子どもと習い事 〜バランスが大事〜
温かい春になると、子ども達のサマーキャンプや夏の特別プログラム、習い事やレッスンの話題をよく耳にします。
ペンシルベニア州、テンプル大学幼児教育研究家であるキャティー ハーシュ教授は、豊かな遊びが子ども達にもたらす影響の研究を続け、研究の結果、幼児期の子ども達の発達に遊びは絶対に必要な物だと記しています。
サマーキャンプや習い事が気になるこの時期、ハーシュ教授は子ども達の塾や習い事を選ぶ際、保護者に考えて欲しい『3つのR (Reflect,
Resist ,Re-Center)』について説明されています。
★Reflect: 考える事。
なぜ、子どもをこの習い事に入れるのか/入れる必要があるのか? 子どもはこの習い事が好きなのか? 周囲のお友達が入っているから、『自分の子どもも入会させなければ...』と親のプレッシャーになっているのか? この習い事に通う事によって、子どもを含め、家族の負担にならないか? 子どもと家族が一緒にゆっくりできる時間があるのか?と、親はじっくり考える必要があります。
★Resist:我慢する事。
『**ちゃんみたいに優秀になりたいな。それじゃ、うちの子も早いうちから始めなきゃ...』と焦る気持ちを我慢する事。子ども達が『今』必要としていない習い事と判断するのであれば、入会を我慢する事によって、子ども達にとってもっと大切な時間を見つける事ができるのです。
★Re-Center:子どもを中心に考える事。
子ども達の習い事選びは子ども達を中心にして考える事が大切です。子ども達の大切な時間を有意義に過ごす為に、『大人がさせたい習い事』ではなく、大人は子どもを中心におき、『この子にとって何が大切か』考えていく事が必要なのです。
(Kathy Hirsh - Pasek, 『Einstein Never
Used Flash Cards』 より)
『塾や習い事は子ども達の遊び時間が無くなるから入会しちゃだめ!』と言っているのはないのです。スケジュールに追われるばかりではなく、ゆっくりする時間も子ども達には必要。一息つける時間のバランスが重要なのです。習い事を選ぶ際、子ども達との貴重な時間をどのように過ごしていくのか、大人がしっかりと考えていく事が大切なのです。『幼児期』はあっと言う間に過ぎていきます。子ども達の成長を共に喜びつつ、大切に、楽しく過ごして下さい。
大きく育て! 子ども達!
元気に育て! 子ども達!