東北地方太平洋沖地震募金プロジェクト in Chicago
〜 想っています。あなたの事 〜
災害から1週間後、アーリングトンハイツにある日本スーパーマーケットで募金活動が行われました。以下の手紙は募金プロジェクトを呼びかける際に実際に保護者の皆様に宛てたお手紙です。
聖マタイの皆さんへ
今日はお願いがあってメールをしています。
地震のあった翌朝、子ども達と一緒に地震について話しました。
日本いる家族の安否を確認したく連絡を取ろうにもなかなかつながらない電話。不安になりつつ、何度も携帯の画面をチェックした朝。 テレビやインターネットの画面には言葉にならない映像が映し出されていました。 『私たちに何ができるんだろう?なにかやらなきゃ...』そんな思いでいっぱいになりました。
幼稚園は今週、卒園式を迎えます。大好きな幼稚園、おやまを作った砂場、泥団子をつくった泥沼、大好きなブランコ、幼稚園は子ども達が一緒に遊び育った所、思い出が沢山つまった場所を子ども達は巣立っていきます。私は卒園していく子ども達に『いつでも幼稚園に遊びにおいで。待ってるよ。』と伝えます。 卒園していった子ども達も、時々幼稚園へ遊びに戻ってきてくれます。 その時みる子ども達の顔は、どこかほっとして、嬉しそうです。
私の甥も姪も日本にいますが、幼稚園が大好きです。 しかし、いたる地域で卒園式を目の前に、地震や津波で大好きな幼稚園を失ってしまった子ども達、そして幼稚園よりも大切なものを失ってしまった子ども達も沢山いるとおもいます。 その子ども達の事を考えると、とてもつらい気持ちになります。 私達は園の子ども達に人を想う心を大切にして欲しい。隣の人が困っていたら手を差し伸ばし助けてあげる人になろうと教えています。私は、小さい子ども達でも何かできる事があるとおもいます。一人ではできないかもしれない。でも大人も子どもも、みんなで力をあわせれば何かができるとおもうのです。昔、私の母も困った人をみては、自分の事のように手を差し伸べて『互いに愛し合いなさいって、神様はいっているでしょ。愛するって事は優しくしてあげる事なんだよ。自分にしてほしい事を、他の人にもしてあげる事が愛なんだよ。』と教えてくれました。子どもは大人から愛する事、助け合う事を学ぶのです。
(以下省略)
呼びかけから数日で、ボランティアの数は、子ども達を含め140人を超え、その日、マーケットを訪れた人の数は2000人以上。 涙を流しながら鶴をおるお客様、メッセージボードに残された『頑張れ!』の声。知らない物同士が手を取りあい、一つになった日。参加してくれた一人一人が『誰かの為に、自分にできる事』をしてくれた日。私達にできる事、それは支え合い、助け合う事だとおもいます。この場をお借りして、ご協力して下さった皆様に心から感謝申し上げます。
頑張れ!日本!頑張れ!東北!