医学誌「the Journal of the Academy of Nutrition
and Dietetics」Vol.118に2018年11月に掲載された、West
Virginia University, Davis College of
Agriculture, Natural Resources &
Design助教授のMelissa Ventura Marra, PhD,
RDNらの研究で、「慢性病の予防の目的でビタミンやミネラルのサプリメントを常用することは勧められない」と報告しています。
「成長、特定の慢性病、医学的処方、吸収不良、妊娠や授乳、そして老化などの場合に、必要性に応じて二次的なものとして微量栄養素のサプリメントは有益かも知れない。」としつつも、「多くのアメリカ人の微量栄養素の食事での摂取は不適切であり、微量栄養素のサプリメントは欠乏症と診断されたものへの治療、或いは栄養学的必要量を満たす上で、その使用が個人的な助けとなるだろう。しかし、一般的に健康な人達が慢性病の予防の目的でマルチビタミンやミネラルのサプリメントが有益であるという科学的根拠が欠乏している。」と研究者は述べています。
やはり必要な栄養素はビタミンやミネラルも含めて自然の食材から、毎日毎食の食事から摂取するのが安心・安全・確実です。
医学誌「the Clinical Journal of the American
Society of Nephrology」Vol.13 2018年12月に掲載された、Johns
Hopkins Bloomberg School of Public Healthの助教授Casey
M. Rebholz, PhD, MPHらの研究で、「加糖飲料の多飲と慢性腎臓疾患に関連性が認められた」と報告しています。
3003人の被験者を平均8年間追跡調査をした結果6%が慢性腎臓疾患を発症し、生活習慣など他の要素を調整した上で分析すると、慢性腎臓疾患とソーダ(コーラなど炭酸飲料)、加糖果汁飲料や加糖水など糖分を加えて甘みを補った飲料を多く飲む人との関係性が判明しました。
糖分は糖尿病だけでなく健康に有害な作用が判明していますから、摂取量を控えることが重要です。
医学誌「Molecules」に2018年9月25日に掲載された、Nanyang
Technology Universityの博士課程のDorin Harpaz氏らの研究で、「人工甘味料や微量でもそれを含むスポーツドリンクを摂取することによって、腸内細菌(腸内フローラ)に悪影響を及ぼす」と報告されています。
アスパルテーム、スクラロース、サッカリン、ネオテーム、アドバンテーム、アセルファムカリウムの6種類の人工甘味料と、それらを含有するスポーツドリンク10種類を調査分析した結果、人工甘味料の毒性は腸内細菌に悪影響を及ぼすことが判明しました。
人工甘味料の毒性に関しては、以前から糖代謝異常、体重増加、土壌や地下水に対する環境汚染物質となる可能性についても以前の研究で報告されていますから、摂取を避ける方がよいでしょう。
砂糖も駄目、人口甘味料も駄目ということですが、果物を適量摂取するの程度が健康には良いのですね。
車の性能を発揮させる為には、ホイールバランスやエンジンの調整など機械的メンテナンスに加えて、良質のガソリンやエンジンオイルの供給が必須です。人間も健康を維持して能力を発揮するには、カイロプラクティックで神経筋骨格系の肉体的メンテナンスに加えて、良質の栄養を食事で摂取することが重要です。