医学誌「The American Journal of Gastroenterology」2015年9月号に掲載された、ノルウェー公衆衛生研究所のKarl
Marild MD, PhDの研究で、「生後18ヶ月の間に5回未満の感染症しか発症しなかった子供と比べて、10回以上の感染症を発症した子供はセリアック病を発症するリスクが30%高い」と報告しています。
この研究は、2000年〜2009年の間にノルウェーで生まれた72921人を被験者として調査したデータを収集し、調査期間に581人(約0.8%)の子供がセリアック病を発症しました。
その分析の結果、生後0〜6ヶ月で感染症を発症すると セリアック病になるリスクが高まること、更に生後18ヶ月までの間に、10回以上の感染症を発症すると30%もセリアック病を発症するリスクが高まることが判明ました。また胃腸感染症よりも、呼吸器系の感染症を繰り返す方が、発症リスクが高まることも判りました。
セリアック病は、小麦、大麦、ライ麦に含まれるタンパク質の「グルテン」に免疫反応を起こし、酵素分解できずに残ったグルテンが小腸の上皮細胞を攻撃して炎症を起こし、この状態が悪化すると小腸の上皮細胞から栄養を吸収できなくなる病気です。
「Gluten Free」の食材表示が広まった原因となった病気ですが、新生児の頃からカイロプラクティックで頚椎(首)の不整列による神経圧迫を矯正して取り除き、神経系の機能を整えておけば免疫系が乱れるリスクも防ぐことが可能なので感染症予防になります。
お母さんの出産後の骨盤矯正と合わせて、新生児の首のチェックもお勧めです。