〜自然を通して学ぶ事〜
『先生、こっちだよ〜!』秋色に色づいた森の中から、元気な子ども達の声が聞こえてきます。輝く子ども達の笑顔と共に今日も子ども達の大冒険が始まります。
どきどきわくわくしている子ども達の表情...たまりませんね...(笑)
森を訪れる事によって、子ども達は小さな体いっぱいに不思議と感動を経験し、五感を通して自然を感じ学んでいきます。子ども達の遊びの様子をうかがうと、ふっとした場面で新しく森を訪れる子ども達と去年から森へ通い続けているの子ども達の動きに違いが見えてくるんですよね。
先日森へ遊びに行った時の出来事です。森一年目の男の子が川の中の枝を拾おうと手を伸ばし、滑って川に足が入ってしまいました...川からあがってきた時『わ〜!もう森なんて大嫌いだ〜!』と、とても悔しがっていました。すると、さっきまで元気に遊んでいた森二年目の男の子がやってきて、川のふちに座り込み、ゆっくりとバランスを取りながら、滑り降りるように川まで降り、木の根っこに捕まりながら注意深く手を伸ばし、枝を拾ってくれたんですよね。その様子を周りの子ども達は幼稚園や公園の遊具の上では見せない緊張した表情で静かに見守っていました。 森は楽しい事ばかりではなく、危険な場所も沢山あります。その危険な場所でどのように行動すれば良いのか、子ども達に考える力も与えてくれるのです。『森でふざけたらけがをする。』森では十分の注意を払い活動をする事の大切さを子ども達は身を持って学んだのです。
5歳の子ども達が、『それ、ポイズンアイビーだよ。気をつけて』とお手伝いに来てくれたママやパパに教えてあげれる事。川では長い枝を使い、一歩一歩川の深さを枝で確かめながら進む事。ちょっとした坂を上るときも、2年目の子ども達はしっかりと両手、両足を地面につけ、体制を低くしながらバランスをとり、坂を上って行くのです。まだ慣れていない子ども達は体制が高く、バランスがとれず、なかなか前に進めないんですよね。毎回森を訪れる度、へぇ...こんな事ができるようになったんだ...と、子ども達の成長に感動します。
森へいくと、子ども達が自由になり、子ども達だけの世界が広がるんですよね。大人は子ども達の活動に危険な時以外は口を出す事はなく、彼らの冒険を見守ります。私達が子どもの頃、近所のガキ大将の後を追っていろんな所に探検しにいったり、秘密基地を作ったり...とても楽しかった思い出があるように、私達の子ども達にもそんな経験をさせてあげたいんですよね。『危ないからだめ。汚れるからだめ!』ではなく幼児期の今『どきどき、わくわく』する様な経験を沢山子ども達にさせてあげたいですね。そして生きる力を育んでもらいたいですね。
これから一年間子ども達は森を訪れ、雨の日も、雪の日も自然と触れ合い、自然の偉大さ、美しさ、厳しさを学んでいきます。子ども達が自然の中で伸び伸びと成長していく瞬間を大切に見守っていきたいですね。
大きく育て!子ども達!
元気に育て! 子ども達!