もっと魚を食べましょう
アメリカに住んでいると、食事がどうしても洋風になり肉食が多くなりがちです
。 しかし、魚の蛋白の栄養価は肉と比較しても何ら見劣りしないばかりか、不飽和脂肪酸であるＥＰＡ（エイコサペンタエン酸）やＤＨＡ（ドコサヘキサエン酸）などを豊富に含み、血栓を防ぎ、脳の働きを高めることに役立つのです。
ＥＰＡの効能には次のものが報告されています：1.
血管を拡張する、2．血圧を下げる、3．血小板の凝集を抑制する、4．高脂血症を改善する、5．善玉コレステロール（ＨＤＬ）を増やし、悪玉コレステロール（ＬＤＬ）を減少させる。
それ以外にも有用な栄養価の高い魚を簡単に紹介しましょう。
1 |
イワシ |
| ＥＰＡやＤＨＡを多く含有し、カルシウム、鉄、ビタミンＤ、核酸なども多く、骨や歯の強化と老化防止によい。 | |
2 |
ウナギ |
| ビタミンＡが牛肉の200倍もあり、またムコプロテインを含有することで滋養強壮、癌の予防などによい。 | |
3 |
カツオ |
| ビタミンＡ、鉄分を豊富に含有し（特に血合い部分）、強壮効果が期待できる。 | |
4 |
サケ |
| アスタキサンチンという赤色カロチノイドを含み、冷え性の人の蛋白源に最適。 | |
5 |
サバ |
| ＥＰＡを豊富に含有し、動脈硬化、脳血栓、心筋梗塞、高血圧などの予防・治療に有効。 | |
6 |
サンマ |
| ＥＰＡ、ビタミンＤ、ビタミンＢ12を豊富に含有し、骨の強化や造血作用に有益。 | |
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7 |
タイ |
| タウリンを豊富に含有し、強肝作用、強心作用、コレステロール低下、血圧の低下、精力の増強、胆石の予防などに有効。 | |
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8 |
タラ |
| 肝臓から取れる肝油には脂肪、ビタミンＡ、ビタミンＤが豊富。タラコやシラコは強壮・強精に効果があり、タラの魚肉には利尿作用がある。 | |
9 |
ヒラメ |
| ビタミンＢ1，ビタミンＢ2、ビタミンＤを豊富に含有し、その魚肉は高蛋白、低脂肪、低カロリーで消化がよいので、病人の栄養補給に最適。 | |
10 |
マグロ |
| ＥＰＡの含有量が抜群に多い他、ビタミンＡ、ビタミンＢ群を豊富に含有し、血栓症、動脈硬化、高血圧の予防や治療に有益。 |
蛋白質の優秀性を計るプロテインスコアは、牛肉の80、豚肉の90と比べ、魚は65〜95と見劣りしないのです。 パワーを出すのに牛肉のステーキが良いという
のは過去の幻想であり、健康上も肉食は問題が多いことが判ってきました。 美味しいだけでなく健康食でもある日本食を見直し、体に良い魚をもっと食べるようにしたいものです。
医学誌「Annals of Internal Medicine」オンライン版に2013年4月2日に掲載された、ハーバード大学公衆衛生学部のDariush
Mozaffarian博士の研究で、「魚介類を沢山食べている高齢者は、食べない人に比べて寿命が長い」と報告しています。
もっと魚を食べるように心掛けましょう。