ウィッカーパークについて

ウィッカーパークという名前には１８７０年に町の中心部にある三角形の土地をシカゴに寄付したチャールズ・ウィッカーとジョエル・ウィッカーの名に因んでいる。シカゴ市は寄付された土地に噴水を建て公園として開放し、今日まで市民の憩いの場所として愛されてきた。そんなウィッカーパーク周辺のエリアをいつしか住民は『ウィッカーパーク』と呼ぶようになった。一時はポーランド人のゴールドコーストと呼ばれていたが、最近はアーティストが多く住んでいる事で知られている。一部のエリアはその昔ビール会社の社長達や裕福なヨーロッパ人の豪邸が立ち並んでいた事でも有名で、特にHoyne Avenue周辺は当時からBeer Baron Rowと呼ばれ今でもその当時の豪邸が文化財として保存されている。

たま：先輩、今年のNeighborhood街歩きシリーズは『ウィッカーパーク』を取り上げるんですってね。
先輩：そうなんだ。ウィッカーパークっていうと可愛い子犬を連れたセレブ風のご婦人と、両腕にタトゥーが入ったエッジーなショップ店員が共存するような面白いエリアだよね。特にウィッカーパークの南端になるDivision Stは大規模なリノベーションのおかげで歩道の幅がとっても広くなって歩きやすくなっただろ？週末にお散歩をしたい街として以前から僕も推したいと思ってたんだよね。
たま：広くなったおかげで、殆どのレストランでアウトドアダイニングを楽しめるようになりましたし、ベビーカーに子供をのせた若いファミリーも良く見かけるようになりましたよね。
先輩：そうだね。もともとDamen AveとMilwaukee Aveの交わる辺は芸術家などが集まるエリアだった事もあって、昔から古着屋や故買商がたくさんあるんだけど、最近は、エリアによっては高級ブティックや可愛らしい子供服のお店や専門店もたくさん増えてるよね。
たま：そうですね。ウィッカーパークって、よくミシガンアベニューと比較されることが多いですが、ミシガンアベニューに出店しているお店の多くがブランドの直営店なのに比べると、ウィッカーパークのお店はオーナーのセンスが光るセレクトショップが多いように思いますね。
先輩：それにフランチャイズ系ばかりじゃなくって、ローカルのカフェやコーヒーショップがいたるところにあったり美味しいペイストリーのお店が多いのも街歩きには向いているよね。
たま：同感です。確かそういった点も評価されて、『全米のヒップな街ランキング』で全米4番目に選ばれてたんですよね。
先輩：よく知ってるじゃん。そういう街が近くにあるのって嬉しいよね。それじゃあ、早速取材に行ってみますか！

●Milwaukee Aveを街歩き

G-Star Raw

先輩：初めてこの街を訪れるなら、やっぱりMilwaukee AveとNorth Ave、Damen Aveが交差する三叉路から始めるといいだろうね。あの角にある特徴的な三角形の建物がFlat Iron Arts Building。中には色んな芸術家のスタジオが入っていて、毎月最初の金曜日にはビル全体で行なわれるパーティーが有名なんだけど、週末のお昼はしまっているスタジオが多いんだよね。
たま：ええ、でもスタジオが閉まっていても作品が通路などの壁一杯に展示されているので、アート好きな人なら楽しめますよ。
先輩：なるほどね。じゃあ、まずはMilwaukeeをシカゴ方面に向かって街歩きを始めよう。
たま：Milwaukee沿いはやっぱりリサイクルショップや、ビンテージものを扱った専門店が多いですね。私もそこまでビンテージとか詳しくないんですが、世界中から買い付けに来る人が集まってくるそうですよ。

Ruby's Roundup

先輩：以前僕も日本で古着屋さんをやってる人を案内した事があるんだけど、その人も随分喜んでたね。色んな店があるけど、僕みたいな初心者でも気軽に行けるのはCrossroads Tradingかな。ここのメインは洋服や靴なんだけど、香りにも気を使っていて、リサイクルショップ特有のにおいがしないのがいいんだよね。
たま：たしかにここはいつも繁盛してますね。あとはBuffalo Exchangeも有名ですよね。ここもメインはアパレルですが、他店に比べると少し新しめのお洒落な商品を多く扱っているイメージがあります。
先輩：一時期日本でも人気のあったウエスタンブーツ系だとUS # 1っていうお店があるね。 レザージャケットやデニム系も沢山おいてある。
たま：一度お友達に連れられてLenny and Meっていうお店にも行った事があります。あそこはちょっと高めですが、その分スタイリッシュなセレクションが有名なんですよ。もう一軒そのお友達に教えてもらったのがこのRuby's Roundup。ここは可愛らしい小物や、キッチングッズみたいなものとか、とにかくギフトに使えそうな可愛らしい雑貨がいっぱい集まってます。
先輩：へ〜、ホントだ。ハンドメイドのジュエリーなんかにまじってギフト用の面白い小物がたくさんあるね。ジョークっぽいのもあるけど、なんかセレクションのセンス良さそうだなあ。

Bongo Room

たま：ね、面白いお店でしょ？街をブラブラしててこういうお店に出会うと嬉しいですよね。でも、そんな古くからあるビンテージストアに混じって新しいエッジーなショップも色々あるんですよ。例えばこのG-Star Rawはオランダ発祥のデニムブランドなんですが、シカゴではここにしか店舗を出してないって今年の座談会でも話題になりましたよね。日本では表参道とかにお店を出してる人気店なんですけど、シカゴではあえてウィッカーパークだけに出してるんだそうですよ。
先輩：そうだったね。じゃあちょっと覗いてみようか。！その名の通りローデニムで出来た色んな製品がズラリと並んでるね。うわぁ、このジャケットとかカッコイイ。でも値段を見ると目が飛び出そうになるよ！
たま：そりゃ、最先端のブランドですもの。それでも日本で買うよりも一回りお安いそうですよ。
先輩：う〜ん、最先端のファッションを味わったらお腹が空いてきたかも（笑）？。お、あそこに人だかりが出来ているのはBongo Roomだね。
たま：Bongo Roomは人気店ですからね〜、この時間ならかなり待たされますよ。私はあそこのエッグベネティクトが好きなんですよね。ほうれん草がたっぷり乗ってて、オランデーズソースと、トマトやベーコンビッツとイングリッシュマフィンの一体感がいいんですよ〜。

Red Hen Bread

先輩：僕はチョリゾがいっぱい入ったアボカドオムレツが好きだなあ。でも、やっぱりBongo Roomならパンケーキははずせないよね。僕のお気に入りはキーライムソースのたっぷりかかったブルーベリーパンケーキなんだけど、ウィップされたリコッタチーズ入りのクリームとキーライムソースが甘酸っぱくって朝から幸せな気持ちにしてくれるんだよね。う〜ん、本格的にお腹が空いてきたぞ。
たま：ベイカリーだったらMilwaukee沿いにお勧めのお店がありますよ。Northよりも北になるんですけどRed Hen Breadっていうお店です。小さいですがとなりに駐車場もあって便利なんですよ。あ、あそこです。
先輩：なるほど。こじんまりとした可愛らしいお店だね。バゲットやマフィンなど焼きたてのパンがずらりと並んでる。
たま：私はバターがたっぷりで、フレーキーなクロワッサンが好きなんですよね。あと、Cheesy Ciabbataっていう小麦粉のよい香りのする固めのパンがあるんですけど、これが噛み応えがあって、かむほどにどんどん味がでてきていいんです。
先輩：お店の人に聞いたら一番人気はCinnamon Crispなんだって。食べてみたけどシナモンの味が利いててチューイーなパンだね。でも、アイシングはちょっと僕には甘すぎるかも知れないかな。

●North Aveを街歩き

Birchwood Kitchen

先輩：さて、Milwaukee Aveはひととおり散策したし、次はNorth沿いをブラブラしてみようか。
たま：いいですね。では、先輩まだお腹すいてそうだし、まずは私の大好きなカフェでブランチしません？Damenよりも西になるのでちょっと遠いんですけどBirchwood Kitchenっていうお店があるんですよ。
先輩：あ、そこ聞いたことがあるよ。確か食材は全部ローカルのものだけを使ってるんだよね。で、出すものはフレッシュ・マッオレラですらホームメイドだっていう話だよね。
たま：そうそう。２００９年にはベスト・ニューレストランにも選ばれたことがあるんですよ。あ、ここです。
先輩：レンガづくりがお洒落だね。で、たまちゃんのおススメのメニューは何？
たま：このマッシュルームとブリー・チーズ、それにベーコンの入ったキッシュです。塩加減も良くって絶対感激しますよ。
先輩：ホントだ。マッシュルームがたっぷり入ってて美味しいね。こっちのはソーセージのビスケットかな？バターたっぷりのビスケットにホームメイドの分厚いソーセージがのってて、その上からグレービーソースがかかってるんだね。う〜ん、シンプルだけど、素材の良さが分かるよ。
たま：ですよね。サイドに付いてる目玉焼きとアルグラのビネグレッド和えもいいでしょ？ホロホロとしたビスケットと、ジューシーでコクのあるソーセージ、それにまろやかでやさしい味わいのグレービーのコンビネーションがバッチリなんですよ。デザートはこのピーチ・ブルーベリー・コブラーがおススメです。フルーティーなので淹れたてのコーヒーによくあうと思いますよ。
先輩：いやあ、Birchwoodは美味しかったなあ〜。じゃあもっとお腹を減らすためにもNorthのお散歩を続けようか。
たま：はい。NorthはMilwaukeeと比べると古着屋さんはそんなにないんですが、Vintage Undergroundっていうビンテージのお店は絶対紹介しておきたいです。ここは特にアクセサリのセレクションが豊富なことで知られていて、とにかく色んなジュエリーが所狭しと展示されています。こういうのが好きな人にとっては聖地みたいなものなんですって。それに、ここはオーナーさんのお人柄がいいことでも有名なんですよ。
先輩：ビンテージってのは要するに中古なんだよね？そのわりにはどれもとっても綺麗なんだね。
たま：ここでは買い付けてきたものをそのまま販売するだけじゃなくて、修理したり、修正加工したりしているので品質が高いみたいですね。

Piece Brewery and Pizzeria

先輩：なるほど。ところでたまちゃん、そこにあるPiece Brewery and Pizzeriaっていうピザ屋のピザ食べたことある？
たま：あそこって確かコネチカット州が発祥なんですよね。毎年何かの賞を取っているっていうほど、ビールが有名なんだとか。確かホワイトピザが美味しいって聞いた事があります。食べときますか！
先輩：いいね。ホワイトピザってのはクラストの上にオリーブオイルをぬって、その上にガーリックとマッオレラチーズをのせたピザなんだけど、確かに美味しいらしいよ。お、早速、出来てきたね。
たま：う〜ん、これはカリッとしててチューイーなピザですね。美味し〜い。食べなれたピザに比べてかなりあっさりしていて味もわりと薄めなんですね。おかげでドンドン食べれちゃいますよ。
先輩：このお店のビールの味にもよく合ってるよね。

●Damen Aveを街歩き

Marc Jacobs

先輩：さて、お次はたまちゃんお待ちかねのDamen Aveを北に向かってウインドウショッピングしながら紹介していこっか。
たま：え〜！先輩、私がこのエリアが一番好きだってよく分かりましたね。
先輩：そりゃ分かるよ。さっきその角を曲がった途端にたまちゃんの目がキラキラになったもの。この辺はお洒落なブティックやセレクトショップが多いもんね。
たま：そうなんですよ。さっきG-Starを紹介した時にもふれましたが、シカゴではウィッカーパークだけにしか出店していない有名店が他にも何軒かあって、日本でも人気の高級ブランドMarc JacobsのディフュージョンであるMarc by Marc Jacobsもその一つなんですよ。

David's Tea

先輩：へ〜。僕はファッションに疎い方なんだけど、そんな僕でもこのエリアでお買い物している人達のセンスが高そうなのは感じるよ。
たま：アパレル系のお店だけじゃないんですよ。例えばこのカナダ発祥のお茶の専門店David's Teaも、イリノイではここの他にはあと２軒しかないんですが、最近いろんなメディアにも紹介されている注目のお店なんです。店頭でテイスティングもさせてくれるし、何よりとっても可愛らしいギフトケースに入れてくれるので、お土産にぴったりなんです。店内もコンテンポラリーで明るい雰囲気で、こういうお店がところどころにあるのもこの町の魅力ですよね。
先輩：それってこないだたまちゃんがカラフルなティンケースに入ったお茶をプレゼントしてくれた所だよね。僕も気に入ったので、今度日本に帰る時にお土産にもって帰ろうと思ってたんだ。

Hot Chocolate

たま：嬉しいです〜。ところで先輩さっきピザ食べたトコでなんですけど、Hot Chocolateで一休みしません？
先輩：Hot Chocolateってナイトスポットとして有名だけど、昼もオープンしてるんだね。へ〜、昼来ると随分雰囲気が違うね。ここはエスプレッソの種類が多いのが嬉しいんだよなあ。
たま：エスプレッソもいいんですが、やっぱり一番人気は自家製のマシュマロと一緒にサーブされるホットチョコレートですね。フレーバーもミントやダークの他にメキシカンなんかもあって種類が豊富だし、街歩きで疲れた身体を癒すにはベストですよ。暑い時はアイスにするのもいいんですよ。
先輩：確かホットチョコレートのセットはお持ち帰り用のギフトパッケージがあったよね。可愛らしくラッピングされてるからお土産にもいいし。
たま：ブランチでの私のお勧めはこのホームメイドのドウの上にきれいにジャガイモをのせてタルト状に焼いたポテト・タートレットです。タレッジオ・チーズの味がすごく濃厚で、タルトの上にのった目玉焼きのおかげでとってもまろやかなんですよ。
先輩：あとこのピーチがたっぷりのったブリオッシュフレンチトーストもクリームがさっぱりしてて美味しいね。
たま：このお店の隠れたマストアイテムはこのウォームドーナツ。シナモンとシュガーがかかってるんですが、絶妙にもっちりとした食感がいいんですよ〜。自家製のラズベリージャムも甘酸っぱいアクセントになってます。

Big Star

先輩：確かに美味しいね。う〜ん、大満足。さ〜て身体も休まったし、街歩きを続けようか。次はDamenをNorthよりも南に下がってみることにしよう。
たま：このあたりで一番の人気店といえばBig Starでしょうね。昼から夜遅くまで一日中いつでも活気のあるメキシカン料理のお店です。
先輩：Big Starはマルガリータとタコが有名だよね。たまちゃんの言うとおり、いつでもハイテンション＆ハイエナジーなのでお店の中にいるだけでノリノリになっちゃうよね。
たま：昼と夜とではまたちょっと違った雰囲気になりますが、お昼にカクテル片手に楽しみたいなら間違いなくここですね。今日は取材で飲めないけど。。。
先輩：まあまあ、そんなに拗ねないの。Big Starではテイクアウトをオーダーする事もできるんだよ。Taco De PanzaとTaco De Pescadoの２つをゲットしたので、食べてみようよ。
たま：わ、おいしそう！こっちのTaco De Panzaはカリカリになった豚ばら肉やトマト、クアジャロソース、ケソ・フレスコチーズ、玉ねぎそれに香菜の入ったタコスですね。具材と豚肉のバランスもよく、軽くペロリと食べられるおやつ感覚ですね。
先輩：Taco De Pescado はティラピアに衣をつけて揚げたものかな。それにチポトル・マヨネーズ、キャベツ、赤玉ねぎ、ライム、香菜が入ってるみたい。さくっと揚がったティラピアは肉厚で柔らかいし、キャベツのしゃきしゃき感もいい感じだね。これ、今回初めて食べたんだけどかなり気に入ったよ。
たま：う〜ん、やっぱりこのタコスをマルガリータで流し込みたい！！！
先輩：しょうがないなあ。次行くよ〜。で、このBig Starの直ぐ南にあるのが、冒頭でも紹介したウィッカーパークの名前の由来でもある公園、その名も『Wicker Park』。この街に遊びに来たのなら一度は来てみて欲しいよね。
たま：子供用の遊具が充実してるのでファミリーの方々にもいいですし、綺麗な噴水があるから、そこで記念撮影もできるんですよね。
先輩：ドッグフレンドリーだからペットと一緒に来ている人が多いね。野球やウォーキングトレイルを楽しむ人達もいっぱいいていつも賑やかだね。

●Division Stを街歩き

Alliance Bakery

先輩：それじゃあ、最後は今回僕が一番日本人の皆さんに紹介したかったDivision沿いの街歩きだよ。
たま：確かにウィッカーパークの他のエリアに比べると歩道の幅が広くなってから街歩きには最適ですよね。家族連れの姿もよくみかけます。
先輩：だよね。では東から西に向かって歩いていくことにしよう。まずはこのAlliance Bakeryなんだけど、ここはとっても面白いつくりになってて、右側の店舗で購入したペイストリーやパンを一度お店の外に出て、左側のカフェルームで自由に食べることができるんだ。カフェルームには特に従業員がいるわけでもないんだけど、地元のお客さん達は落書きをしたり、いたずらをする事もなく、食べた後はちゃんと綺麗にして出て行くんだよ。
たま：なんかローカル・カフェの温かみを感じますね。では早速ですが私はイチゴやピーチなどがこぼれんばかりにのっているフルーツタルトと、あ、これはニューヨークで最近流行ってるクロナッツですね。これも食べちゃおっ！
先輩：へ〜、クロナッツってクロワッサン生地を揚げてドーナッツにしてあるやつだね。美味しそう〜。僕はこのフラワーレスチョコレートケーキ。隣で食べるんだって伝えると温めてくれるんだ。さ、隣のカフェルームに行こう。
たま：う〜ん、このタルトはサクサクで思ったとおりに美味しい〜。あと、これがクロナッツか〜、新食感で評判以上の味です。先輩のフラワーレスもちょっとくださいね。うわあ、これしっとり、ふんわりで美味しいですね。温めてもらって大正解ですね。
先輩：だろ？コクもあってチョコレートの香りがいつまでも口の中に残るんだよ。う〜ん、幸せ。
たま：先輩、デザート続きになっちゃいますけど、次はフローズン・ヨーグルト食べませんか？
先輩：あ、いいね。ウィッカーパークはカフェも多いけど、フローヨーのお店も多いもんね。

Star Fruit

たま：そんな中でもこのStar Fruitはちょっと珍しくて、フローズン・ヨーグルトにケフィア（コーカサス産のヨーグルト飲料）をつかってるのが特徴なんです。ビフィズス菌のようなお腹に優しい細菌が普通のヨーグルトの倍以上入ってるので健康志向の人達の間で密かな人気なんですって。
先輩：じゃあ僕はフルーツをいっぱいトッピングしたプレインケフィアにするね。どれどれ。おお、もっと濃厚なのかと思ったらとっても滑らかな舌触りなんだね。確かに他のお店のと随分違うかも。このさわやかなヨーグルト味は絶品だね！
たま：気に入ってもらえて嬉しいです。ところで、今回は紙面の関係もあってあんまりブティックやセレクトショップについては紹介できてないんですけど、どうしても日本人の方に紹介したいのがこのPenelope'sっていうブティックです。ご夫婦がオーナーのお洒落なお店なんですけど、特に女性もののワンピースはナチュラルで可愛らしいものが多いんですよ。

Beadniks

先輩：確かにたまちゃんが好きそうなお店だね。
たま：へへへ。好きなお店繋がりなんですけど、こっちにあるビーズの専門店もいいんですよ。最近、ビーズ・クラフトの人気が上がってて、このBeadniksは世界中のビーズを集めているとっても大きな専門店です。
先輩：こりゃまた凄いセレクションだね。ビーズをひとつひとつ買うことも出来るし、既に出来上がってるビーズのアクセサリやドールを購入することもできるんだね。
たま：ええ、それにクラスもやってて、私も最近このキーホルダーをつくったんですよ。
先輩：へ〜、こりゃ可愛いね。こんな特技がたまちゃんにあったとは！
たま：私は小物とか雑貨とかが好きなので、そういうお店を見るとついつい覗いてしまうんですけど、そんな私が大好きなのが次に紹介するPaper Dollです。ここでは誰かにプレゼントしたい！と思う可愛らしいグッズが何か見つかると思いますよ。

Paper Doll

先輩：Paper Dollっていうくらいだから紙製品の専門店なのかな？
たま：確かに紙製品も多いんですが、それ以外にも色々あるんですよ。私がこのあいだ見つけたのはこのキッチンタオルとエプロンのセットです！
先輩：へ〜、シカゴの街がモチーフになってるんだね。デザインも可愛らしいし、ものもしっかりしてるね。日本の方へのプレゼントにもいいけど、シカゴを離れてしまう人への思い出の品にもなりそうだね。
たま：そうなんですよ。キッチンタオルは日常的に使ってもらえるものなので、ふとした時にシカゴの事を思い出してもらえたらいいなって、よくプレゼントに使ってます。
先輩：それいいね。ところで、歩いてたらまた暑くなってきたからあそこのGelato Cafeでイタリアンジェラートを食べない？
たま：いいですね。私このお店は初めて来ました。ちょっと奥まったとこにあるから気付きませんでした。へ〜、こじんまりした可愛らしいお店ですね。どれどれ、私はこのチョコレートヘーゼルナットにします。
先輩：じゃ、僕はこっちのストロベリーで。うん、甘さひかえめでさっぱり爽やかだよ。
たま：私のはナッツのフレーバーでとってもコクがあります。ヘーゼルナッツのつぶつぶが入ってるんですね。

Letizia's Natural Bakery

先輩：店内でも食べられるけど、外でも座って食べる事のできる場所が用意されているんだよ。さて、次は今日何回目になるのか分からないけど、この Letizia's Natural Bakeryで 最後のお茶をしようと思うんだ。
たま：確かに今日は一日中どこかでコーヒー飲んだり、お茶したりしてましたね。それも殆どがチェーン店じゃなくってローカル系でした。そういうところがウイッカーパークっぽいですよね。
先輩：そうだね、さてこのお店は素材に天然のものしか使っていないことが売りなんだ。かなりこだわってるんだって。僕はこのApple Crostataが好きでね。どう、たべてみて。
たま：甘酸っぱいりんごの部分がとっても美味しいです。タルトににてるけど、ちょっと違うんですね。手作りの良さを感じます。甘めな分、コーヒーともよく合うし、疲れた身体が癒されます。
先輩：あとこっちの 砂糖がたっぷりかかった甘めでほろほろとフレーキーなSugar Cookieも元気がでるよ。
たま：ほんとですね。さ、じゃあ今回の取材はこれで終わりですね？
先輩：いや、実は最後は僕の大好きなミラノ料理を食べさせてくれるイタリアンのお店にたまちゃんを招待したいんだ。Nando Milano Trattoriaっていうんだけど、ミラノを中心とする本格的なイタリア北部の料理が楽しめるんだよ。
たま：素敵なお店ですね。楽しみです！

Nando Milano Trattoria

先輩：たまちゃんに是非食べて欲しいのはこのフィットチーネ・ボロネーゼと、やっぱりミラノといえばミラノ風のカツレツ、コストレッタ・アッラ・ミラネーゼ。
たま：このホームメイドのフィットチーネは、牛肉、玉ねぎ、にんじん、セロリ、トマトの入ったシンプルなミートソースがとっても美味しいです。やさしい味わいとフィットチーネのちょうど良い食感がいいですね。そしてこのコストレッタ・デ・マイアレ・アラ・ミラネーゼって、骨付きの豚肉を薄く延ばしてパン粉をつけてからりと揚げたものですよね、上にはミニトマトとビネグレッドに絡めたアルグラがたっぷり載っています。このアルグラとミニトマトがカツをさっぱりとさせているので、こちらもどんどん食べられてしまいます。先輩が紹介してくれるだけあってどれもお店美味しいですね。
先輩：デザートもいけるんだよ。お勧めはパンナコッタ。濃厚でとってもシルキーな舌触りがたまんないよ。
たま：う〜ん、幸せです！添えられているキウイソースの酸味が甘めのパンナコッタにとってもよくあいます。

たま：いやあ、今日は一日ほんと良く歩きましたね。ちょっと足がパンパンですよ。
先輩：僕らはちょっと無理をしてガンガン歩いちゃったけど、読者の皆さんにはゆっくりとセクションごとに楽しんでもらいたいね。あと、今回は昼間のウィッカーパークだけを紹介したけど、夜が更けるとこの街はまた全然違った顔になるじゃない？有名な人気のバーやラウンジがいっぱいあるので、バーホッピングも楽しんで欲しいね。
たま：Double Doorとか、Empty Bottleみたいな ミュージックヴェニューも本当は紹介したかったんですが、今回は仕方ありませんね。その辺りは次の機会ということで。では、読者の皆さん、是非晴れた日にはお洒落でヒップなウィッカーパークの街を楽しんでくださいね。