『痛い!先生、指に刺さった。。。』その痛さは、子供達を更に真剣にさせます。子供は自分の指先見つめ、針仕事に熱心に取り組んでいます。
『集中しなさい。』と言う大人の言葉はいりません。
子供達の『やってみたい!』と言う情熱が自然と子供達を活動に集中させるのです。
子供達は活動の間、失敗を重ねる度にゆっくりと確実に上手になっていく事を実感しています。成功に近づくにつれ、活動が楽しくなり、『先生、ビーズどうやってつけるの?ボタンは?リボンは?』いろんなアイディアも飛び出します。少しずつ子供達の手の中で形になってく作品を見るのも、子供達にとって成功の証なのです。長い時間がたちました。『できた。。』小さな声のつぶやきの中に響く達成感があります。
園を見渡すと、いろんな場所で子供達が遊んでいます。針仕事をしていたり、かるたをしていたり、積み木でお城を作ったり。。。いろんな子供達がそれぞれに自分の好きな事を見つけ、それぞれの場所でその活動に没頭しているのです。
与えられた課題では無く、遊びを通して彼らはやりたい事を見つけ、活動に取り組み、失敗を重ねながら、どうしたらできるのか考え抜く力を学びます。進学してもやりたい事が見つからない、熱中できる物が分からない。そんな寂しい声も聞こえる中、幼児期に遊びという自由な選択の中で子供達はやりたい事、すなわち、彼らの進みたい道を見つける力を養い、子供達自身が失敗と成功を受け入れながら成長していくのです。幼児期の遊び。それは彼らの心の根っことなり、これからの彼らの生きる力につながると信じています。
大きく育て!子供達!
元気に育て!子供達!