シカゴの冬の寒さは、何年経験しても、なかなか慣れるっていうわけにはいきませんね。ついつい出不精になってしまいがち。しかも、雪が降っていたり、子供がいたりすると、おいしいものが食べたくても、とりあえず、ある物で…なんてことも多いはず。

楽しみの少ないこんな季節こそ、おうちにいながら、おいしいものを食べたい！ということで、家にいながら、または車から降りないで、手に入れられるおいしいもの大集合です。

★ おとりよせ編   ■ ルピシア   ■ 鎌田醤油   ■ 丸秀の雲丹酒盗   ■ Favco 　★ 作り置き編   ■ Simply Home Made 　★ Curbside To Go編   ■ Applebee’s   ■ Macaroni Grill   ■ Outback steakhouse   ■ Go Roma 　★ Drive Thru編   ■ El Pollo Loco   ■ Portillo's Hot Dogs   ■ Einstein Bros. Bagels   ■ ダンキンドーナッツ

 

★　おとりよせ編
　
日本でも人気のおとりよせ。今回は、アメリカに拠点を置く、日本人に人気のおいしいものを探してみました。自分へのごほうびとして、またはギフトとしても重宝しそうな品々です。

■　ルピシア　www.lupiciausa.com

Lupiciaのお茶はやさしい飲み口でマイルド。いろんなお茶を楽しめるのが嬉しい。 寒い日のおいしいお茶は、それだけで、心も体も温めてくれるうれしいご馳走です。でも、残念ながら、アメリカでおいしい紅茶をのみた〜い！と思っても、なかなか満足のいく味に出会えていない方、おおいのでは？ しゃれたレストランで注文しても、ティーバッグと一緒にぬるいお湯が出てきたりするとがっかりしますよね。紅茶党の私は、ルピシアと出会うまでは、日本に帰るたびに紅茶を買い込んで帰ってきていました。 最近、カリフォルニアに住む友人からのおみやげに日本で人気のLupiciaの紅茶をいただきました。なんと、カリフォルニアには、５つの店舗があるそうです。シカゴにいてもウェブで買えると聞いてさっそくチェック。 紅茶だけでなく、ハーブティーや緑茶など４００種類もあるというお茶は、季節限定物や味の想像がつかないようなフレーバーがたくさんで迷うところ。アメリカのサイトは日本のサイトと同じ作りになっているので、日本のサイトの説明を見て、商品を選ぶのも良いかもしれません。 ティーバッグの詰め合わせとマロンの缶入り 今回は、30種類の味が一つづつはいったティーバッグの詰め合わせと、マロンの缶入りを注文。詰め合わせの中には、一つ一つの味の説明用紙が入っていました。英語と日本語の両方で書いてある説明を見ながら、毎朝、どれを飲むか選ぶのも楽しそう。 私のお気に入りは、桃ウーロン。フレーバーティーというと人工的な香りがクドイ印象がありましたが、ここのお茶はどれも違っていました。桃の香りが控え目でやさしい飲み口、渋みもなくマイルドです。夫はマロンにミルクを入れて飲むのがお気に入り。甘い香りのマロンは、ダイエット中の甘党には、もってこいの味です。 日本からだと高くなりがち？と思いますが、日本とほぼ同じ値段です。その上、＄35の注文で送料無料。インターネット注文だと州外ということで税金もかかりません。用途に合わせた様々なサイズのパッケージがどれもかわいく、プレゼントにも喜ばれること間違いなしです。

■　鎌田醤油　www.kamadafoods.com

天然素材のだし入り醤油はとっても便利 日本でのさぬきうどんブームはまだまだ続いているのでしょうか？ 最近の私のブームはゆでたて冷凍うどんにオーガニック生卵と鎌田のだし醤油をぶっ掛けて、ぐるぐる混ぜて食べること。究極の手抜きごはんですが、体があたたまりますよ！ このお醤油、讃岐の天然醸造醤油に厳選した鰹節、鯖節、昆布の天然材料をブレンドしてあり、そのままかけて使っても、薄めてめんつゆやてんつゆにも使えます。また、お料理につかうと、たちまちお料理上手に変身。そんな、応用きかない！って人のために、ホームページではレシピも紹介されています。さっそく、私もきのこの和風スパゲッティにチャレンジ。バターとにんにくで炒めたきのこたちに塩コショウをして、スパゲッティとあえ、仕上げに出し醤油をかけてのりをかける。ただそれだけのレシピなのに日本のレストランで食べる和風きのこスパの再現です。 この醤油でレストランの味も家庭で楽しめちゃう このお醤油、讃岐で作られたものですが、ウェブで注文するとワシントンにあるオフィスから全米に発送されます。２００ml入りの小さなパックはそのまま食卓におけるかわいらしさ。保存料が入っていないので新鮮なうちに使いきれるこの小ささがうれしいですね。これ一本で、食卓に日本の味が広がりそうです。

■　丸秀の雲丹酒盗　www.maruhide.us

鮮度が違う雲丹酒盗は絶品！ 日本にいたころから、大好きだったうに、ここアメリカでもおいしいものが手に入らないかなと思っていたところ、うにの瓶詰めがＬＡで人気と聞いて、さっそくお取り寄せしてみました。日本のうにの輸入元ナンバー１は、アメリカということなので、アメリカ人は食べなくても、たしかにうには獲れているらしいのです。近くにあるのに、手軽に手に入らないなんて悔しいですよね。 この雲丹酒盗、ＬＡでは日系スーパーの店頭でも売られていたり、日本へのお土産として、機内持ち込みで持って帰る人にも大好評ということで、期待が高まります。 新鮮なうにをそのまま昆布しょうゆに漬け込んで瓶に詰めたものだそうで、鮮度が違いました。瓶詰めというと、ペースト状のものや、酒の香りや塩分の強いものになりがちですが、この雲丹酒盗の粒の形はまさに生うにのまま！ 昆布しょうゆがうにの甘みと海の香りを引き出しています。お酒のおつまみとしても、ごはんに乗せても食がすすむすすむ。難点は、一瓶が小さいこと。ちょっと味見のつもりが、一人でぺろりとたいらげそうになりました。通販の場合６瓶からですが、冷凍保存も利くので、難なく消費できそうです。

■　Favco　(E-mail)sakana@favco.net　(Tel)907-278-1525

保冷パックにつめられて到着した鮮魚 この広いアメリカのど真ん中に住んでいる私たちにとって、おいしいお魚を手に入れるのはなかなか難しいことですよね。クール宅急便もないから送ってもらうわけにもいかないし〜とあきらめているあなた。あきらめるのはまだ早い!! なんと、アラスカの魚卸業者からのお取り寄せができると知ってさっそくオーダーしてみました。 もともとは、レストランやスーパーへの卸専門の会社でしたが、日本人スタッフの浜田さんのおかげで、日本人向けの小売販売もしています。口こみで広がっていってはいますが、ウェブページや広告などは出していないので注文の際には、まず、電話かメールで注文用紙を送ってもらいます。電話の際には、Japanese Pleaseとお願いして、浜田さんにかわってもらいましょう。メールも日本語で大丈夫です。 　 注文表には、お刺身から干物、生牡蠣やカニなど気になるものだらけ。注文は、本注文と追加注文の二つのセクションに分かれています。本注文は、セット販売のようになっていて、すでに送料が含まれています。本注文からひとつ注文すれば、追加の注文は何をどれだけオーダーしても、送料はかかりません。ただし、追加注文表からのみの注文の場合は、別途送料がかかります。配達日の指定もできるので、お友達と一緒に注文すると送料がかなりセーブできるかと思います。 マグロ刺身、シカゴに居ながら新鮮なお刺身をひさしぶりに堪能できて感動 さて、おいしい取材に大喜びで、さっそく本注文から刺身セット＄89（マグロの刺身４００ｇ、帆立貝２２５ｇ、甘エビ２２５ｇ、はまち２２５ｇ）と、追加注文からあわびとカニほぐし身をオーダー。次の日届いてすぐに箱を開けてみると、マグロはなんと皮付き!! こんなの日本でもみたことありません。新鮮なマグロは見た目もツルッツルできれい！ 食べてみると魚本来のうまみが舌の隅々までひろがります。臭みはまったくないので、アメリカ生まれの子供たちでもよろこんで食べていました。甘エビもホタテも大きな身は、口に入れるとトロッと甘くて、いつまでも飲み込みたくない感じ。あわびは小ぶりだったのですが、久しぶりのお刺身を堪能できました。シカゴでもこんなお刺身が手に入るなんて、知ってしまってよかったのか？ でも、他のお刺身もまた頼んでみようと思います。

★ 作り置き編

■　Simply Home Made　www.simply-homemade.com

SchaumburgとNapervilleにあるお店 主婦になって10年、近頃作りおきや冷凍保存の充実をはかろうと研究中です。とりあえず、うなぎと冷凍うどんを日系スーパーから調達して〜って、ちっとも作りおきではないのですが…。出先から帰って、冷蔵庫をのぞけば、おかずが並んでいて、さっさと食事の支度が終わる〜なんて、夢を見ています。 ここはそんな私にぴったりの作り置きを用意させてくれるお店です。予約した時間に、クーラーバッグだけ持って出向くと、そこには毎月24種類のメニューが用意されています。ミートローフやカルゾーン、ピザにフランクステーキ、ポークチョップなどなどオーブンで焼くものや、クロックポットに入れて煮るもの、パスタなどアメリカの定番家庭料理が並んでいます。まずは、その中から自分の好きな数だけ好きなメニューを選びます。 いつもとは違う手作りのおかずがお得に楽しめる 買い物、材料を切る、測る、片付けは、スタッフがやってくれるので、自分はあらかじめ用意されている材料を組み合わせるだけ。用意されているジップロックに、レシピに従って材料を入れていきます。２時間で12食作れますっていうのが売りだけあり、工程はどれもいたってシンプル。アメリカらしく、１食分は６人前となっているので小さい家族はあらかじめ、二つのジップロックに分けて作ることも可能です。その場合は、２時間でなんと24食分作れることになります。値段も１食一人分が３ドル前後。ナチュラルミートのみを使っていてこの価格はかなりお得です。 今回私が試したのは、Teriyaki BBQ Chicken。まず、ジップロックにチキンを入れて、調味料を次々に入れていき、もみもみします。そこに別のジップロックでつけ液用の調味料を合わせお肉に入れます。最後に、付け合せの冷凍野菜をもらって料理名と調理法の書かれたラベルを貼ったら一食分完了。その日の夕食に早速試食してみました。日本の照り焼きとは、違いますがＢＢＱチキンとして甘みも塩分もちょうどよく、子供も喜んで食べていました。 お店に出向いて作る時間もない！って人は、スタッフが用意したものを購入することもできます。赤ちゃんを産んだばかりの人には、無料でアッセンブルをしてくれるサービスもあります。でも、お友達と来て、おしゃべりしながら作るのも楽しそう。アメリカ料理のバラエティーも増えますよね。自分で組み合わせるので、塩分を控えめにとか、辛さをもっと！とかの調節ができるのもうれしいです。メニュー表には、カロリー、塩分、プロテイン等、栄養価もこまかく記載されているので、食事制限をしている人にも最適。 冷凍食品大好き文化のアメリカらしく、すべて持って帰って冷凍庫に放り込んでおけばいつでも、食事に困ることはありません。ただ、オーブンやクロックポットなどけっこう調理に時間がかかるものも多いので、10分でご飯の支度を！って時には向かないのが残念。でも、マンネリメニューを打開するには絶対おすすめです。

★ Curbside To Go編

ここ数年インターネットの発達と共に新しいレストランの楽しみ方として、生まれたこのシステム、家からあらかじめ注文をし、時間を指定すると、レストランの前にあるカーブサイド（道端）To Go専用の駐車スペースまで料理を持ってきてくれるという物。車から降りることなく料理が手に出来るとあって、寒い日や子供づれにはとっても便利。ドライブスルーだと、注文表を前にして、どれにしよう！っとあせってしまう人にも家でゆっくり注文をできるこのシステムはおすすめです。

このシステムを導入しているのは、ファミリーレストランが多く、ファーストフードにくらべて、なんとなく栄養バランスがよさそう…と、主婦の手抜きへの罪悪感を減らしてくれるとあって、人気が高まっています。

■　Applebee’s　www.applebees.com

Apple BeeのカーブサイドTo Go専用駐車スペース 今回は、Apple Beesで実際に注文してみました。まずは、ウェブサイトでメニューをチェック。電話にて注文をします。その時に、ピックアップの時間と、車種を聞かれました。お料理は、電話した10分後には出来上がるといわれたので、注文したら急いで出発。到着したら、すぐにアツアツのお料理を手渡してもらえました。お支払いは、その場でクレジットカードによるお支払い。 ステーキからパスタ、メキシカンまでとにかくメニューが豊富です。全体的にしょっぱい物が多いのですが、アペタイザーも多いので飲み会などのパーティーにも対応できそうです。

■　Macaroni Grill　www.macaronigrill.com

前菜も充実のMacaroni Grill フランチャイズのイタリアンレストランとして、いつも大賑わいのこのレストラン。マリネされたオリーブや、カラマリ、スタッフドマッシュルームなど、お酒のおつまみにぴったりのアペタイザーも充実しています。ウェブサイトでメニューをみて、電話で注文します。量が多いレストランなので少なめに注文して、皆で分けて食べられるのもTo Goならではの楽しみ方ですね。

■　Outback steakhouse　www.outback.com

Outbackは有名なステーキのフランチャイズ 日本にも展開しているこのレストランは、ここアメリカでも全米に展開しているフランチャイズのステーキ屋さんです。ここのカーブサイドピックアップはウェブサイト上でオーダーできるので、英語に不安な人でも安心。

★ Drive Thru編

思いついたときに、ぱっとよって食べ物がゲットできる手軽さが人気のドライブスルー。ドライブスルーと聞くと、バーガー系のイメージが強いですが、探してみると、なかなかおいしいものが手に入ります。そんな中でも私のお気に入りのお店を紹介しましょう。

■　El Pollo Loco　www.elpolloloco.com

グリルドチキンの定番になりそう！ 先月号の試して見ようのコーナーでも、第一位に選ばれたグリルドチキンのこのお店、スペイン語でThe Crazy Chickenという意味の店名のとおり、チキンをメインとしたメキシカンのファーストフード店です。おいしいチキンのお店があるよ〜と何人もの方からうわさを聞き、ようやく食べてきました。サルサを付けて食べるチキンはなるほどジューシー。たくさんあるサイドと一緒に食べるとバランスのとれた食事が取れそうです。

■　Portillo's Hot Dogs　www.portillos.com

レトロな外観が特徴的なPartillo's ぷれ〜り〜でも、何度か紹介しているシカゴ発祥のホットドック屋さんは、いつもお昼になると警察が出て交通整理をするほどの大賑わい。もちろん、ホットドッグもおいしいのですが、夜ご飯になにかっていうときにも便利なのがこのお店。アメリカンな舌を持つ夫とあっさり系が好きな私がそろって、納得できる数少ないレストランです。 がっつり食べたいときのリブもなかなかおすすめですが、シャンバーグ店、バーノンヒルズ店の中に併設されているイタリアンBarnelli'sのスープは、どれもたっぷりの野菜が使ってあって１杯食べればビタミン補給完了！ 店内で作られた焼きたてのパンを一緒に食べれば、それだけでおなかいっぱいです。お財布にも優しいのがうれしいですね。

■　Einstein Bros. Bagels　www.einsteinbros.com

ヤミツキになる！？チョコチップベーグル 朝食、昼食が中心のため夕方早くにしまってしまうのが難点ですが、日本にいる家族が来ると必ず行きたいとリクエストがはいるほど、うちの家族の大のお気に入りのベーグル屋さんです。どこもドライブスルーがあるわけではありませんが、パラタイン（DUNDEE & RAND）にあるお店にはドライブスルーがついています。 おいしいメニューはた〜くさんあるのですが、その中でも我が家の定番はNova Lox & Bagel。たっぷりのスモークサーモンとケッパー、それにたまねぎとトマトが挟まっていて、さっぱりといただけます。スープもおすすめ。季節ごとにメニューが変わりますがクラムチャウダーとアスパラのスープを見かけたら、ぜひ注文してみて下さい。ちょっとしたレストランで食べるより断然おいしいですよ。 それから、私がここに行くたびにダースで注文し、買い占めてしまうことも多いのが、チョコレートチップベーグル。アメリカの甘い系パンらしくなく、もっちもちのベーグルの中にツブツブと入ったチョコチップが良いアクセントとなり、程よい甘さです。食事としてもおやつとしてもいくらでも食べられますよ。ベーグルは冷凍保存も利くので、いざというときご飯としても重宝します。

■　 ダンキンドーナッツ　www.dunkindonuts.com

ダンキンはドーナツだけでなくシンプルなフラットブレッドもおすすめです そう、皆さんご存知ドーナッツ屋さんです。コーヒーが安くておいしいのは有名ですが、最近サンドイッチ系も充実しているのをご存知ですか？ おすすめは、もっちもちのフラットブレッドにとろけたチーズとハムが挟まったシンプルなサンドイッチです。子供にも食べやすい形なのでランチにもってこいですよ。24時間開いているのもポイント高いですよね。

今回の特集、広い地域の方に楽しんでいただくために、チェーン店を中心に選んでみましたが、地元密着型のドライブスルーや、デリバリーをしてくれるお店もたくさんあります。時間に余裕のあるときに、そんなレストランをリサーチして、メニューを集めておくと、いざって時にも安心ですね。まだまだ続く、寒い冬、おいしいもので体を温めて、元気にお過ごしください。