揃えが充実していますね。ただ、これだけいっぱいあると、ホント迷っちゃうんですよ。切り売りしているとはいえ、そこそこの大きさですし、お値段の事もあるからいつもなかなか冒険できなくって。私もいつも定番ものしか買えてないです。
■先輩::僕も勿論全部食べたことがあるわけじゃないけど、ここの担当者の人とは昔から仲が良いから、いいものが入るといつも教えてもらってるんだ。で、今日はお店で買ったものを特別に裏で食べさせてもらえるようにしてあるので早速始めるね。じゃあまず紹介したいのはこのSartoriというブランドのチーズ。
●たま:あ、これは私も好きなブランドです。
■先輩:サルトリはウイスコンシンのメーカーでね。これまでアメリカのナチュラルチーズは本家のヨーロッパ産には敵わないと言われていたんだけど、近年になってサルトリブランドのチーズが国際的な賞を総なめにしてウイスコンシンチーズがとうとうヨーロッパのライバルになったとまで言わしめたブランドなんだ。
●たま:ここのチーズは中にフルーツやバジルなどのエッセンスをとじ込めたフレーバータイプが人気ですよね。
■先輩:そうだね。なかでも有名なのがこのサルトリのメルローベルヴィタノ(Sartori Merlot Bellavitano)。タイプとしてはチェダー・パルメザンになるんだけど、チーズにする前のミルクをメルローワインに浸すことでフルーティーながらも独特の仄かな苦味のあるリッチさと、上質のミルクを使っているから出るクリーミーさを生み出しているんだ。2014年には由緒ある世界チーズアワードでも銀賞に輝いているよ。
●たま:私もこれ好きです。これとワインだけで一晩中楽しめるんですが、ナッツやドライフルーツともよく合うと友人に教えてもらって試したらもう虜になっちゃいました。後味のフルーティーさがたまりませんよね。
■先輩:このお店のスタッフはプロシュートやチョコレートとも合うと教えてくれたよ。たまちゃんの言う通り、このブランドはバラエティーが豊富なのも魅力のひとつで、数あるセレクションの中から僕がもうひとつオススメするのはこのサルエッチオ・パルメザン(Sartori Sarvecchio Parmesean)。ほんのり苦みがあって、クラッカーと一緒に食べたり、サラダに入れたりするんだけど、そのままキアンティなどの赤ワインと食べてもおいしい。マリアーノス でも良く売れてる商品の一つだそうだよ。
●たま:私もこのタイプは初めて食べました。ほろほろとした食感が本当に美味しいですね。ところでサルトリのチーズって人気があるからお値段もそこそこするじゃないですか。ところが、このメルローベルヴィタノだけはコストコで大きなチャンクがお買い得価格で売ってるんですよ。
■先輩:そいつはオトクな情報だね。実はコストコでは他にも美味しいチーズを扱っているんだけどとにかくサイズが大きいからなかなか気軽に冒険できないのが玉にキズだよね。さて、次のチーズもウイスコンシンのメーカーであるロス社のグランドクルー(Roth Grand Cru)というチーズ。このチーズにはオリジナルとリザーブ、それからシュシュワの3種類があるんだけど、シュシュワは2016年の世界チャンピオンにもなっているし、他の2つも色んな賞を受賞している名品なんだ。ただ、2016年の受賞以来シュシュワの需要がすごくて、マリアーノスでも常に入手できるというわけではないほど品薄だ。時々ホールフーズやトレーダー・ジョーズでも見かけるので見つけたら是非ゲットしてほしい。
たま:で、今回ご紹介頂いたのはそのオリジナルバージョンということですね。
■先輩:うん、でもシュシュワがないから仕方なくというわけではなくて、気軽に楽しむにはこちらのオリジナルの方が僕は合ってると思うんだ。風味が強くて通好みなシュシュワに比べるとこちらのオリジナルは熟成期間が短めなのでハードチーズなのにまろやかでとてもクリーミーな味わいが僕の好みなんだ。
●たま:あ、本当ですね。リンゴや洋梨との相性もいいです。あ、グレープとも良くあう!これも食後に特有の香りが残るのが特徴ですね。
■先輩:サンドイッチやパニーニにも合うんだけど、ポテトの上に乗せて溶かしたのを食べると天国行きだよ。さあ、そして次に紹介したいのはスペインを代表するマンチェゴチーズ。マンチェゴチーズはスペインのラ・マンチャ地方で羊の乳を原料に作られているチーズなんだけど、中でも今回紹介するエル・トリガルのマンチェゴ(El Trigal Manchego)は上質な熟成期間8ヶ月モノ。これは羊乳が一番リッチな8月から12月の間に仕込まれたもので、とにかく口の中に入れた時に広がるクリームのようなミルキーな香りが素晴らしいんだ。
●たま:ラ・マンチャと言ったらドンキホーテ物語の舞台ですよね。
■先輩:そう、その通り。マンチェゴはドン・キホーテの中にも13回も登場するんだって。
●たま:へ〜、それにしてもこのチーズはそのまま食べても美味しいですが、フィグ・ジャムとの相性がたまりませんね。
■先輩:ここのスタッフもこのマンチェゴの一番美味しい食べ方はフィグ・ジャムだって言ってたなあ。この塩気のあるフレーバーが口の中でフィグ・ジャムとミックスした時は幸せを感じるよね。
●たま:スペインのチーズということもあって、あわせるとしたらやっぱり赤ワインでしょうか。スペインの赤というとやっぱりテンプラニーリョあたりの控えめなフルーティーさをもったワインが良さそうですね。
■先輩:カベルネ・ソーヴィニヨンとも合うと思うけど、たしかに味の深いテンプラニーリョとマンチェゴはベストフィットだね。そして、次も同じくスペインから少し珍しいチーズを紹介しよう。ラ・グルータ社のデル・ソル・トレス・レチェ(La Gruta del Sol Tres Leches)というチーズなんだけど、これは山羊、牛、羊の三種類のミルクを使ってるんだ。熟成期間は6ヶ月で、その間ずっとリンド(外皮)をオリーブオイルで馴染ませ続けるといった手間のかかったチーズなんだ。
●たま:少し硬めのチーズなんですね。3種類のミルクをミックスしているなんて面白いですね。
■先輩:それぞれのミルクの良さをギュッと詰めていて、フレーバーが豊かでクリーミーなチーズなんだよ。クラッカーと一緒に食べるのもいいけど、ハムとの相性もいいから、アペタイザとして楽しむのもいいね。
●たま:確かにかなり深めのフレーバーだと思います。実は私ゴートチーズ(山羊のチーズ)は少し苦手なんですが、これなら良い具合にブレンドされているので、美味しいです。アペタイザにもいいですが、甘めの食後酒とのマッチングも良さそうですね。
■先輩:へ〜、たまちゃんはゴートチーズ苦手なんだ。確かに独特の風味とクセがあるので、好き嫌いが分かれるよね。でも歴史的には牛乳ベースのチーズよりも昔から作られているものなのだし、チーズ通の間ではあのクセにハマってしまう人も多いんだ。
●たま:そうなんです。チーズを好きな人はゴートチーズの世界は深いよ〜って楽しそうに仰る方が多いので、私も是非楽しめるようになりたいんですけどね。
先輩:そういう意味ではこのトレス・レチェはうってつけだったかも知れないけど、折角だからブレンドじゃなくって本格的なゴートチーズを試してみない?これはマリアーノスでは『Natural Piedmont』というラベルを貼って売られているものなんだけど、毎週一回、定期的に入荷しているゴートチーズなんだ。
●たま:え?これもゴートチーズなんですか?なんか柔らかそうでデザートみたいなルックスですが。
■先輩:うん、ゴートチーズは熟度によって風味が大きく変化するんだけど、初心者には新鮮な香りと味を楽しむ事が出来るフレッシュタイプがオススメなんだ。
●たま:ミルクっぽい香りの中に軽い酸味がありますね。あ、これは美味しいです。全然クセがなくて、ほんのりと感じる酸味はフルーツやジャムとの相性が良さそうです。へ〜、これもゴートチーズなんですね。これは目からウロコの上品な味です。
■先輩:そう、その上品な味っていうのがキーワードだね。まだ水分が多くてフレッシュなゴートチーズはとってもエレガントなデザートのような味がするんだ。マリアーノスにブルーベリー・ラベンダー・ジャムというのがあるんだけど、これと一緒に食べてみてほしいな。
●たま:うわあ、本当に超高級なデザートになりました。これはパーティーでも話題性があるし、サプライズ要素満点ですね。
■先輩:うん、そうかなと思って。あとこのチェリーとダークチョコレートのクラッカーと一緒に食べるのもいけるよ。この美味しさを入り口にして、是非ゴートチーズの深みにはまってもらいたいな(笑)。
●たま:はい!

■先輩:世界中でチーズが作られているというのは既に紹介した通りなんだけど、イギリスでも色んなチーズをつくっていてね。中でもとても有名なのがこのロング・クローソー・ハンツマン(LONG CLAWSON HUNTSMAN)という見ためもとてもユニークなチーズなんだ。
●たま:へえ、二層になってるんですね。これは何と何の層なんでしょうか?
■先輩:ひとつはねスティルトンというイギリスではチーズの王様と呼ばれるブルーチーズで、舌触りがとても優しくて、『青カビチーズ』の中ではかなりマイルドな部類に入るもの。その美味しさは、イギリスの有名な作家ジョージ・オーウェルが自身のエッセーの中で「世界最高のチーズ」として紹介していたり、エリザベス二世の大好物としても知られているんだ。そしてもうひとつはダブルグロスターというチェダータイプのチーズで、グロスター牛という絶滅危惧種に指定されている特別な牛の乳からつくられている希少品なんだ。
●たま:へ〜、そんな珍しいチーズなんですね。ではさっそく。このダブルグロスターもとってもクリーミーなんですが、ブルースティルトンはさらにクリーミーです。この食感の楽しさもこのチーズの魅力の一部なんでしょうね。クラッカーやミニトーストと一緒に食べた方がブルーチーズのくせがまろやかになるように思います。
■先輩:そうかも知れないね。面白い事に、スティルトンは甘口の赤ワインに、そしてダブルグロスターはドライな赤ワインに合うんだけど、その2つを合わせてつくったこのハンツマンはエールやビールにピッタリなんだ。あと、紅茶の国イギリスではティータイムにハンツマンを添えて食べる習慣もあるそうだよ。
●たま:ティータイムのチーズですか。これも話題性があっていいですね。
■先輩:デザートにぴったりのチーズという意味では僕のとっておきが次に紹介するイソラ社のレモン・ベイクド・ブッファラ・リコッタ(Isola Lemon Baked Bufala Ricotta)というチーズなんだ。これはイタリアのプッリャ地方でつくられたチーズなんだけど、モッツァレッラチーズの材料としても有名な水牛の乳を使ってつくったリコッタに乳清と砂糖やレモンを入れてベイクしているんだ。
●たま:へ〜、変わってますね!それでは早速。。。うわ、これは美味しい!ほろほろした食感で、レモンの香りと甘さがまさにレアチーズケーキのようです。こんなチーズもあるんですね。
■先輩:このチーズにブルーベリーやラズベリーソースを垂らして食べるとそれだけで本格的なデザートになるよ。他のチーズと同じように真空パックで売られているから保存もそこそこ出来るので、急なお客さんの時の食後のデザートなんかに出すと驚かれる事間違いなし!なんだ。
●たま:あ、パッケージに「この商品は小麦粉を使っていません」って書いてあります。そっか、小麦粉アレルギーの人でも食べられるチーズケーキみたいなものですね。意外と小麦粉アレルギーのお子さんっていらっしゃるからオススメ出来るチーズかも知れませんね。
■先輩:なるほど。それは気づかなかった。このイソラ社というのはメーカーというよりも輸入会社でね。今回紹介したレモン・ベイクド・ブッファラ・リコッタの他にもチョコレートやコーヒー、トリュフ入りのリコッタなんかも販売しているんだ。マリアーノスの他にもホールフーズなどでも見かける事があるから気に入ったらそっちも試してみるといいよ。
●たま:トリュフ入りか〜、そそられますね。

■先輩:次は同じくイソラ社のブッラータ・ウイズ・マスカルポーネ(Burrata with Mascarpone)という高級チーズ。ブッラータというのはイタリア原産の手作りフレッシュチーズで、さっき紹介したブッファラ・リコッタと同じプッリャ地方の名産なんだ。ただ、とにかく賞味期限が短い上に、リコッタのように真空パックができないので、現地の製法を使ってアメリカでつくっているものなんだ。ただ、その製法にかなりこだわっているらしく、ここのスタッフも太鼓判を押す上等なチーズなんだって。
●たま:うわ、このパックで14ドルですか。パッケージもシンプルだし、普通だったらなかなか手が出せないチーズですね。それではいただきます。ほお〜。これはとっても濃厚なんですが、同時にとてもマイルドな味わいです。真ん中部分がマスカルポーネになっていて、デリケートなデザートを食べているような甘味のあるミルキーなチーズですね!これも本当に上品な味です。
■先輩:そうだよね。内側はマスカルポーネで、外側はモッツァレッラになってるからナイフを入れると中から濃厚な生クリームがとろっと出てくる感じだね。食べ方にも色々あるけど、贅沢にいくならサラダにのせたり、ピザの真ん中にのせたりするのがいいよね。あと、これはサンドライドトマトとの相性が抜群にいいんだ。サンドライトマトはマリアーノスでも量り売りしているので是非ためしてみて。
●たま:このオリーブオイルにつけたサンドライドトマトをのせるんですね。ではバゲットに乗せてと。
うわ、本当に相性最高ですね。サンドライドトマトのまろやかな酸味とブッラータのコクが口の中で混じり合って。。。う〜ん、感激です!

■先輩:この流れで紹介したいのがお次のモッツァレッラなんだけど、毎日のように気軽に食べる人も多いモッツァレッラだけにマリアーノスでもかなり豊富に商品を揃えているんだ。でも、日頃から手軽に食べるものだけに、お値段も気になるじゃない?そこでマリアーノスが自社で製造しているホームメイド・フレッシュ・モッツァレッラ(Home Made Fresh Mozzallera)を紹介しようと思う。これはお値段も手頃で味も良いんだよ。モッツァレッラというと本来は水牛乳で作られていたけど、最近は牛乳が主流になっていて、このモッツァレッラも牛乳を使っているもの。ちなみに水牛乳を使ったモッツァレッラはモッツァレッラ・ディ・ブーファラ呼んで区別することもあるね。カード(乳が凝集した状態のもの)に100度の熱湯を注いでかき混ぜると、とろけてつき立てのお餅のようになるんだけど、それを練ったものを引きちぎって作るんだ。
●たま:確かモッツァレッラの語源もイタリア語で「引きちぎる」っていう言葉からきてるんですよね。モッツァレッラは低温殺菌牛乳とレンネット(牛乳を固めるために使用する酵素剤)があれば自宅でも意外と簡単に作ることが出来るので作っちゃう人もいますが、このお値段だったら買っちゃった方が私みたいな人には楽かも知れません。
■先輩:クセがないからピザやパスタにのせて食べるのもいいけど、そのまま生で食べても美味しいよね。僕はスライスしたプラム・トマトと一緒にオリーブオイルをかけて食べるのが好きだけどね。

■先輩:さて、ここまで色んなチーズを紹介してきたけど、次はチーズ好きの人たちの間でも特に人気の高いブリーについて僕のオススメを一挙に紹介しようと思うんだ。正直、ブリーは僕も大好きなチーズだから、もう迷いに迷ったよ。ところで、ブリーには含まれている乳脂肪分の割合によって大きく分けて二種類あるんだけど、たまちゃんは知ってる?
●たま:はい!私もブリー大好きなので買う時にはラベルをよくみています。ダブルクリームとトリプルクリームでしたっけ?トリプルクリームの方が脂肪分が高いタイプですよね。
■先輩:その通り。ただ、この割合はチーズから水分を除いた乾燥成分中の脂肪分の割合の事を言うんだけど、一般的にはトリプルクリームの方が脂肪分が高い分滑らかだと言われている。それではまずフランス製のトリプルクリームブリーの中から紹介したいのがこちらのセントエンジェル・トリプル・クリーム・ブリー(Saint Angel Triple Cream Brie)というチーズ。
●たま:え?先にトリプルクリームから行っちゃうんですか?てっきりこういう時はダブルクリームからかと。。。でも分かりました。なんかパッケージからして美味しそうですね。それでは頂きます。おお!これぞトリプルクリーム!丹念に時間をかけて熟成されているのが分かります。なめらかで深みのある味わいです。塩分をしっかり感じるので、まるでバターみたいなんですが、後味が驚くほどすっきりしています。
■先輩:この少しふんわりとした白いリンドが特徴なんだけど、このリンドのそばの部分の味と中心部分の味は全然違うので食べ分けてみるといいよ。ペアリングではシャンパンや白ワインがオススメだけど、フルーツとの相性もいいよね。
●たま:私はこのタイプのチーズはそれこそバターのようにトーストしたブレッドにのせて食べるが好きです。あと、フルーツだと意外とチェリーに合うんですよ。
■先輩:へ〜、チェリーか。それは今度試してみるよ。で、次に食べてほしいのがこのマリアーノスのホームメイド・ブリー(Home Made Brie)
●たま:え?マリアーノスのホームメードタイプですか?こう言ってはなんですけど、このセントエンジェル・トリプル・クリーム・ブリーを食べた後だと霞んでしまいませんか?でもとりあえず食べてみますね。
う〜ん、先輩にもマリアーノスのスタッフにも申し訳ないんですが、味の違いが一目瞭然です。お値段がかなり安めなのでお得感はありますし、当然及第点の味ではありますが、さっきのブリーに比べると塩味が少ないからか淡白に感じてしまいますし、あっさりしすぎているような気がします。
■先輩:そうかも知れないね。たまちゃんの言ってることはよく分かるよ。比べてしまうと歴然とした差があるよね。では、今度はこれを食べてみて。これも同じマリアーノスのホームメイド・ブリーだよ。
●たま:ん??本当に同じなんですか?これさっきよりもかなり濃厚になってコクもあるし美味しいですよ。さっきのセントエンジェルのトリプルクリームほどとは言いませんが、なんか別物みたいなんですけど。
■先輩:これはね、二週間前に買ったものを一度開封してからもう一度丁寧にラップに巻いてジップロックに入れてから冷蔵庫で保存したものなんだ。
●たま:それって一度空気に触れたものって事ですよね。
■先輩:その通り。実は原理自体はよくわからないんだけど、多分良い加減で冷蔵庫で熟成が進んだからなんじゃないかと思うんだ。勿論、冷蔵庫のタイプなどによって温度や湿度などの保存環境にが異なるから一概には言えないんだけど、ナチュラルチーズの場合、こんな風に食べるタイミングをうまくみつけてやると美味しくなるものもあるって事を知ってほしかったんだ。
●たま:お値段もお手頃ですし、こんなに美味しくなるのであれば色々試してみる価値はありそうですね。そっか〜、チーズは開封してすぐが一番美味しいと思ったけどそうとも言えないんですね。
■先輩:そういう場合もあるってことだね。では最後にこれを食べてみて。これはフロマジェ・ダフィノワ(Formager d' Affinois)というフランス製のダブルクリームのチーズだよ。
●たま:これはダブルクリームなんですね。それでは頂きます。うわ、これなんですか?ナイフを入れたら中からクリームがとろけ出てきましたよ!
■先輩:それそれ、それを食べるの!早く早く。
●たま:おおおおおおお。なんですか、これ!ダブルクリームなのにこの超絶にクリーミーななめらかさ。そしてこの深みのある、それでいて優しく濃厚な味わいは。。。もう感動的な美味しさじゃないですか。こんなブリー、食べたことないですよ!お、美味しいっ!
■先輩:ははは、やった〜。たまちゃんの「食べたことないです!」を今回も引き出せたね。ただね、このチーズはブリーによく似ているんだけど、厳密にはブリーと違って『フロマジェ・ダフィノワ』というタイプのチーズなんだ。これはミルクをマイクロフィルターに通すという新しい製法を用いているので、とても滑らかでミルキーな仕上がりになるんだ。だから別名『絹のカマンベール』とも呼ばれるいるんだよ。
●たま:おまけにダブルクリームなのにこのリッチさは凄いです。トリプルクリームに比べると脂肪分は少ないっていうことですものね。中心部分のクリーミーさだけなら先程のトリプルクリームの上を行きます。
■先輩:そうだね。たまちゃんの言うとおり、熟すと中心部分が次第に柔らかく、トロトロになるのが特徴で、そこに粗挽き胡椒をふるだけで食べるっていう人もいるんだ。ところが、このトロトロはナイフが入って空気に触れて酸化しはじめた途端に急激に劣化するから今回のたまちゃんのように感動してもらう為には本当にすぐに食べないとだめなんだ。先程のマリアーノスのホームメイド・ブリーみたいにしっかりとラッピングして冷蔵庫に入れても元の美味しさはもう戻らないんだ。
●たま:なるほど〜色々あるんですね。それでこういう並びで紹介してくださったんですね。いやあ、それにしてもこのフロマジェ・ダフィノワのクリーミーな美味しさと脂肪分が少ないことでの罪悪感の無さは自分が心配になってしまいますね。これ絶対食べすぎちゃいますよ。ベリー系のジャムとの相性がいいのでちょっとしたおやつにもいいですね。
■先輩:うん、日本でもデパートや専門店などでしか見かけないほど希少が高かった時期もあるチーズなんだけど、輸入モノだから少し値段はするけど、この辺りではこんなに手軽に食べれるのは嬉しいよね。

●たま:先輩!困ったことになりました。気がついたら紙面が全く足りません。まだカマンベールなどの他の白カビタイプのチーズやリヴァロなどのウォッシュタイプについても聞きたかったのに!!
■先輩:ほ、ホントだ。ペース配分を誤ったね。でもチーズの世界を6ページで紹介するなんて無茶といえば無茶なんだよ。また別の機会にゴーダなどのセミハードタイプや、フェタなどのギリシャ系のチーズなんかも紹介する事ができたらいいね。
●たま:私はゴートチーズが好きになりそうです。あ、マリアーノスには山羊乳のトリプルクリーム・ブリーもあるんですね。では私は今日はこれを買って帰ろうと思います。早速ユリカに連絡して色々教えますね。ありがとうございました。

今回チーズと一緒に試したおすすめクラッカー&チョコ

 

 
     
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