〜大きく育て 子どもたち! 元気に育て 子ども達!〜
■ けんかから学ぶ事
「けんかしちゃだめだよ。仲良くしようね。」と、ついつい子ども達のけんかの仲裁に入ってしまう事があります。毎日沢山の子ども達と過ごしている私でさえも、子ども達の悲しそうな顔を見るのはとても歯がゆいものです。かわいい子ども達にはいつでも笑顔で楽しくお友達と遊んで欲しものです。しかし、お友達と関わっていくと言う事は、楽しく、嬉しい気持ちと共に、悔しいく、悲しい気持ちも必ず経験するものなのです。
「けんか」という言葉はネガティブに聞こえるかもしれません。しかし、子ども達はけんかを通して仲間達と共に生きる大切なスキルを学んでいるのです。 子ども達を観察していると、よく一緒に遊ぶ子ども達がよくけんかもしています。 「もう、OOちゃんとは絶対遊ばない!」と、最初はとても感情的な子ども達です。しかし、少し落ち着くと、「あ。。。少し言い過ぎたな。。。」と反省する事、相手の事を心配する心が生まれます。そして「ごめんね。」と言う勇気。「いいよ。」と許す心。そして許してもらえる安心感。 このような経験を通して子ども達はいろんな子ども達との関わり方を学んでいくのです。
遊べば遊ぶほど意見がぶつかります。しかし、意見がぶつかれば、「どのようにしたら楽しく遊べるのか?解決できるのか?」という学びの機会もそのつど与えられるのです。 大人が子ども達にけんかをさせないような環境を築き上げる事はとても容易な事ですし、すぐに仲裁に入れば子ども達の悲しい声を聞くこともなくなる事でしょう。しかし子ども達の力で問題をのりきっていく事もとても大切な事だと思います。 もちろん、体を傷つける危険がある場合は、大人が止める必要があります。しかし、子ども達同士のけんかを見守る事も子ども達の心の成長を支える大切な事なのです。
けんかをすると、悲しい気持ちになったり、悔しい気持ちでいっぱいになります。 そんな時は、「いやだったね。悲しいね。」と子ども達に声をかけてあげてください。 大人の私たちが子ども達の気持ちに共感してあげる事によって子ども達に安心感を与え、また遊ぼう!という勇気がでてくるのです。