日本への帰省や旅行、出張でなにかとお世話になっているオヘア空港。身近な存在でありながら、いつもバタバタと通り抜けていませんか？みなさんに代わってじっくりと探索してきました。

この夏旅をしていて実感したことですが、早め早めの飛行機の旅で、ご飯の時間に合わせて動くのは至難の業。最近では、機内サービスも減ってきて国内線ではなかなか食事もでないし、セキュリティーが厳しくて、空港の外から、飲み物を持ち込むことも出来なくなってしまいました。オヘア空港はその点、空港内のレストランは充実しているのですが、限られた時間の中では、おいしいものを探すこともできずに、マックやピザでお茶をにごしていませんか？そういえば、空港の近くに住んでいながら、なかなかどんなお店があるのかじっくり見たことがない！そこで、ちょっと空港の中を探索してきました。意外にも空港には、私が行きたいと思っていたお店がそろっているではないですか。これなら、早めに空港について、お土産を調達したり、腹ごしらえをしたり出来そうです。もうしばらく旅行の予定はないよ！という方。今回紹介するお店はシカゴにもある人気店なので、ぜひオリジナルのお店の方に行っみて下さいね。

★まずは、腹ごしらえ

飛行機に乗り込む前の、空港内での腹ごしらえや、食べ物、飲み物の調達は快適な旅のポイントの一つです。 飛行機の中での飲み物のサービスは、飛行機が揺れたらたちまち中止。のどが渇いていて、前のほうの人は飲んでいるのになかなか自分の順番が回ってこなかったりすると、子供たちはのどが渇いた〜と大騒ぎ。空港で必ず飲み物を調達してから乗りましょう。とはいっても、なかなか飲みたいものって、日本の様にはそろっていませんよね。そんな中、次回からは私の飲み物はここで！って思えるお店に出会いました。ターミナル３にあるArgo Teaは、シカゴ発祥の紅茶の専門店。シカゴ市内にも14店舗展開しているほか、ニューヨークやボストンにもお店を広げています。ルースティーで丁寧に入れたお茶を各種取り揃えてあり、レッドティーを試してみたら、ルイボスティーでした。濃さもちょうどよく、ほっとひといき。もちろん、紅茶や緑茶もあります。このお店ならではのアメリカらしい自由な発想でアレンジされた紅茶もそろっています。今回私が試したのはBubble Tea。程よく甘いアイスミルクティーのそこには、ココナッツジェリーがしずんでいます。ココナッツジェリーは日本で一時大ブレークしたナタデココ。注文の際には、紅茶の種類、フレーバー、ミルクの種類をいろいろ聞かれるのでちょっと難解でした。今回は、2パーセントミルクのマンゴフレーバーとブラックティーにしてみました。ほかにも炭酸入りのアイスティーやミントレモン入りなど日本では、味わえないものがたくさんです。かわいい容器に入ったお茶の葉っぱや、茶器もそろっていて、自分用にほしくなりました。
■www.argotea.com

飲み物を手に入れたら次は腹ごしらえ。飛行機に持ち込むには、手軽で食べやすいものがいいですよね。ちょっと甘いものがほしい方には、ターミナル１のEli’s Cheesecakeのチーズケーキはどうでしょうか？シカゴで生まれたこのチーズケーキ。シンプルにチーズの味を味わえるので編集部でも大人気で、ぷれ〜り〜に何度か登場しています。日本にいる家族も大好きで、冷凍したものを持って帰ることも。ここのお店でも、スライスされて、パックに入れたものとホールで冷凍したものと売っているので保冷バッグを持っていけば日本へ持ち帰ることも可能かも。残念ながら、取材時にいたお店の方は日本に持って帰ったお客さんは見たことないそうですが・・・。Eli’s のチーズケーキは、スーパーの冷凍コーナーにはたいていおいてある他、シカゴにある工場では工場見学やアウトレットセールもやっています。
■www.ElisCheesecake.com
6701 Forest Preserve Drive Chicago, IL 60634
(773) 736-3417

続いてのおすすめ軽食は、ターミナル１と２にあるAuntie Anne’sのソフトプレッツェルです。ウッドフィールドなどのモールではおなじみのお店ですが、甘すぎない、あっさりとした味が日本人の好みに合うようで、日本でも2010年の冬にオープンされて以来注目されているこのお店。空港内でもちゃんと、各店舗で生地を丸めて焼いているからいつでもフワッフワのプレッツェルを楽しめます。甘いものやプレーンもありますが、ランチ代わりに人気なのがフランクフルトをプレッツェルで巻いたプレッツェルドッグ。フランクフルトの塩味とプレッツェルのほんのりとした甘さがマッチして、子供にも食べやすくて大人気のメニューです。このお店で欠かせないのがフレッシュレモネード。ビタミンCも補充したところで飛行機へGO！
■ www.auntieannes.com

今回の特集のなかで唯一、空港外にお店のないレストランですが、取材したところとてもおいしかったのでぜひ紹介させていただきたいのが、ターミナル１のLa Tapenade Mediterranean Cafe。アメリカンなメニューが多い空港内での地中海料理ということでのぞいてみたところ、クスクスやサラダなどの野菜料理が充実しているほか、サーモンのメニューが目に付きました。さっそく、Seared Salmon Flat Bread にトライ。ふわふわカリカリのフラットブレッドの上に、塩鮭のようにちょうどよい塩梅にマリネされたグリルドサーモンがオニオン、トマト、ケッパーと一緒に乗っていて上からレモンディルソースがかかっています。甘酸っぱいふんわりとしたソースが具材の味をやわらかく引き立てていてやさしいお味。くせがなくさっぱりとしていて、子供からお年寄りまで満足する味。店内にはバーも併設されているのでちょっといっぱい飲んでから〜なんてことも可能です。

アメリカで一番有名なメキシカンのシェフ、リックベイレスをご存知ですか？オバマ大統領のお気に入りのレストランTopolobampoのシェフでそのレストランと隣り合っているカジュアルメキシカンのFronteraもいつも長蛇の列です。そのFronteraの味が空港内でたのしめちゃうんです。空港内の店はターミナル１と３にあるTortas Fronteraと呼ばれるサンドイッチ(トルタ)専門店。早速、Smokey Garlic Shrimpにトライ。　ぷりっぷりのえびとアルグラの入ったサンドイッチは、激辛はちょっと・・・という私でも、パクパク食べられる程良い辛さです。ビールと一緒に食べたい！日本人には、苦手な方も多い、ブラックビーンズとゴートチーズが入っているのですが、バランスよく入っているため、まったく癖が気になることなくサンドイッチをおいしくしています。このメニューは、注文が入ってから一つ一つオープンキッチンにて作るため、10分ほど待たなくてはいけませんが、間違いなく空港内で一番おすすめのメニューです。お店の前には出来上がりを待つお客さんがたくさん集まっています。そんな時間はないけど、食べてみたい！っていう方にお勧めなのが、Molletesというオープンサンドのメニュー、こちらは作りおきされたものがあつあつにキープされているので注文したらすぐに手渡してくれます。私のお勧めは、Smoked Pork。スモークベーコンの香ばしい香りがピリ辛ベースを引き立てます。そこに加えられたフルーティーなイチジクのペーストが舌をほっとさせます。この甘辛のバランスに食べだしたらとまらないこと間違いなし！機内に持ち込んでも食べやすいサイズなので、ぜひ、搭乗前ににどうぞ

■Frontera Grill
445 N.Clark St. Chicago
www.rickbayless.com/restaurants/grill.html

Molletes	El Pepito Torta
ドポロバンポは高級メキシカン	いつも行列が

★ お土産を買おう！

ターミナル１と３にあるGarrett Popcorn(ギャレットポップコーン)、ミシガンアベニューのお店ではいつも行列が出来ていますが、空港の中では手軽に買うことが出来ます。第3ターミナルに入ってすぐのお店で作られている出来立てのポップコーンは、いつでも新鮮。キャラメルコーンもおいしいですが、シカゴミックスと呼ばれるチーズとキャラメルのミックスも、しょっぱさと甘さが交互に来て人気です。やめられないこと間違いなし。缶に入ったものも売っていますが、家族に少しだけ買いたいときには、ジップロックを持参でいくことをお勧めします。エコなラッピングで？アメリカらしく紙袋に入れて、封さえされていないものでがさっとくれますので、湿気を防ぐためにも、ジップロックはかかせません。
■625 North Michigan Avenue
Chicago, IL 60611　他
www.garrettpopcorn.com

オヘア空港	ダウンタウン

こちらもターミナル１と３にあるシカゴ生まれの高級チョコレートVosges（ヴォージュ）。世界中に出しているチョコレートは全て世界中から集めた最高級の材料を使って、シカゴで作られているとあってシカゴからのお土産としてぴったりです。お店の方にお勧めをきいたところ、なんとベーコンチョコレート。板のタイプのものとキャラメルと一緒にコーティングされたものがあり、今回はキャラメルにトライ。恐る恐るチョコレートをなめて見たところ・・・しょっぱい？でも、かじってみるとしょっぱさとあっさりとしたチョコの甘さが程よくマッチされてワインにも良く合いそうです。日本で少し前にはやった塩キャラメルのようなかんじです。ベーコンはフリーズドライされたものがチップで入っているようで所々であたるとうれしくなります。おしゃれなパッケージだし、話題性も抜群ですね。シカゴ市内では、ミシガンアヴェニューとリンカーンパークに店舗があるほか、ホールフーズでも扱っています。
■www.vosgeschocolate.com
520 N. Michigan Avenue Northbridge Mall
Chicago, IL 60601

日本にいると、おしゃれなおもちゃや子供のグッズは海外から来ているものが多くって、きっとアメリカに行ったらおしゃれなものが手に入るはず、なんて期待していたのに、実際おもちゃやといったらトイザラスやターゲットにある同じようなものばかり。なにかハイセンスなお土産はないかしら？と探していたら、ここにありました。フィールドオブミュージアムストアご存知、フィールドミュージアムのギフトショップです。ターミナル１にあるお店の横には実物大の恐竜の骨があり、見るだけでも楽しめます。ターミナル3の店内には、恐竜のほかに世界中を旅した気分にさせるようなさまざまなグッズもならんでいますが、店内でやっぱり最初に目に付いたのが、恐竜スーを中心とする恐竜グッズ。つのつので出来た、リュックや顔はリアルなのに、やわらかい布でできた恐竜のぬいぐるみなど、日本では見かけないようなしゃれたデザインのものがそろっていました。シカゴに関連する本やパズルもやっぱりおしゃれ。一度のぞいてみてください。

ターミナル3にはいるとまず目に付くのが、Harley Davidson。ウィスコンシン州ミルウォーキーが発祥のこのお店は、いまでもバイク乗りたちの憧れなのでしょうか？普段なかなかわざわざ足を踏み入れることはなかったのですが、入ってみて意外に充実していたのが子供服のコーナー。男女別れて小さな子供服が並んでおり、子供用の革ジャンなどは見ているだけでほほえましいです。お勧めは、キャップ。さまざまなタイプのものがありましたが、一見普通のハーレーのキャップに見せかけて、後ろにWindy City Chicagoとはいっていました。ちょっとかっこいいシカゴ土産が選べそうです。

★子供と遊ぼう！

旅行前で浮かれきった子供たち。静かにじっとしていろって言う方がむちゃってもの。それに、どうせなら、搭乗前に思いっきり遊ばせて疲れてもらいたいですよね。ならいっそ、おもいっきり遊ばせてしまいましょう。ターミナル2と３の間にはネイビーピアにあるシカゴチルドレンズミュージアムによるプレイエリアが用意されています。とってもキュートに作られた空港内で、子供たちは、管制塔に登ったり、飛行機を運転してみたり、夢中で遊んでいます。入り口のドアがきちんとついているので、迷子の心配がないのもうれしいですね。また、ターミナル２と３の間にはワシントンD.C.にある第１６代大統領リンカーンの像を約半分にした、レプリカがどーんと飾ってありその前が広くなっています。ご存知リンカーンはイリノイ出身の大統領。こんなところで歴史のお勉強も出来ちゃうんです。ターミナル１と２の間に飾ってあるのは、本物の戦闘機。時間をもてあましたら、お散歩しながら、いろいろ歩いてみては？ターミナル間は、廊下でつながっているのでセキュリティーを通りなおすことなく歩いて移動できます。ただし、広い空港内のこと、迷子になって飛行機に遅れることのないようにおねがいします（ぷれ〜り〜は責任取れません）。
■Chicago children’s museum
www.chicagochildrensmuseum.org
700 East Grand Avenue
Chicago, IL 60611-3428

O'HARE TRIVIA　３

Q:この写真はどこで取られたものでしょう？

O'HARE TRIVIA1の答え：4つのターミナルあわせて、14店舗！ちなみに、マクドナルドは7店舗あります。

O'HARE TRIVIA2の答え：整備士が運転して移動する。パイロットじゃなくっても飛行機を動かせるんですね。

O'HARE TRIVIA3の答え： My Best Friend's Wedding 1997年にターミナル１のＣコンコースで撮影されたものです。